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[V禁止部内戦優勝] ルナティックインテレオン

1.大会ルール


ポケモンV(VMAX・Vunion・Vstar含む)禁止
また、独自の禁止カードとして
ガラルマタドガス(特性「化学変化ガス」)
かがやくゲッコウガ
セイボリー
が設定されている

2.事前メタゲーム予想


①デッキタイプ編


特性「クイックシューター」や「うらこうさく」による対応力の広さから、裏工作軸が環境の中心となり、そこに裏工作軸に勝てるデッキを加えた環境になると予想

具体的には
・クイックシューターでサイドを取られにくい高いHPラインのポケモンで構成されるレジギガス
・裏工作軸の特性を使わせないサンダース(特性「じんらいのめざめ」が自然に採用出来るゾロアーク(特性「げんえいへんげ」)軸や、ウオノラゴン(特性「たいこのおきて」)
が裏工作軸に対抗出来るデッキとして考えた

また、裏工作軸の中では
安定して、1エネ150ダメージを出せ、HPが170と高く、技「ブロッキング」などで搦手も使えるタチフサグマがトップクラスの強さを誇ると考えた

上記から、強さを評価したTier表は以下の通り
Tier1
レジギガス
ウオノラゴンロック
タチフサグマ
Tier2
ゾロアーク系統
フーパファイヤー
その他裏工作軸
Tier3
ワタッコ(特性「わたげれんだ」)
アイアント LO
ベンチ狙撃系統

また、人読み含めた当日の使用率の予想として、

・基本的に裏工作軸がトップシェア
・レジギガスとゾロアーク系統はほぼ確実にいる
・ウオノラゴンロックの使用者はいない
・アイアントLOは使用者がいる可能性もある

という予想を基に、ウオノラゴンロックの対策は切り、レジギガスとゾロアーク系統、裏工作軸に勝率が残せる。そして、アイアントLOにもある程度の勝率が見込める必要があると考えた。

②トレーナーズ編


その他環境の特徴として、基本的にどのデッキも自分の展開をするためのサポートを使うことが精一杯であるため

・マリィが少ない
・ボスの指令が撃たれにくい
→ゆっくりと盤面を作るデッキも肯定される

サポートの話とも関連して、自分の展開優先な環境で、またデッキ枠の都合から

・ツールスクラッパーやツールジャマーの採用率はかなり低い
→ポケモンの道具はかなり通りやすい

また、スタジアムが弱い環境であることから

・スタジアムの採用枚数は全体的に薄め
・大体採用されるのはトレーニングコートである

以上の点を予想した。


3.デッキ選択・構築経緯


①デッキ選択経緯


既存のデッキのTier1である

レジギガスタチフサグマ
ミラーや互いの対面で後手を取った時の捲りプランが不十分である
ウオノラゴンロック
デッキの安定感で信用し切れない

→新規のデッキタイプを作る必要がある

②デッキ構築経緯


デッキの基盤は安定感と対応力の高さから、裏工作軸に
裏工作軸だけではレジギガスに勝てないため、
コオリッポ(技「ブロックフェイス」)とツインエネルギーの採用も決定

そこから、イダイトウ(技「のろいのダイブ」)を組み合わせ、特性「クイックシューター」を3枚、特性「裏工作」のインテレオンを1枚採用したデッキタイプの調整を行った

しかし、ここでイダイトウ型の問題点として

・タチフサグマ相手に捲りきれず、押し切られてしまい、勝率が残せない
・レジギガス対面以外でツインエネルギーが腐ってしまうこと

があったため、異なるアプローチが必要になった

そこで白羽の矢が立ったのが、ルナアーラ(技「ルナティックペイン」)だった
「ルナティックペイン」はあくまでもサブプランで、寧ろその強さは下の技「サイコバレット」
「アクアバレット」で狩りきれない範囲(HP170や70のライン=タチフサグマやガラルジグザグマ)をカバーし、腐り気味だったツインエネルギーの有効活用にも繋がる点が優秀だった

それに伴い、ふしぎなアメを増やし、展開のために必要なパーツが増えたことやアタッカーの枚数の確保のためにインテレオンの配分を「クイックシューター」と「うらこうさく」2枚ずつの変更に至った

