依頼:ゴブリンの討伐

依頼元:https://twitter.com/kanpai_yoake/status/1776235590478135692

『ならず者のゴブリンの群れが隣国へ続く街道を塞いでおり、迅速に討伐する必要がある。
 荷車が襲われ、相手は武具を得ている状態だ。
 我々の手だけでは足りない。冒険者ギルドからも手を借りたい』

 依頼人:マリアルバ兵士『治安部隊』


 ゴブリンだからと侮るな。
 それが、依頼受注の際に受けた忠告であった。
(侮りはしないよ。……万が一にも、ここで死ぬわけにはいかないからね)
 夜襲作戦を担う一団に加わったターボ・コリンズは、進軍の最中にゴブリンという種の情報を頭の中から引っ張り出す。
 群れを成して人を襲う、小鬼の如きモンスター。
 此度の群れは20体前後と聴いている。
 <ゴブリンリーダー>の指揮下にあるともなれば、知性の低い魔獣を相手取る時のようにはいかぬだろう。
(力押しは難しいだろうな。一匹でも数を減らして、敵の戦力を削げれば――)
 そこまで思考し、ターボは我に還る。
 開戦の合図が響き渡ったゆえに。
「考えてる余裕は、もうないか!」
 飛び出してゆく。
 ここから先、頼れるのは自分の肉体と携えた得物のみ。

 夜の奇襲は効果的であったようで、ゴブリンの群れは満足に陣形を整えられてはいなかった。
 即ち、好機。
(――仕留める!)
 狙うは間近の一匹。
 棍棒を振りかぶるゴブリンに、当身を食らわせ、体勢を崩させて。
「はああぁぁ!」
 全力で斧を叩き付ければ、頭骨がぐしゃりと潰れる感覚が柄を通して伝わってきた。
(よし、次は……いや)
 武器を構え直して顔を上げれば、<ゴブリンリーダー>と思しき影が見えた。
 おそらくは、辺りに指示を出している――長居すれば危険であろう。
(最低限の働きはしたからね)
 他の冒険者らと連れ立って、ターボは退がることにした。
 自分が死体になるのは御免だったから。

 * * *

 引用RP参加:末尾2→成功!ゴブリンを1体倒した。
 ソロorPT:ソロ参加
 報酬:1体討伐→100ルプ

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