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記録 2001/7/20 獅子に翼Ⅱ

今回は、WOWOWでの獅子に翼Ⅴの放送を記念して、過去の獅子翼をアンコール放送する特集の第一弾。初回放送は、2023年11月3日。

2001年は、私は全くSOPHIAを追えていなかった時期。
音源は後からキャッチアップしたものの、リリース時期とかライブとの兼ね合いとか、そういうのは全く頭に入っていない。
そんな状態から見た、この放送。

実際のライブが何時間あったかは分からないけれど、2時間に編集されている時点で、絶対にかなりの曲がカットされていることが分かる。仕方がない。


愛の讃歌は時間の都合上、割愛。
冒頭から、獅子に翼のテーマが流れて、客席が沸き立つ。
見ていると、映像もⅤと同じ部分もある。ということは、初めからずっと同じコンセプトで続けてきたってことなんだ。

メンバーの名前が映り、テーマが一段落する。
都さんとトモくんがステージに現れて、前の方まで来て手を振る。
黒とジル。黒は、手を大きく広げて、気合い十分に客席を煽る。ジルくんは、意外に冷静。

01.大切なもの

トモくんのドラムから、黒柳のベースに移り、始まる"大切なもの"。
黒柳は、こんなに煽るか?って思うくらい、開放弦で弾くところでまでも煽ってる。
場内の声がいっぱい入っていて、ここにいた人たちの熱量が伝わってくる。
ん? 松岡が着けてるネックレスはⅤと一緒か? ちょっと分からない。
それにしても、黒柳の赤髪がすごい。当時、本当にかっこよかったもんな…。そして、あの低い姿勢。そう言われてみると、今はあそこまでではないな。

「俺たちの、大切な、大切な、夏が来たぜぃ!!」と煽る松岡。
松岡のMCってこんなんだっけ。忘れちゃったよ。

02.KURU KURU

トモくんのドラムで、それと分かる"KURU KURU"。
あれ。この曲って、もうリリースされてたんだっけ。…みんな歌ってるな。ということは、知ってるのか。それに、都さんのAメロのキーボードは、リリース版と同じだ。
さらに、キーボードソロの前の「みやこ~!」のコールもある。
…冷静に考えると、獅子翼Ⅱのサブタイトルが「時計の針に追いついたチンパンジー」なんだから、"KURU KURU"と"進化論"は出た後に決まってるわな。

2番の「そぉおっと~」の前、溜めに溜めて、客席を煽る。そして、客席が歓声を上げる。
そうでなくても、みんながずっとジャンプしてる。2001年ってことは、メンバーは30歳くらい、ファンは10代後半から20代くらいが中心か。まぁ、とにかく元気なこと。若いっていいね(笑)。

03.ゴキゲン鳥~crawler is crazy~

松岡の「ゴキゲン鳥~!!」のコールで、白いビニールの細長い風船が立ち上がる。これを見ると、私はFC東京の赤青ニョロニョロしか思い出せない(笑)。

いつもキメポーズをしてくれる「イエ~イ!」だけど。黒柳があんなに笑うなんて、ちょっと信じられない。まして、黒柳がいちばん笑わなかった時期じゃないかと思うのに。それくらい、ヴォルテージが上がってるってことだ。

(MC)

あ、ベースをかき鳴らしながら、黒柳がぴょんぴょんしてる。これ、久しぶりに見たな。

「2年ぶりの獅子に翼。北は北海道、南はマレーシア…」なんて、松岡のボケはいつも変わらない。そういうのがロックらしい(笑)。
「暑いだの、ぎゅうぎゅうだの、隣の人が触ってくる(笑)だの、いろんなことがあると思いますが、貴重な時間を楽しんでいってください。いいか~い!!」って、こういうのは聴き慣れたMCのはずなんだけど、まぁとにかく、MCが若い。声が若い。何か信じられない。

04.ミサイル

これも、トモくんの特徴的なドラムから始まる。
そして、イントロでちょっといつもと違うエフェクターかかってるジルくん。
「大阪~!!」と叫ぶ都さんも見られました。

ところで、ジルくんって、いつものレスポールと違うやつ? なんか、赤っぽく見える。まだ塗装が剥げてないってだけじゃない気がするんだけどな。
そして黒柳、やっぱり、今はあの立ち方してないな。腰が辛いんだろうね。

