Valorant解体新書ASCENT(DEF編)

MRG Valorant部門のateです。
今回はValorantの
ASCENTの防衛による有利なポイントを
実際の動画や
僕の考え方を含めて記事を書いていきます。

☆統計から見る有利不利

赤がATK、青がラウンドの取得率【rib.ggより引用】

上記は競技シーンの4.0~6.02までのデータ
多くのマップでは攻め側に数字が傾いているが、
ASCENTでは防衛が圧倒的


☆DEFサイドのストロングポイント

上記のデータを踏まえて、
ASCENTを理解するうえで自分が大切だと思う、
3点の要素を紹介していきたいと思います。


Point1.ラッシュを返しやすいサイト構造

ASCENTは非常にラッシュが返しやすいマップ構造をしています。
定番となっているKAYOを始め、
SovaやFadeのリコンで相手の配置がわかりやすく
サイトへの入り口が狭い為、スキルやスパムで
相手はラッシュの足を止めざるを得ません。
またHavenのAショートやCガレージのようなアクセスの良い別のサイトへの入り口が存在せず、ラッシュを止めらた場合
後述のPoint.3と合わせて一気にエリアが取られてしまいます。
そのエリアを取り返すためにリソースを使用すると
今度はサイト内にリソースを使い切ることが難しくなります。
ASCENTのCTサイドが早く寄れる点とサイトで交戦しやすい構造を鑑みて
「ラッシュ」という選択肢が他マップよりハイリスクであると言えます。

最強のラッシュ対策
ASCENTのSova×Odin、
持ってない人は明日から持ちましょう

Point2.オペレーターにおけるMIDコントロール力

Point1を読んで、
「いやいや、その為にハイミッドやリンクから展開するんだろ」
って思いましたよね、正解です。
その展開の抑止力として
OP×JETTの非常に凶悪な組み合わせが猛威を振るいます。
ASCENTのMIDはマーケットにいても、Aショート前にいても
通せる射線の量が多くMID展開へのリスクを高めます。
そこにリソースを多く使用してしまうと、
今度は自分たちが他のエリアを取られてしまったり、
サイト中での攻防、設置後の攻防に返せるリソースが少なくなってしまう為ASCENTにおいてオペレーターの持つエリアへのプレッシャーはASCENT防衛における非常に強力な要素の1つになります。

VALORANT Challengers Japan Split 1 - Main Stage Day 3
FENNEL vs SengokuGamingのASCENT
SG側はAmai3Blink2の配置を取っていたがCLZ選手がOPでハイミッドをケア
その後リンクのJettを確認し1pickを取った事でカウンターとして
メインを取りたいSGは多くのリソースを使用してしまい
その後ショートに流れる際のリソースが不足。


Point3.Bロビーへのアクセスの良さ

最後に紹介するポイントは、
僕がASCENTで一番大切だと思うポイントです。

DEFサイドから見てCatwalkに射線を通せるまでに必要なエリア

上記の画像を見ると、
Bメインを取得しロビーまでエリアを広げる強さが一目瞭然ですよね。
また、オーソドックスなデフォルトである
KJをアンカーとして1名配置する形にもこのエリア取りは非常に強力です。
なぜなら、KJをBロビーから追い出した場合
ATKサイドはBメインまでエリアを広げる際にリソースを多く割く必要があり
そうなるとサイト内でBサイトが耐えやすくなります。
KJのみでアンカーできなくなり2名を配置すると1-2-2配置のような形をATKは取る事になります。
その場合リソースを割いてショートを取ってサイトにエントリーしてもAメインのエリアを取られている状況になりやすく
その後のリテイクのプランやサイトで交戦する形が増える為です。

ショートラッシュを決行するLoudに対しBメインを即座に詰めていたyay
キャットウォークを殲滅し、
Bロビーをクリアした為OpticはメインケアでEzwin

☆おしまい

上記の3点が僕が考えるASCENTが防衛有利たらしめている要素です。

この要素を理解した上で攻め側がマップコントロールをしたり、布石を作った上でラッシュをしたりするのがASCENTの試合の流れになります。

サイトの耐え方~とか語ると無限にあるのですが、
実際にはそれぞれの要素が密接に関わってくるのが
ASCENTというマップが初期からあるのに面白い理由ですね。

2023 VCT LOCK//IN São Paulo トーナメントや国内のトーナメントを見る際、自身の理解度を深める際にこの記事をご活用いただければ幸いです。


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