その結果、リスト上はデッキが後述する形に収まった

③プレイ方針の変遷


基本的なゲームプランとして、直前まで

後攻を取って、メッソン(技「どんどんよぶ」)やジメレオン(特性「うらこうさく」)で自分の場を作って、そこから捲っていく

というプランを基本としていた

しかし、部内戦開始2時間前に
「スタンのパルキアと同じ動きをしたら、流石に強くないか?」
という仮説に至る(遅い)、つまり

「2ターン目にふしぎなアメを使って、インテレオンの技「アクアバレット」を積極的に使っていき、テンポを握る」

というゲームプランの変更を行うことに
それに伴い、先攻を積極的に取る方針に

結果的にこれが英断となり、今回の勝因となった

4.デッキリスト解説

①ポケモン編


ルナアーラ 2枚
このデッキのフィニッシャー
基本的にゲームで1体、最大で2体しか使わないため、2枚の採用
メインに使うのは「サイコバレット」の方で、「ルナティックペイン」は
・レジギガス対面
・2枚目のメモリーカプセル+サンダースの突破
が主な用途に

コスモッグ 3枚
デッキに2枚は常時居て欲しく、サイド落ち考慮で3枚

メッソン&ジメレオン 4枚
デッキの核で、出来るだけ素引きしたいカードなため、フルで採用

インテレオン(特性「うらこうさく」) 2枚
後続を作りながら、高HPで安定した打点を出せるこの環境最強のアタッカーでこのデッキのエース
正直、当日までこのカードの実力を舐めていたが、2ターン目に特性で展開しながら、「アクアバレット」で殴る動きが本当に強い
アタッカーとして、ゲームで最低2回、可能であれば3回目の起動も狙いたいため2枚の採用

インテレオン(特性「クイックシューター」) 2枚
途中から枚数が減ったが、こっちも最強クラスの強さを誇る
2体立つと、「アクアバレット」や「ポンプショット」を絡めて、HP60以下のポケモンを常時狩れるため、そこが1つゲーム中のゴールとなる

かがやくカメックス 1枚

特性「ポンプショット」でクイックシューターの3枚目兼サイド落ちケアが可能なため、採用
その他にも水エネをトラッシュに送って、キバナの起動を可能にするなど、デッキの縁の下の力持ち的な存在だが、このデッキの最高打点を出せるアタッカーでもあるため、場合によっては起動を狙っていく

コオリッポ 1枚

対レジギガス最終兵器として1枚採用
ただ、こいつだけで勝てるわけではないため、コオリッポと「クイックシューター」と「ポンプショット」でダメカンを散らして、ルナアーラの「ファントムペイン」で複数体取って、相手の盤面を壊しながら、サイドを詰める展開を狙っていく


②グッズ編

クイックボール 1枚

たねポケモン(主にかがやくカメックス)を持ってくる手段兼基本エネをトラッシュに送る手段として採用

レベルボール&しんかのおこう 4枚

裏工作をサーチでき、デッキの展開札となり、出来るだけ素引きしたいためフル採用

バトルVIPパス 1枚

後攻を取った際に「カイ」でメッソンを3体並べることができるようになるが、複数枚は2ターン目以降にノイズになるため1枚だけ採用

ヒスイのヘビーボール 1枚

たねポケモンのサイド落ちがゲームプランに影響を与えやすいデッキなため、サイド落ちケアとして採用

ふしぎなアメ 3枚

1体目の「うらこうさく」インテレオンとルナアーラを立てるのがメインだが、「クイックシューター」が早期に必要な場合にも使う
本当は4枚入れたかったが、枠の都合で3枚

回収ネット 2枚

「クイックシューター」や「うらこうさく」とインテオンの形のままでゲームを進めていくため、意外と使う場面は少ないが、入れ替え札とも兼ねているため、2枚採用

レスキューキャリー 1枚

序盤で狩られたメッソン・ジメレオン・コスモッグを回収して、再展開する手段として採用

ツールスクラッパー 1枚

1回目のサンダース+メモリーカプセルを突破するため、またその他のポケモンの道具に対しても刺さると判断して採用

サンダース+メモリーカプセルの主な処理ルート
※デッキの構造上2回揃えるのが精一杯なため、2回突破すれば良い
1回目 
・ツールスクラッパー
・ボスの指令でサンダースを直接倒す
2回目
・ボスの指令でサンダースを直接倒す
・「クイックシューター」などでサンダースにダメカンを6個集め、「ルナティックペイン」でサンダースを倒す

