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「青魔導具をぶっつぶせ!」赤青テスタ改造計画第二次中間報告

序論


環境外からこんにちは。厚揚げと申します。
それでは今回もやっていきましょう。
赤青テスタ改造計画第二次中間報告

「青魔導具をぶっつぶせ!」
 

【前回のあらすじ】


今回は第二次中間報告のため是非とも前回の第一次中間報告をご覧頂きたいところですが…

「そんな暇あるかこのスカポンたぬき!」

という方も多いかと思われますので簡単に前回の内容をまとめたいと思います。
 
GP-1stにてシャングリラが話題に上がり羨ましがった厚揚げ青年。テスタロッサで超CS本戦進出を目指すことに決める。
前回は研究の第一段階として現在のテスタロッサの構築・環境の有利不利について振り返った。
その結果、受けの薄いほど速度次第で勝つことができ
逆に硬いデッキには太刀打ちできないということがわかった。
 
大体こんな感じでした。
 
 

【今回からの方針】


ということで今回からは前回紹介した赤青テスタの構築を基礎とした上で現状の課題を解決すべく環境デッキをテーマ分類ごとにピックアップし、それらへの対策を考えていきたいと思います。
 
目的は以下の通りです。
 
・デッキ構築力の向上
・各環境デッキへの理解を深める
・対策カードの知識を増やし構築の幅を広げる
 
今回はその初回として、青魔導具について考えていこうと思います。

0.青魔導具って何?


構築を考える前にはまず、敵をよく知る必要があります。
ということで青魔導具についておさらいしておきましょう。

【参考デッキリスト】

【基本的な動き方】


①新世壊を貼ったうえで、ゴンパドゥ・バレッドゥ・ゾメンザンを中心に魔導具呪文を唱え、新世壊の下に4枚貯める。

②その後、ターン終了時に無月の門99で月花卍解ガリュミーズを唱え、追加ターンを得ながらドルスザクを展開する。

③あとは$スザークでコントロールをしながら、得た追加ターンでしばき倒してくる。

自力での最速は4ターンキル。

これが私が把握している青魔導具像です。
 
ここから更に環境によっては、新世壊よりもガルラガンの着地を優先して行い踏み倒しを封じながらゆっくりコントロールしながら詰めてくることもあるので本当に厄介なデッキです。

本当にラガンお前殿堂行ったんだよな?
 

【構築の派生】

構築の種類もそれなりにあります。主なものだと
・ヴォゲンム型
一気に墓地を貯めて$スザークを展開してうくる型。
ヴォゲンム1枚で流れが変わるのでちょっとウザいですね。
・クロック型
カージグリの枠にクロックを入れて受けをより固くした型。
ワンショットが決めづらいのでカウンターが怖いところ。
・青黒魔導具
青魔導具からはすこし外れたデッキタイプ。
新世壊とガリュミーズを外し闇文明を増やしたことでコントロール力が増してますね。
 

1.赤青テスタから見た青魔導具

【青魔導具との相性】

青魔導具対面は前回、五分と紹介しましたが…

すいません。あれ嘘でした。
今回の実験のために改めて回してみたところバリッバリの不利どころか無理対面でした。
 
速度はキルターンの最速は余裕でこちらの方が上なため問題ありません。
しかしキツいのがここから。
 
・メタについて
こちらの赤い稲妻が一切効きません。
また、向こうには後述のパルテノンがいるためきっっついです。
 
・受けについて
主にカージクリとエアヴォの2種がありそれだけであれば多少堅いといったところですが、前述の通りクロックが採用されている場合があります。
これがまぁまぁキツい。確定でワンショット止まりますからね。
まぁ灼熱ドロンゴーでこっちのテスタロッサが消える効果も飛ばされるんで有難い部分もあるかもしれませんね。
 
しかし、これだけでは不利を超えて無理対面だとは言えないかもしれません。

しかし実際は無理対面なのです。
それはなぜなのか。
 
理由は単純。
ガル・ラガンザークとパルテノンがキツ過ぎる。
これに尽きます。
というかもうこれだけなんです。

ここでそれぞれについて振り返ってみましょう。

【天敵:ガル・ラガンザークについて】

能力を一つずつ見ていきましょう。

・無月の門
早速これがきつすぎる。どうにかして除去しても次のターンにはどうせ復活してくるとかいう理不尽仕様。 
除去したターンのうちにドロンゴーもしないといけないのは速攻的にはキツいです。

