雑感 2024/5/4 私の大切なハローキティ
キャラクターものがものすごく好きだというわけではないが、このキャラクターには、小さい頃から親しんできた。
ハローキティ。
言わずと知れた、world famousな、ねこの姿をした女の子だ(あれ)。
そして私も、世間並みの熱量でハローキティは好きだ。
90年代後半、ハローキティのリバイバルがあり、中高生の間でも爆発的に流行った時、それはすなわち、私がSOPHIAを知って、心酔した時にも重なるが、その時以降、小さい子じゃなくてもキティちゃんを好きでいてもいいのだということを知り、以降、大人になった今でも、サンリオのコーナーやキディランドでキティちゃんを見て「かわいい!」などと言っている。
そんな中でも、私にとって思い出深い、大切なキティグッズがある。
小学校に入るとき、レッスンバッグを買ってもらった。
お道具箱を入れられる、大きめのかばんだった。
紺色のビニールレザー製で、赤色のパイピングがされていて、持ち手部分も赤。
そして、ふた付きの大きめのアウトポケットには、シンプルな輪郭線のあるキティの顔だけのイラストと、「Hello Kitty」の文字。
小学校1年生が持つにはちょっとシックで大人っぽいデザインだったけれど、これが、後に功を奏した。
このバッグをコンスタントに使っていたのは小学校の間までだったが、6年生になっても、決して幼稚な感じにはならなかった。
そして、高校生になった時、ふと、このバッグがあったことを思い出した。
しまい込んでいたのを引っ張り出してきたら、それはもう、ただただかわいかった。
大きさも、入れたいものを入れるには十分なサイズだった。
ただ、持ち手が短かったので、思い切って既存の持ち手は切り取って、代わりに、同じ赤の、長い持ち手を縫い付けた。
これで、肩にかけられるようになり、また、このかばんを使えるようになった。
私は、それがとても嬉しかった。
何が、なのだろう。
長く、大きくなっても使えるようにと、このシンプルなデザインを選んだ母の想い。
私は、母に対して素直な思いばかりを抱くことはできないのだが、それでも、それは純粋に嬉しいものだ。
高校の3年間、私は、もう一度、このキティのバッグを使った。
その後、もう使うことはないだろうと、このバッグは処分してしまった。
確かに、使うことはなかっただろう。
でも、今、この記事を書きながら、何となく、寂しい気分になる。
思い出、思い入れのあるものって、そういうものなのだろう。
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