たっぷりバケツ&エネルギー転送 1枚

序盤の「アクアバレット」を安定させるため、基本エネルギーを持ってくるトレーナーズをサイド落ち考慮で合計2枚採用したく、1枚は基本超エネを持ってこれるエネルギー転送にした

なべメット 1枚

非ルールなら、常時-30を得られる
このルールならではのポケモンの道具を付けたポケモンの場持ちが良くなり、裏工作ミラーで「アクアバレット」の撃ち合いになった際に強く出れる点も良い(相手に120+20+20で落とさせない)

がくしゅうそうち 1枚

「キバナ」を連続で使い続けないといけない展開が苦しかったため、エネルギーのテンポを間に合わせるために採用
「クイックシューター」で倒される時は発動しない点に注意

しあわせタマゴ 1枚

手札を増やす手段が乏しいが、ドローサポートを使うゆとりはないため、「シロナの覇気」の代わりに採用


③サポート編

カイ 4枚

序盤はこのカードで展開をしていく都合上、出来る限り素引きしたいため、4枚。

ツツジ 1枚

サイドを先行された時の捲り札として採用
終盤にツインエネルギーを引きにいくドロサポとしても使う

キバナ 2枚

「アクアバレット」や「サイコバレット」、そしてコオリッポの即時起動兼ツインエネルギーをサーチする手段として優秀でゲーム中最低1回、出来れば2回使いたいため、2枚

クララ 1枚

レスキューキャリーで回収出来ない2進化ポケモンと基本エネルギーを手札に直接回収したかったため、採用

ボスの指令 1枚

サンダース+メモリーカプセルの突破手段にもなり、1枚あるとサイド2枚取りがしやすくなり、ゲームプランが広がるが、基本的にあまり必要性は高くないため、1枚のみの採用


④スタジアム編

トレーニングコート 1枚

不意の崩れたスタジアムやシンオウ神殿を割る手段は一応欲しく、「ポンプショット」が使いやすくなるトレーニングコートを1枚だけ採用した


⑤エネルギー編

基本水エネルギー 4枚

「アクアバレット」や「ポンプショット」などゲーム全体を通して、使うが、エネルギーを拾う手段もそれなりに多いため、4枚

基本超エネルギー 1枚

「サイコバレット」を使うために必要なため、採用サイド落ち考慮で2枚採用したかったが、枠の都合で1枚のみ

ツインエネルギー 3枚

基本的にはゲームで大抵1枚、多くて2枚しか使わないが、使いたい場面にサイド落ちすると致命的なので、妥協せず3枚



5.当日のマッチアップと反省

予選リーグ
1.ドラパルト(特性「すりぬけ」) ‪ 負け(事故った)
2.アメイジングカイオーガ  勝ち
3.エレキブル 勝ち
決勝トーナメント
準決 レジギガス 勝ち
決勝 ドラパルト(再戦) 勝ち

・ドラパルトとアメイジングカイオーガは裏工作軸
・エレキブルには、サンダース+メモリーカプセルが採用されていた
と、ある程度は予想通りではあったが、ドラパルトは予想以上の強さで、評価が甘かった
それでも、勝てた勝因は

2ターン目の「アクアバレット」を安定して使えた

これに尽きる

コオリッポで嵌めたレジギガス戦以外の勝ち試合は「アクアバレット」で先手を打って、一方的なゲーム展開に持ち込めた

部内戦で勝てていなかったので、優勝出来てよかったです。
次回(あるかは分からんけど)は、裏工作のインテレオンを1枚制限に、ウオノラゴンは禁止にした方がいいかもしれませんね。
長々とした記事を読んで頂き、ありがとうございました。

おわり

引用元:ポケモンカードゲーム公式サイト
https://www.pokemon-card.com

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