まぁとにかく、この曲ってひたすらにかっこいい。リアルタイムの時は、詞の内容に引きずられて、あんまりまともに聴けなかったけれど、さすがにこの歳になったら、これを聴いたところでドギマギしたりするようなこともなく(笑)。超かっこいいジルロックだな、と思う1曲。

(05.ビューティフル)

(06.蜘蛛と蝙蝠)

(07.DIVE SURFER)

(08.Early summer rain)

(09.Kissing blue memories)

(MC)

(10.この風に吹かれながら)

(11.happy end)

ここらあたり、大幅にカットされているよう。
そうだな。"DIVE SURFER"とかは、アルバムの流れでのセットリストだと思うけど、だからこそ、ここでしか聴けなかったんじゃないかと思う。
あとは、MC後の"この風に吹かれながら"→"happy end"の流れか。この後に"誓いの種"が来るっていうのは、エモーショナルな曲順だね。

12.誓いの種

おぉ。印象的なキーボード。リミックスかけてる感じか。
そして、ビジョンには松岡か。とんがり帽子をかぶった人が、ゆったりしたSEに合わせて体を揺らしている。

この曲は、あんまり聴いてない曲の一つ。アルバム「進化論」自体を聴いてないからね。私が「進化論」をフルに聴いたのは2020年くらいのこと。
それにしても、これは、珍しく音源よりいいかも。この頃はまだ歌い方も変わってなかったと思うけど、でもちゃんと声出てる。

あ、道化師出てきた。

これ、間奏のところで、オクターブで動くベースが印象的なんだよね。
後ろでは、都さんとしか言いようがないキーボードの音がする。
ひまわりを振ってる人がいるけど。それも分かる。

え、すご。ペイントバスだ。メンバー5人の写真がついてる。屋台の並びに並んでるのか。

この曲の演出、ビジョンをフルに使って映し出される観覧車は"君と揺れていたい"を思い起こさせるし、道化師は当然"CIRCUS"が思い浮かぶ。
この放送ではカットされてるけど、このライブ自体では"CIRCUS"をやっていたみたいなので、聴けないのはものすごく残念。

13.walk

この曲もリアルタイムでは聴いていないので、あまり聴けてなくて、2つのバージョンの違いすら分からない。なので、イントロで曲名が出てこなかった…。
初めて聞いたライブバージョン。私的には、なぜかCDTVで見たのをものすごく強く覚えてる。
これも、今後はもうやらない気がするな…。あぁ、この曲は都さんだったっけ。じゃあ、5分の2で演るくらいかな。

ステージ上には、演出のためか暑さ対策か分からないが、大きな工業扇が回っている。
その風で松岡の髪が後ろになびくと、彼の美形が際立つ。でも、やっぱり、この長髪は私は苦手だ。
あ、そういえば。上手がトモくんで、下手が都さんだ。久しぶりにこの配置で見た。逆のにもう慣れちゃったね。

やっぱりこの曲、長いわ(笑)。7分だったっけ。でも、矛盾してるけど、何だかあっという間に終わった感じがする。長い長いアウトロも、変化があるわけでもないのに、ずっと聞き入っちゃうからね。

(MC)

松岡のMC。
「こうやって、太陽の塔の背中を見ながらライブして、SOPHIAが生まれた場所に帰ってきたわけだけれど。
 僕らがデビューしようという頃に、関西地方で震災があった。5人中4人が関西出身で、直後は実家に連絡が取れないなどということもあった。でも、何も、身動きもできなくて、気持ちだけ焦って。でも、みんなで話し合って、『俺たちができるのは、曲を作ることだけ』と話し、作った曲がある。
 誰が悪いわけでもないし、極悪犯がいるわけでもない、でも、俺たちは忘れない。そんな気持ちを込めた曲。」

