〈週刊ARK / 12月3週目サマリー〉
こんにちは。ARK trade information (Twitter:@ActiveArk)です。本日は12月3週目のARK社の成績とその内容をご報告したいと思います。
本レポートは無料でお楽しみ頂けますが、記事作成継続のためにも、価値を感じて頂いた方はサポートト頂けますと幸いです☺️
12月3週目/ARK社の成績
・ARKK(破壊的イノベーション);127.3(先週比+2.8%)
・ARKF(フィンテック) :50.41
(先週比+4.6%)
・ARKQ(自動技術、ロボット) ;73.98
(先週比+5.1%)
・ARKW(次世代インターネット);150.83
(先週比+4.9%)
・ARKG(ゲノム) ;94.71
(先週比▲1.2%)
→ARK ETF は全体的に好調な結果となりました。株価が大きく増減した銘柄について、ARKがコメントしていますので、見ていきましょう。
Virgin Galactic (SPCE)
週末に試験飛行を中止した後、月曜日に17%下落しました。試験飛行に失敗したにもかかわらず、パイロットは安全に着陸することができ、所定の場所での安全対策の成功を示すことができました。同社はリチャード・ブランソンを宇宙に連れて行く前に、2回のテスト飛行を計画していましたが、現在はデータを評価して別のテスト飛行を予定している所です。
Social Capital Hedosophia Holdings Corp. II (IPOB)
オープンドアの買収が完了し、12月21日にティッカーをIPOBからOPENに変更すると発表したことを受け、月曜日に18%上昇しました。
Organovo(ONVO)
3Dプリンティングに特化した同社は、3Dバイオプリンティング資産を最大限に活用する商業戦略について、投資家が自信を持っているためか、金曜日に29%上昇して取引されました。ARKはOrganovoが今後の道筋を明らかにするまでは、株価が不安定なものになると考えています。
主要ETF / ARKKの成績(12月3週目)
★sales force との合併が報じられたslack(work)はARKKから除外されました。
・代わりに先週からBIDUが新たに加わっています。保有株数も先週から倍以上になっており、ARKのBIDUに対する強い期待感が伝わります。
・保有株数が大きく上昇したのは、TDOC、DOCU、U、BIDU、PYPL、SHOPなどです。
ARK週間レポートの抜粋
こちらの記事を参照しています。今週は5つのショートレポートが出ていますが、その内2つのレポートをご紹介します。
https://ark-invest.com/newsletters/issue-251/
1.固体電池の最終市場は?
対象銘柄:QuantumScape
今週、固体電池メーカーのQuantumScape(QS)は、同社の単層電池セルが15分で充電でき、幅広い温度範囲で動作し、800回以上のサイクルを達成できることを示すデータを発表しました。
上記3つの要素全てでこれほどの性能を発揮することはほとんどありません。しかしBloombergによると、QuantumScapeも電解質ゲルを使用しており、少なくとも当分の間は純粋な固体電池としてよりもハイブリッド・ソリューションに近い形での運用になると考えています。
投資家の関心を集めている固体電池は、従来のリチウムイオン電池よりも50~100%高いエネルギー密度が約束されています。
QuantumScapeは電気自動車市場をターゲットにしていますが、ARKの調査では、固体電池はドローンやエアタクシーも牽引すると考えています。固体電池の価格が高いことの影響は小さいでしょう。軽量化は電気自動車よりも、ドローンやエアタクシー、AR/VRヘッドセットにとっては不可欠なものになる可能性があります。
多くの研究室や電池会社が固体電池について印象的な結果を示してきましたが、規模での商業化に成功した例はほとんどありません。ARKは、今後もこの分野を注意深く追跡していきたいと考えています。
2. ブラックフライデーの最も興味深い指標は、売上高ではない
対象銘柄:Amazon、shopify
ブラックフライデー/サイバーマンデーの週末に初めて、Shopifyの売上がAmazonを上回りました。従来はAmazonがEコマースの売上高を独占し続けていたのです。
より重要なのは、もう一つの指標です。ショッピングや荷物追跡のための消費者向けモバイルアプリであるShopifyのShopアプリは、今年最も忙しいショッピングウィークにApp Store内のダウンロードランキングを上昇させました。
12月1日には、アプリのトップ10入りを果たし、Amazonアプリに次ぐ順位となりました。イギリスのApp StoreでもShopが1位になり、それ以降はAmazonの15位に対して2位にランクインしています。カナダのApp Storeでも、Shopは今シーズンAmazonを追い抜いています。
この比較が重要な理由は、Amazonとは異なり、Shopifyは企業が商品やサービスをオンラインで販売できるようにするテクノロジープロバイダーです。消費者は主にAmazonを小売業者として見ていますが、Shopifyのエンドユーザーのほとんどは、Shopifyがオンラインショッピングの原動力になっていることを知らないでしょう。
100万人以上のマーチャントがプラットフォーム上にいるShopifyは、マーケットプレイスになることを望むなら、より需要を集約する必要があると考えています。
公の場では圧倒的なマーチャントの売上高を発表してスポットライトを浴びていますが、ARKの分析によると、ShopifyはShop AppとShop Payを通じて消費者の需要を集約することで、強力なマーケットプレイスのためのピースをまとめているようです。
この2つのプラットフォームが整備されれば、Shopifyはスポンサー付きの商品リスト、ターゲット広告、その他の付加価値サービスに課金することができるようになります。消費者側では、ShopifyはShopアプリでShop Pay以外の金融商品を提供する可能性が高く、おそらくデジタルウォレットプロバイダーを目指していると考えています。
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