・踏み倒しメタ
これが一番きつい。
こいつが居るだけでドロンゴーできなくなるんでね… 
しかも8マナなのに最速3ターン目に出てくるのはやっぱチートですよ。うん。

・呪文に選ばれない効果
これもキツい。
現状の赤青テスタ、除去手段が呪文しかないんですよね。
なのでそもそも除去自体が不可能なんです。
まぁ、そもそもこいつパワー8000なんでバッドドッグたちじゃ火力が足りないんですけどね(笑) 

一応、熱血武闘カツキングであれば上から殴り飛ばせますけど、こいつがそもそも踏み倒しをしないと早期着地ができないのにメタ効果で踏み倒しができないんで結局詰みです。

・ブロッカー
これだけ他よりましですけどそれでもきついです。
何てったって除去とばしても簡単に帰ってくるパワー8000の呪文で選ばれない踏み倒しメタ付きブロッカーですからね?
基本的にドロンゴー以外だとターンに1体しかテスタ展開できないのにどうやって突破しろっていうんですか?
気が付いたら相手がガリュミーズで殺してきますから悠長に横に展開してる暇なんてのもないですしね。

おわかりいただけましたでしょうか?

そう、赤青テスタはガルラガンに現状の構築では完封されてしまうんです。
展開してもバウンスされて終わりです。

この間の殿堂で逝ったし大丈夫じゃねぇの?
って思われる方もいらっしゃるかと思いますが、前回の中間報告のCSの結果の部分をよくご覧ください。
殿堂後の大会なのに青魔導具に負けてるんです。
ちゃんとラガンも出されました。

そう、結局殿堂逝っても出てくるときは出てくるんですよ。
上振れの轟轟轟と一緒です。

【第二の天敵:DGパルテノンについて】


最近はサガループへの対策としてDGパルテノンが採用されている場合もあります。

このパルテノンもテスタ的にはキツイです。灼熱ドロンゴーからの展開が制限されるんでワンショットがほぼ不可能となります。
現状の構築ではカードを剥がすことが出来ないためラガンと同様に対策ができません。
 
しかし、ラガンとは違って踏み倒し自体は可能なので、詰んだ…と絶望する状況とはならないためまだマシといったところ。とはいえ、マシなだけで十二分にキツイですね。

【対青魔導具のまとめ】


ここまでをまとめます。

・青魔導具はコントロール寄りのデッキ
・受けは程ほどに硬い(一部を除く)
ガルラガン○ね
パルテノンも○ね

では、これらの要素を念頭において対青魔導具専用のテスタロッサを考えていきたいと思います。

2.対青魔導具用テスタロッサ


【デッキリスト】

今回のコンセプトは相手の妨害です。基盤を残しつつ相手の動きを阻害できるカードを採用して時間稼ぎができることを目標とした構築になりました。

【新規採用カード】

・不屈!熱血!!テスタ・ロッサ
ガルラガン対策カードですね。
こいつは前回の構築には居なかった最後のテスタロッサです。
この不屈くん。なんとこのデッキ唯一のラガン対策カードとなっています。今回最大の発見ですね。
その最大の要因は、破壊時のバウンス効果です。
これがあるおかげで、4マナで出して次のターンにこいつにバッドドッグを当てればラガンをどかしながら灼熱ドロンゴーが可能となります。
まさに革命的発見でした。

「こいつ4マナだけど出すまでに負けるくね?」 

って意見もあるかと思いますが、後述の2枚で妨害が出来るため、4.5ターン目まで相手があんまり動けないという状況は案外作れます。
不屈くん…今までイラストだけは素晴らしいとか言っててごめんね… 君は最強だ…

・イデアパラドックス
新世壊&パルテノン対策兼受け札ですね。
キラスターなどでお馴染みのこのカード。
こいつのおかげで赤青テスタはカード除去が可能になりました。
青魔導具はヴォゲンム型で無い限り新世壊が動きの要となるためこいつで除去すれば相手の動きをかなり妨害することが出来ます。
また、パルテノンの除去も可能なため
2ターン目に貼られても3ターン目にイデパラバッドドッグの順で打てば何の問題も無く灼熱ドロンゴーが可能となります。
何故今まで入れてなかったのか…