もちろん、"Like forever"の話。
5人のうちの残りの1人である黒柳は、震災のことを他人事のようにしか思えなかったと言い、メンバーの発言にも反対したようである。この部分は、どうしたって気持ちにギャップができるのだろう。でも、この曲がSOPHIAにとって大切な曲であることには違いがない。

それにしても、松岡の眉毛の細さとアイメイクがすごい(笑)。彼は女性じゃないけれど、そういうのが流行ってた時代だったね。

14.Like forever

曲は、ハープから始まる。
ビジョンには、子どもの写真が映り、その子が大人になった写真が映る。
そうか。この時点で、震災から6年か。今は、東日本からですら10年以上経っている。

イントロのジルくんのギターソロ、音源と違うね。三度下、かな。

あ、そういえばコーラス、黒柳は歌ってない。この曲のコーラスはいつも楽しみにしてるのに残念。…と思ったら、後半は歌ってた。

そして、ビジョンの写真。
やっぱりメンバーのも出るよね。でも結局、大人になったトモくんしか見ていない。他のメンバーがどうだったのかは、カメラには捉えられておらず。
これは、映像で表した"未来大人宣言"みたいなものか。

いつか君が大人になって振り返った時
全てをその笑顔で受け入れてほしい

私の大好きなこのフレーズ。
20代中盤の彼らが歌ったこの曲は、震災から30年を迎えようとする今も、色褪せない。

それにしても、こんな優しくて柔らかい曲でも、黒柳のあの独特な猫背は変わらない。確かに、昔はずっとあんなんだったよね。少しも一か所に立ってなくてふらふらしてたし。

15.nothing

さて。ここでしかやったことがないと噂の、伝説の"nothing"。

この曲、何よりベースがいい。シンプル極まりない。そして、通してダウンピッキングなんだけど、いつもよりミュートが効いてるのか、音が粒立って聴こえる。
そして、コード進行が好きなの。シンプルだけど、素直にはいかないコードを、黒柳が引っ張る。かっこいい。

ちなみに。この日のベースは、赤のRiverheadに、極細の黒いストラップ。獅子翼のリストバンドは両手に。
あ、まだこの日は腕にはタトゥー入ってないけど(見えないところは不明)、全く違和感なく見れるな。

16.進化論

いつものピースサインを突き上げている客席。その手首には、黒柳のリストバンドがたくさん着いてる。みんな、黒柳さんが大好きです。

っていうか、今、初めて気づいた。イントロ、サビと一緒なんだ。都さんのキーボードがよく聴こえるミキシングだったから、ようやく分かった。
でさ。この曲、指弾きなんだ。すごく意外。
腰を振って、体をくねらせて弾く黒、かっこいい…。溜息しか出ないじゃんね。アウトロが終わったら繰り返すところは、ピースまでしてるし。…ヤバい。かっこよくて、かわいすぎる。

(MC メンバー紹介…)

あぁ。分かるよ。どうせ長いんでしょ。適当に短くしてくれたら、カットされなかったかもしれないのに。見たかった…。

17.STRAWBERRY&LION

あ、なるほど。この辺のセットリストの流れが、Ⅴで再現されたⅡの部分なんだ。
たぶんメンバー紹介の前でなんだろうけど、みんな衣装が変わってる。
でも、黒柳、どこが変わった? 目を皿にしてみたけど、分からん。あの、謎の柄のTシャツと、革パンと、腰巻(笑)。一緒じゃん。
そして松岡、そのベルベットのジャケットは暑いだろ。ファーの襟巻(笑)までついてるし。
ジルくんは、黄土色っぽい色で、ユニオンジャックみたいに縦横斜めのバンドがついたノースリーブ。
トモくんは、黄色いノースリーブシャツの下に黒いシャツ。
都さんは、黒のノースリーブのみ。
そうそう。それが正解。

あ、ジルくんのいつものレスポール出てきた。

舞台袖にいるスタッフも黒柳のリストバンドしてる。いいね。

(18.little cloud)

これも惜しいな。でも、不思議な曲順だ。

19.―WOOZ!―

あれ、APEの巨大風船、ここで出てくるんだ。当然"GJ escAPE"だと思ってた。…それ以前に、この日はやってないのか。え、っていうか、リリースもされてない…? そんなことはないか。調べないと分からん。
というか。今まで私、Bメロとサビのベースライン、聴こえてなかった。それが、ここで聴こえてくるんだ。

