予選会@国立の先輩宅

予選会をTV観戦した。少しでも立地的に近くがいい、というなんとも言えない理由で国立住みの先輩の自宅に集まり大人数で。
国立から立川は電車で4分。なんとももどかしい気持ち。

毎年、朝早く立川駅の改札に集合し各大学のフラッグを前に写真を撮り立川駐屯地に向かう。一応予選会出場大学のOBという肩書きがあるが、単に陸上がなんだかんだで好きな仲間たちである。
今年は気温が低い、とか〇〇大学のウェアが変わったとか、この大学のチアはこの時間に集合するのか、とか別に繋がらない会話をするのが楽しかったりする。
今年はこの大学が強いらしいです、という順位予想もしなくもないが別に本腰を置いているわけではない。ぼくはそんなに興味ない。
順位予想をすることでフィルターをかけて観戦してしまう気がするから。どうせならフラットな立場であの選手パナいとかいいたい。

昭和記念公園に着く。そこから20分ぐらい歩いて駐屯地へ。選手ブースの雰囲気を伺って挨拶に行くか決める。理由は、ぼくが現役の頃レース前ほとんど喋らなかったから。レース前に行くとムードを壊わすのではないかという考えがある。ここの距離感はなんとなく感じ取れる。監督と目が合いちょっとブースから離れたところで話す。運良くあった選手らとも数人話して駐屯地をあとにする。向かうはみんなの原っぱ。ここには大型モニターがあってスタートからゴールの映像が流れている。どうせ駐屯地内は声援しても声は届かないし、市街地に出ると交通規制で駐屯地内が応援できない。そうなると駐屯地内の、ぼく対選手という過疎ってるが絶好応援スポットを見つけて2回、多くて3回応援する。
大会後は指示を出さなくともみんなの原っぱへ。各大学の反省会がある。なんとなくだけれど結果が良いチームから真っ先に反省会をするイメージがある。選手、チア、関係者、OBの集まりが早いチームは予選を悠々と通過している。(気がする)
監督の挨拶、後援会長の挨拶、選手の反省、そして校歌を歌う。そのあとは解散となり大学スポーツ新聞の取材なり記念撮影。ぼくら若いOBが選手と話せるのはここのタイミング。歳を取れば後援会代表挨拶とかするのだろうか。まだ恐れ多くてぼくにはできない。
各大学の歓声、対して、まるで葬儀のようなムードを放っているところもある。大変顰蹙をかうかもしれないがこの落差を客観的にみれるという場所は予選会ならでは。自チームでの雑談がひと段落したところで他チームの反省会の輪に入る。雰囲気がそれぞれ違っておもしろい。明るい反省をするチーム、来年へのリベンジを誓うチーム、涙する4年生を見て関係者でもなんでもないのに一喜一憂する。複雑な心境になりつつみんなの原っぱを後にして立川の大戸屋でSNSをチェック。どの飲食店も大混雑なので大体30分ぐらい待つ。大学4年のころは国分寺まで移動して大戸屋に行った。国分寺店は階段を上がらないと入り口がないから棒になった足を引きずってたどり着いた思い出がある。豚汁が染みるた。駐屯地内は電波が弱いから朝早くから歩き回って得た情報をSNSと照らし合わせる。この時間がぼくは結構好き。
そう言ってゆっくりしていると15時くらい。1日お疲れ様でしたといって解散する。

今年のTV観戦も十分楽しかった。だがレースが淡々と進んでいてあんまり楽しめなかった。
レース前の高揚感、スタート前の緊張。レース中の大移動。そして大戸屋の豚汁。現地観戦に敵うものはないがそれができない今。違う楽しみ方をさがしたい。

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