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ひっそりと楽しむ美術館巡り Vol.2 -福岡アジア美術館




-2023/12/16-
今回訪れた美術館は

福岡アジア美術館

美術館までのアクセスはJR博多駅から地下鉄で約10分、中洲川端駅を出てすぐのところにあります。


前回、福岡に来た際に訪れた福岡市立美術館とは打って変わって、ビルの区画のなかに芸術館を構えているのが特徴的です。
近くにはホール、劇場にインテリアスペースなどが密接していて、芸術・芸能にあふれるエリアといった印象を受けました。

美術館はビルの7Fと8F。
エントランスでは中国の芸術家ブー・ホァの壁画がお出迎えしてくれます。

ㇳ樺(ブーホァ)「最良の門はすでにある」

エレベーターが入り口となっているようです。

美術館の来訪者専用エレベーター

美術館のある7Fに降りればアートカフェもあり、休憩所として利用されていようです。

ビル内の施設でもあるので会社員同士のビジネス会議なんかも行われていました。いろんな作品を見ながらまったりくつろげる場所って、都会的で素敵ですよね。

以下、来館時に行われていた展覧会の一覧です。

  • 【特別展】日中平和条友好条約45周年 世界遺産 大シルクロード展

  • 【コレクション展】アートと環境ー人新世を生きる

  • 【レジデンス成果展示】あじびレジデンスの部屋 第Ⅱ期 「きのう見た夢」はどこへ?

  • 福岡アジア美術館ベストコレクション

ここで、「レジデンス」とは”アジアの美術作家、研究者、キュレーター(学術的専門知識を持った管理監督者)等が館内に滞在して、様々な交流プログラムを行うもの”とのことです。

今回はうち2つの展覧会を見ることできました。

入場はセットで250円、
コスパ◎です (笑)。

福岡アジア美術館ベストコレクション

https://artexhibition.jp/exhibitions/20230902-AEJ1568905/


写真撮影およびSNSへの投稿は歓迎とのこと。
一部、紹介していきます。

ファン・リジュン 

「シリーズ2 No.3」

イ・ウーファン 

「線より」

ラシード・アライーン 

「緑の絵画No.2」
「ティグリス」
「ソネ・キ・チリヤ(黄金の鳥)」

ナリニ・マリ二


「略奪された岸辺」
「カサンドラの贈り物」

ツァイ・グオチアン

「《天地悠々》のための下絵」
「私はE.T.天神と会うためののプロジェクト:外星人のためのプロジェクト」

リン・ティエンミャオ

「卵#3」

イー・ブル

「さなぎ」

N.N.リムゾン

「内なる声」

海を渡ってやってきた作品の数々。主に90年代の作品が並んでいます。

鮮烈な歴史を感じさせるマリ二氏の作品は、一旦その場に立ち尽くしてしまうほどです。

インパクト満点なのはツォイ・グオチアン氏の作品群。”爆発プロジェクト”と銘打ったさまざまな爆破の様子、そのメッセージは地球の外へと向けられています。
記録映像もかなり衝撃的でした。まさしく芸術は爆発です。


厳選された10名24点の作品をじっくりと堪能しました。
当館アジアコレクションの詳細はこちら↓
アジアコレクション100 | すべて | 福岡アジア美術館 (fukuoka.lg.jp)



【コレクション展】アートと環境ー人新世を生きる


ゲー・ジャワナリキコーン

「茶色の空気、茶色の木、茶色の海、汚い自動車」

スパチャイ・サートサーラー

「道程、再び」

タン・ダウ

「サイのドリンクで再び復元された角」
「5000頭しか残っていない」
「虎鞭」


自動車社会へのアンチテーゼ。作品のために集められた廃棄部品からは市民らの悲鳴がひしひしと伝わってきます。
社会への不満、環境問題に対する問いかけがアートへと昇華される皮肉さを物語っているかのようでした。


今回は福岡アジア美術館を紹介しました。
スキマ時間にパッと訪れるだけでも楽しめると思います。
国内作品のみならず、海外の文化にも触れてみたいという方はぜひ--


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