依頼:荷馬車の護衛

依頼元:https://twitter.com/kanpai_yoake/status/1776234835620581480

『小麦を近くの農家から買い付けているんだが
 最近、荷を狙った魔獣が出るようになってな。一つ馬車の護衛を頼む。』

 依頼人:魔法麺職人のドワーフ


 姿を現したのは中型犬程度の大型ネズミが三匹。依頼人からの情報通りであった。
 それにしても、だ。
(……鼻が利くのも考え物だね)
 ターボ・コリンズは顔を顰めながらも、愛用の両手斧を構える。
 犬の獣人たる彼にとって、どぶ臭い魔獣の相手はつらい。
 けれども、食い扶持を稼ぐ為には仕方のないことだ。
 不器用な彼が請け負える依頼は限られる。此度のような体を張った仕事は願ったり叶ったりなのだ。
 ゆえに、全力で。
「今日の夕飯代になってもらうよ!」
 挑発するように吠え、身構える。
 敵意を悟ってか、飛び掛かってくる魔獣ども。
 その牙に捕らえられる前に斧をぶん回し、弾き飛ばす。
 魔獣が地面に転がった。体勢を整えられてしまう前に。
「――片付ける!」
 振りかぶり、刃で首を落とし――まずは一匹。
 地を強く蹴って距離を詰め、起き上がる前に踏み殺し――続けて二匹。
 そして。
「これで、終わりだ!」
 背後から迫って来ていた最後の個体の頭を叩き割り――三匹。
 耳を立てる。
 幸い、近くに新手の気配は無い。
 後方に止め置いた馬車を呼び寄せても大丈夫そうだ。
 ほう、と息をつく。されど、まだ油断はできない。
(報酬を受け取るまではね)
 言い換えれば、荷馬車を無事に送り届けるまでは。

 * * *

 引用RP参加:末尾3→成功。魔獣との戦いに勝った。
 ソロorPT:ソロ参加
 報酬:1人×10ルプ+食堂の割引券

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