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【ATingの天然石図鑑】エメラルドの魅力

こんにちは。
ATngスタッフ・オオクラです。

ATingの天然石図鑑は、天然石初心者のオオクラと一緒に天然石について学んでいくシリーズです。
わたし同様の初心者さんにも、天然石にお詳しい方のおさらいとしても楽しんで内容になっています。
天然石ファンがもっともっと増えますように!

一回目の今回はエメラルドのお話です。


エメラルドについて

超超初心者のわたしでも名前を知っている天然石、エメラルド。
皆さんはどんな印象をお持ちですか?
わたしは、かなり高価で、緑色で、四角くて、というイメージがありました。

ATingのエメラルドのアイテムでも、やはり同じアイテムの別の石と比べると高価なものが多いですよね。

なぜ高価なのでしょうか。

末尾ではデザイナーのタキガミにその魅力をたっぷり聞いてきました。


エメラルドってどんな石?

ルースの状態のエメラルド

エメラルドはアクアマリンと同じベリル系の1種で強い緑色の宝石です。

宝石の強度を表すモース硬度は7.5-8と高めですが、内部に特有の傷を持っているため取り扱いには注意が必要です。

他の宝石等同様、大きく傷が少ないものの方が価値は高いですが、天然のエメラルドでその条件をクリアするものは非常に少ないです。
そのため一般的には傷があるものを化学処理して流通させることが多い宝石です。

ATingでは他ではあまり見かけない、色が濃くなく、蛍光グリーンのようなエメラルドを敢えて選んでいます。

5月の誕生石なので、5月生まれの方にとても人気がある天然石です。


エメラルドの注意点

かなり硬い石ですが、内部に特有の傷を持っている石でもあります。
そのため衝撃には弱めです。
取り扱いには注意してください。

特に加工が施してある石は超音波洗浄機などに入れると加工が取れてしまいます。
絶対に使用しないようにしましょう!
普段のお手入れは柔らかい布で拭いてあげるのがベストです。


エメラルドの豆知識

エメラルドの語源はサンスクリット語、「スマラカタ(緑の石の意味)」です。
この状態では全くエメラルドになると思えないのですが、、、。
何度か別の言語を経て、古フランス語の「エスメラルド」に変化し、「エメラルド」に辿り着いたそうです。


ATingでのエメラルド


ブランドの顔・ブリッジリングは男女問わず楽しんでいただいています

ATingではブランドの顔とも言えるブリッジリングや、天然石とパールの組み合わせが美しいPシリーズにも度々登場するエメラルド。
一般的に持つエメラルドの煌びやかなイメージとはちょっと違って、ペールカラーやくすみ色の石も多いのでカジュアルにも使いやすいですよね。

地金はPT100(シルバー)をおすすめしていますが、ゴールドとの相性も抜群です。


デザイナーが語るエメラルドの魅力

最後にデザイナー・タキガミにその魅力について聞いてきました。


エメラルドの魅力は、ずばり色ですね。
産地によっても色が違ったり、
目に見えるインクリュージョン(内包物)で模様になっていたり。
私も5月生まれですが、昔からなんでエメラルドなんだ、と思うくらい、
あの濃い緑の色にとっつきにくさを感じていました。

デザイナーになってからも
サファイア・エメラルド・ルビーの三大宝石は敷居が高く、
当初は自分が使う石の範疇にはありませんでした。

それがガラッと見方が変わったきっかけは
海外のオークションサイトを見ていた時です。

皆さんご存じのブリッジリングには
エメラルドカット(オクタゴンカット)の石を留めるので、
あっちこっち探していたら
ネットオークションという便利なものを見つけました。

何が便利ってネットオークションは物が見られません、
だから石の細かな情報がきちんと書かれているのです。

これはブリッジリングにはぴったり!
私の中でこの大きさが欲しい、と決まっているので、
サイズから絞り込みができるネットオークションは、
今までの労力が嘘のようにたくさん見つかるようになりました。

その中でエメラルドもたくさん見つけました。


さまざまな趣のあるエメラルドたち。


メロンソーダのような色で泡がシュワシュワしているエメラルドや、

お客様からのオーダー


緑に黒いトラ柄模様のエメラルドや
見たこともないぺールカラーのグリーンのエメラルドなど。
個性豊かなエメラルドをたくさん見つけることができました。

ミネラルショーや石屋さんでは、
オーナーの審美眼にフィルターされたアイテムだけになってしまいますが、
ネットオークションなら世界中のカッターから
自分好みの一つを選べる楽しみがあります。

すこし話が脱線しましたが(笑)

わたしの好きなエメラルドは
今はやりのペールカラーグリーンのエメラルドです。

ペールカラーが美しいエメラルドを使用したブリッジリング

儚げな色合いはわたしたちの肌色によく合います。

先のお話にもあったように
エメラルドはアクアマリンやモルガナイト、イエローベリルの色違いです。
ベリル系の石は細長い柱上の結晶になることも多く、
皆さんが思い浮かべる四角いカットはエメラルドに多用されるので、
通称エメラルドカットと呼ばれます。

わたしがこの手の石が好きなのはカットにも理由があります。
エメラルドカットはよく皆さんが認知している
ダイヤモンドのカットのブリリアンと比べ、
カット面が非常に少ないので
キラキラというより、ぬめぬめ(専門用語です笑)しています。

指輪に留めたときあまりキラキラしているものより、
じっと見つめて観察できるエメラルドカットの方が
個人的に楽しめるような気がしています。


デザイナーの熱い想いが伝わってきましたね。

最後までご覧いただきありがとうございました。
次回はパールをご紹介する予定です。
どうぞお楽しみに!


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