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偶然が必然に変わる時(43)・占いの話

「へーっ!それで2年待ちの先生はどうだったのですか?」

「うん、半分くらいは当たってるところもあったけど
今いち腑に落ちないアドバイスだったのでちょっと残念だったけどね、、、」

「2年も待ったのにですか?」

「うん、でもそれはそれで全然後悔はしていないし、あの時はそういうタイミングだったのだと納得できるしね、、、占いもその先生との相性もあるし、毎回当たるわけじゃないしねー(笑」

「なるほど、、、じゃ、僕がみて貰ったH先生はめちゃラッキーだったんですね!」

「そうだよー!だってY社長の運命を変えた先生だもんね!」

「いやぁ、亜人夢さん、本当にそうですよねー(笑」と、
この日は何故か占いの話で盛り上がった。

そんなY社長との話の流れから早速次の日、H先生に予約を入れると思ったよりも早く2ケ月待ちで鑑定を受けれる事になってしまった。

しかも、鑑定の日と東京出張がうまく重なり無駄なく仕事の合間に観て貰う事が出来た。

H先生のオフィスの入ってるマンションは中目黒駅から歩いて10分程の距離にあり、僕の取引先の会社の近くだったので

「えーっ!こんなところにあったんだ、、、」と、
何故か不思議なご縁を感じながら玄関のインターフォンを押すと「はい、どうぞ中へお入り下さい、、、」と優しい男性の声が聞こえてきた。

「失礼しますー!」と元気良くドアを開けると

「亜人夢さん、お待ちしておりました!さぁ、こちらにお掛け下さい!」と、

Y社長のご紹介もあったのか、とっても丁寧な対応で僕を招いてくれた。

そして、美味しいコーヒーを入れてくれ、しばらく雑談をした後、鑑定ルームに通された。

「それでは、これから始めさせて頂きますので、宜しくお願い致します。」と会釈をされ

「亜人夢さんの生年月日を教えて頂けますか?」
と聞かれたので、

「はい、1957年2月17日です。」と答えると
H先生は机の上に置いていたA4程の白い紙に18、19、20、、、60と数字をサラサラと書き始め、その数字の下に干支らしき漢字を書き始めた。

そして「亜人夢さん、18歳で高校を卒業されてどうされましたか?」

「はい、東京に上京して、昼間は働きながら夜はファッションの専門学校に通っていました。」

「その専門学校は何歳の時に卒業されましたか?」

「はい、20歳です!」と答えると、H先生はその数字の下に専門学校卒業と書き込んだ。

こうして僕が就職した年や起業した年等を聞きながら、
同じ様にその数字の下に項目を入れていった。

この時点で「あーっ!なるほど、、、18〜60までの数字は年を表していたんだ!」と理解する事が出来た。

初めて経験するH先生の算命学という占いはこんな方法で鑑定をするんだ!と、興味を持ちながら先生の質問に答えていると30分程で僕の今まで生きてきた五十数年の人生年表が出来上がった。

そして「亜人夢さんは、どうも運命の波は10年周期で起きていますね!」と

年表を見ながらその年に起きた事や、仕事が好調だった時や、何をしても上手くいかなかった時期等を見事に言い当てた、、、つづく。


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