ねこねこSANPOOはこうして誕生しましたpart.2
前回の記事の続きです。
私は職人さんが心配していたことの真相を調べるため、神道方面の方々から意見を聞くことにしました。
まずは知り合いの神職に、
さらに全国には色々な猫神社、猫寺がありますので、いくつかの神社やお寺にメールをしました。
犬・猫は畜生
神仏の世界では、犬や猫は前世で悪いことをしたために人間として生まれ変われなかった「畜生」と言います。人間に値しない、価値のない存在としています。
そのため、神様に使用する三方(さんぽう)を畜生の食事台にするなんて、、、なんて罰当たりな!
という返答が返ってきました。
神道は八百万の神のため犬猫も神の対象だと思っていました。
Wikipediaにも「古代の日本人は、山、川、海中の島、巨石、巨木、神の顕現と思われるような動物・植物などといった自然物、鏡や剣のような神聖な物体、火、雨、風、雷などといった自然現象の中に、神々しい「何か」を感じ 〜中略〜 岩や器物は神霊の憑依するものと見なされるようになり、鳥や獣も神の使いとして考えられるようになる。」とあります。
しかし、宗教側からするとあくまで畜生である考えが第一優先だそうです。
猫寺、猫神社からは「周りがそう言っているだけ。猫を神としているわけではない」という返事でした。
反対される一方で
「三方をペット用品として出すのは神職としてオススメはできないけれど、職人さんの力になりたい、伝統工芸を多くの人に知ってもらいたい思いは応援したい。
猫の三方は可愛いしね!頑張って。」
という意見をいただきました。
また、他の宮司様はどうぶつSANPOOを使う側の意識の問題だとおっしゃいました。
「どうぶつSANPOOを手にした人がどう使うかは自由。
今はペットも家族化していて畜生だと思っている人の方が少ない。
食事台にするのはちょっと、と思うけど、どうぶつSANPOOを使ったライフスタイルをペットと一緒に楽しむのはありなんじゃないかな。
この発想(猫の形に穴を開ける)は自分たちでは思い付かないから、面白いよ!」
人が使うものとして
私の無知がゆえに当初の「猫神三方」の企画は消え失せました。
さまざまな意見がある中で、この形の状態でペット用として販売することは不可能だと判断しました。
しかし、ここで諦めるつもりはありません。
どうぶつSANPOOを作った1番の目的は「日本の文化、工芸品を多くの人に知ってもらう」こと。
少し方向を修正して、人が使用するインテリア工芸品として販売に向けて進めることにしました。
もし今後ペット向けを販売するなら、三方を作る技術を使って全くデザインの違うものを作りたいと思っています。
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