偶然が必然に変わる時(49)・・マリア編
さて、いよいよHMさんと会う当日、約束の時間より10分程早く新大久保駅に着いた僕は、会社に用があったのでバッグから携帯を取り出して話をしていると、前方から帽子とメガネをかけた女性が手を振りながら、こっちに歩いて来るのが見えた。
その瞬間「あっー!HMさんだ!」と、直ぐにわかったので携帯を耳に当てたまま会釈をしながら手短にスタッフに用件を伝え急いで電話を切った。
そして、携帯を急いでバッグに入れていると
「こんにちはー!亜人夢さんでしょー!イメージ通りだったわー♪」と目の前にHMさんが現れた。
「あっ、どうも亜人夢です!この度はお時間をとって頂きましてありがとうございます!」と改めてご挨拶をすると
「亜人夢さん、近くでお茶でもしましょうか?」と駅前の小さな珈琲店に入る事になった。
そして、一番奥のボックス席を見つけると
「亜人夢さん、ラッキーだわ!まるで予約をしていたみたいに良い席が空いてたわー♪」と笑いながら腰を下ろした。
そして、ブレンドを二つ注文すると早速本題のマリア様の話になった。
「亜人夢さんも、あの写真を見て何か感じられたみたいですが、元々霊感がお強い方なんですか?」
「はい、若い頃はあまり感じ無かったのですが、30歳くらいの時に色々とありまして、、、」
「へーっ!そうなんだー!」
「はい、若い頃、幽体離雑の経験をしたのと地元のある霊能者と出会ったのがきっかけで、、、」
「へーっ!面白いわね!実は恵子さんも霊能者なのよ、、、」
「えーっ!そうなんですか?」
「うん、あまり表向きには公言してないんだけどね、、、」
「あー!なるほど、、、」
「今はその人に合ったクリスタルのブレスレットやネックレス等を作って販売をしているけれど、聞けば前世の事や守護霊からのメッセージ等も教えてくれるわよ!」
「えーっ!本当ですか?」
「ええ、私も以前恵子さんにみて貰ったら色んな事がわかっちゃってねー(笑」
「えーっ!そうなんですか?」
「そうなの実は私、もう何年もあるシンガーソングライターのマネージャーをやっているのだけれど、亜人夢さん〇原〇平って聞いた事ある?」
「いえ、、、」
「そうよねー!テレビも出ないしヒット曲も無い、全く売れない歌手だからねー(笑」
「でもね、凄く良い歌を歌ってるのよ!」と、HMさんは〇原さんとの出会いや現代活動され てる内容等を色々と話してくれた。
「へーっ!そんな出会いがあったのですね、、、」
「そうなのよね、、、人生って本当に何があるかわからないでしょ!」
「はい、それでマリア様と、どう繋がっていくのですか?」
「そうそう、亜人夢さんゴメンなさいね、、、そっちの話をしなきゃねー(笑」
「いえいえ、、、」
「私達のライブはいつも手作り公演が多くてね、初めて〇原さんの歌を聞いてくれた方が感動してくれて、その方達が自主的にライブ会場から人集めまでみんなやってくれるているのよ、、、」
「えーっ!そうなんですか?」
「そうなの、〇原さんの歌はみんなの口コミで全国に広がっていったのよねー♪」、、、つづく。
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