・埋め立てロボ・コンクリオン
墓地対策枠ですね。
新世壊にしても無月の門にしても青魔導具は基本墓地を利用したデッキなため墓地リセットは非常刺さります。
時間稼ぎの観点からもかなり大きな役割を果たしてくれますね。

【細かいプレイング】


・不屈!熱血!!テスタ・ロッサで翻弄しよう。
とにかくこの対面はラガンが全てを握っています。そのため、その対策カードである不屈くんの存在は最重要です。
そしてできることなら、マナにも置かずに存在を秘匿したいですね。
公開領域にない状態で出してすぐに自爆させることで相手の虚を突くことが可能かと思われます。
(こいつの効果なんて誰も覚えていないでしょうし)

・灼熱の斬撃は後回し。
灼熱ドロンゴーに成功し「いざ攻撃するぞ」となったとき、出来ることなら灼熱の斬撃はダイレクトアタック要員として残しておくべきであると考えます。
理由は、灼熱の斬撃のみ8マナの為エアヴォが効かないからです。
そのため、灼熱の斬撃を残しておけば有効トリガーが減るため安心材料が増えます。

もちろん、打点に余裕がないことがほとんどなため、灼熱の斬撃の連続攻撃が成功した時のみ使えるものとお考え下さい。

3.結果・考察


【本構築の利点】


・ラガン&パルテノンに対抗する手段ができた。
やはり、今まで対抗策が無かったこの2枚への対抗手段が生まれたというのは非常に大きかったです。

これはメンタル的にも大きく、今まではラガンが出たら「詰んだわ…サレンダーするか…」となっていました。
しかしこの構築では、「まだ手段があるから行けるはず!」と前向きに考えられるようになりました。
やはり前向きに考えられるというのは勝ちに向けても非常に重要な部分ですね。

・時間を稼げるようになった。
妨害手段が増えたことで相手の行動を遅らせることが可能になりました。
このおかげで灼熱連鎖などの足りないコンボパーツを探せる時間が出来たため非常に動きやすくなりましたね。

・有効トリガーが増えた。
新世壊・パルテノン対策として採用したイデパラでしたが、トリガーとしても非常に強力でした。
今までの構築では、7000火力までしか出せなかったためガリュミーズを撃たれたらほぼ負けが確定していましたがイデパラのおかげで除去ができるようになったためターンが帰ってくる可能性が出てきました。
盾からコンボパーツが捲れる可能性もあるためターンが帰ってくるだけでも勝てる可能性はグンと上がります。
トリガーはやはり重要ですね。

【課題点】

・結局有利にはならない
ここまで専用の対策を講じたとはいえ、結局のところ明確に「有利になった!」とは言えませんでした。
対策カードが引けなければ不通に負けるんでね。依然キツいっちゃキツい対面です。
不利よりの五分から有利よりの五分に変わった程度ですね。

・やはり安定性には欠ける
今回は妨害などでの時間稼ぎを優先したため、無法設計図などの自分の動きのためのカードを抜きました。これがかなり痛い。
特に無法設計図は、灼熱連鎖を探すのに非常に役立っていたため抜いたことで灼熱連鎖が一切引けず、ただビートダウンするしかないという試合もありました。

しかし、これに関しては元々安定性が無いデッキであったことと、対策しないとそもそも無理対面であることを考慮すると割り切るしかない点であるかもしれませんね。

4.終わりに

【まとめ】

今回は、青魔導具対策を施した赤青テスタについて考えていきました。
結果としては、有利になったとは言えないものの勝率自体は確実に上がった構築ができました。
また、天敵に対する対抗策が見つかったのは非常に大きな収穫と言えるでしょう。

【次回予告】

さて次回の中間報告は、今回同様環境デッキの対策を考えていこうかと思います。

ピックアップするのは速攻デッキである

・赤単我我我
・赤緑アポロ

を予定しております。

それでは、第二次中間報告はこれまでとなります。

ここまでご覧いただきありがとうございました。
また次回の中間報告でお会いしましょう。では。


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