Lyre Praise『I'd Rather Have Jesus』

~Lyre Praise~
1週間の歩みを終える感謝
新しく迎える1週間への祈り

竪琴の響きと共に
静けさの中に憩う


第10回目のLyre Praiseは
『I'd Rather Have Jesus』
~キリストには代えられません~

作詞者の女性、R.Millerについての記述は多くありませんが、母は敬虔なクリスチャン、父はアルコール依存性を克服し、後に牧師となっています。

彼女の父は常々「金や土地、財産や地位、名誉よりも神を選びます」と言っていたそうです。日常に耳にしていた言葉を、彼女は詩として残していました。

数年後、牧師の息子であったG.B.Sheaはこの詩に出会います。

彼は美声の持ち主で、とても才能ある歌い手でしたが、当時は保険会社で学生アルバイトをしていました。

恐らく、都会に出て華やかな職業に就く夢を追い続けるか、安定した生活のために働くべきか、それとも父と同じように伝道者としての道を歩むのか。
迷い続けていたのではないでしょうか。

ある日曜日の朝。自宅のピアノの上に置かれていた一枚のメモに、彼は目を奪われます。
将来の道を決めかねている息子の姿を見て、彼の母親が置いておいた一篇の詩でした。

【歌詞】
キリストには 代えられません
世の宝も また富も
この御方が 私に 代わって死んだゆえです

キリストには 代えられません
有名な人に なることも
人の誉める 言葉も この心を 惹きません

キリストには 代えられません
いかに美しい物も
この御方で 心の 満たされている 今は

(おりかえし)
世の楽しみよ、去れ
世の誉れよ、行け
キリストには 代えられません 世の何物も


Sheaはこの詩に心を打たれ、すぐさまピアノでメロディーを付け、その日の礼拝で賛美をし、音楽伝道者となることを決意しました。

その後、ゴスペル歌手、作曲家として、北米の有名なミニストリーを中心に活躍し、グラミー賞にも10回ノミネートされる等、104歳で天に還る時まで与えられた天分を全うした人生を送りました。


「自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされる」(ルカ18.14)

私たちはつい、自分の思いや願望を最優先にしたり、それが叶えられないとこの世の終わりのような気持ちになります。
また、他人との優劣や競争に目を向け、上位に立とうとしたり、相手を低くしようとします。

しかし、そのような目に見えるものを一旦脇に置いて手放す時、想像をはるかに超えた大きな恵みに満ち溢れます。

今日も豊かな祝福に満たされますように。


一週間を終える感謝、新たな週を清々しい気持ちで迎えられるようにとスタートしたLyre Praiseも10回目を迎えました。

積み重ねるごとに聴いて下さる方からの温かい言葉を頂き、深く感謝申し上げます。

今後は、ライアー用のアレンジや楽譜制作、様々な動画コンテンツ制作の為、暫くの間、休息期間とします。

また、クリスマスを迎えるアドベントの頃に、Lyre Praiseシリーズをお届け致します。

皆様にとって実り豊かな秋をお迎え下さい。

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