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大好きな書店さんへ

お盆に入る直前、神戸、大阪の書店さんに営業しに行った。営業というより、ご挨拶。ご挨拶というより我が子の紹介。

アタシ社を作って3年半、15タイトルの本ができた。立ち上げた当初は3冊ぐらいしか持ち駒がなくて、営業するにはあまりにも点数が少なくて、本を紹介するのもどこか恥ずかしい気持ちがあって。

今はちょこっとだけ増えて、いろいろな書店さんの色に合わせてちょこっと「提案」できるまでになった。けど、まだまだ少ない。偏りがある。全部の書店さんにマッチする本たちではない。

でも、すべての書店さんにマッチする本なんて、そもそも作れないのだ。万国共通の話題、時流に沿った「売れそうな本」なんてのは、まったく興味がないから。限りある時間の中で、限りある予算の中で、自分が本当に作りたいもの、届けたいものを作りたい。エゴかもしれないけれど、本は作り手の想いの蓄積物だから。

世の中には8000軒以上の本屋さんがある。古書店や雑貨兼、その他のお店も入れたらもっとある。そして素敵すぎる本屋さんが、全国津々浦々にある。今でも増えている。メールやFAXは送ることができても多くの書店さんには足を運ぶことができていない。

それでも、いつもお世話になっている書店さん、これから我が子をお世話いただきたい書店さんには足を運びたい。メールやFAXで伝えられないこと、なによりその書店さんの佇まいや店主の方が考えていること、来るお客さんの雰囲気、立地とか、その町にその本屋さんが「在る」ことを本当の意味で認識できないと、本なんて売れない。

大阪 スタントンさん。

大阪 LVDB BOOKSさん

大阪 Calo bookshop&cafeさん

FOLK old book storeさん

大阪 black bird booksさん 

大阪 toi booksさん

大阪 シカクさん

神戸 1003さん

神戸 花森書林さん

今回足を運んだ書店さんの一部を紹介しました。どの書店さんも品揃えがマチマチ、イロイロ。本屋さんの佇まいは、店主の佇まいにとても似てくると思う。それは美容室も同じ。大阪の書店さんで目立った印象があったのはナナロク社さんから出ている藤岡拓太郎さんフェア。ぼくも「たぷの里」のTシャツを着てい今新幹線でこれを書いている。ひとつの本がいくつもの書店さんで目立つことはすごいことだ。

神戸の摩耶山の頂から、神戸大阪の街が見下ろせた。まだまだ足を運べていない書店さんが、ここにどれくらいあるのだろうか。生きているうちに、全部いけるのかしら。行きたいなあ。行きたい。

次の街は、どこへ行こう。

そう思うと、また新しい本を作りたくなってくる。

大阪営業最後はFOLKさんへ。「ご一緒しましょか?」と店主の吉村さんが誘ってくれて、谷町のカレー屋さんへ。大阪は空前のカレーブームみたいです。美味しかった。大阪はぜんぶ人懐っこい。

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