ところでさ。今さらだけど、「WOOZ!」って、なんか意味がある言葉だったのか? たぶん、私が知らんだけで、当時、松岡が説明してたんだろうな。

20.ヒマワリ

厳しい夏の態様も少し傾いてきた。太陽の塔の後ろ姿が少し寂しく見える。
これ、何人くらい入ったんだろうね。2~3万くらいかな。スタジアムとかだったら、結構分かるんだけどな。

あれ、松岡、黒柳に絡んでくれない。そんなことあるんだ。気が向かなかったか、喧嘩したかどっちかだな(笑)。

この時は、同期でサビに録音のコーラスが入ってる。それって結構珍しい気がする。

(MC)

(21.CIRCUS)

22.ALIVE

青空に、白い入道雲。そして、太陽の塔の後頭部。

松岡はまた衣装が変わる。
左前身ごろと後ろ右身ごろ、左袖がレースになってる丈の長いシャツで、カフスがダブルになってて、白いボタンが4つついてる。それはレディースのブラウスか。

客席に背を向けて歌う松岡。都さんを見てるんだと思うけどね。
そうか。都さん下手だと、ジルくんと都さんが離れるんだ。
前半は、都さんがたくさん映る。都さんの短髪、好きだな。

ちょうど、夕日が沈んでいってる。ベストタイミングだね。

全員が演奏を始めるタイミングで、1本1本ヒマワリが咲いていく。まぁ、これも是非があるだろうけど。悪くはない。

沈んでいく夕日と、演奏するメンバーが重ねて映るカメラ切り替え。
よく考えると、まだ明るいからか、定番の炎の演出はない。でも、強い夕日が彼らを照らす。これもまた、命が輝く瞬間を象徴した演出なのだろう。

(MC)

松岡。
「今年のSOPHIAのライブは今日で終わり。今回の大阪の獅子に翼Ⅱは、"KURU KURU"というライブで大切に大切に育ててきた曲を、世の中に「頑張って来いよ」と出して、そして、大阪に帰ってきた。ここからが、本当の意味でのSOPHIA第2期のスタート。今日、ここから、また新しい道が始まる。かき分けて、踏みしめて、歩いていこうと思う。
だから、新しいSOPHIAを始めるために、SOPHIAというバンドが始まった曲を。」

そうか。私は、ある程度自分の人生やSOPHIA遍歴に重ねて、SOPHIAの第何期っていうのを考えてるんだけど。
私的な第2期は、獅子翼Ⅰの終わった後、"ミサイル"くらいから始まっている。言い方を変えると、「マテリアル」までで、彼らはいったんやり切ったと思っている。
まぁ、松岡的に、第2期の始まりが何か所あるんだか疑わしいけどね。

23.Believe

「いくぜ、SOPHIA!!」と煽る松岡。この頃はまだ、SOPHIAnsという呼称はないようで、私はそれが嬉しい。
でも。昔の方がオーディエンスの声が大きいんだよね。マイクやミックスの問題なんだろうけど。
そして、この放送自体が、ベースの音をよく拾っていて、とても気持ちいい。

最後、花火と火砲がぶち上がる。最高!!

24.黒いブーツ~oh my friend~

終盤に近い、ここで来るのか。逆に新鮮。
よく考えると、2001年から見ると、この曲のリリースは3年前で、まだ新しい方の曲。でも、当然のようにすでに定番曲。もちろん、売れたからっていうのはあるだろうけど、

最近では見かけない、音源に近いアレンジ。特にキーボード。ハープシコードとか、最近はライブでは弾いてない気がする。と言いつつ、じゃあ何なのかと言われると分からないんだけどね。

25.街

オーディエンスの声が、大きく、大きくなる。
サビは、コーラスとオーディエンスが結構ハモってる。会場全体が一体になるこの感じ、やっぱりいいね。

ギターソロに入る前、トモくんがスティック回ししてる。結構珍しいかも。

あ、もうすでにこの時にはメンバーコールあるんだ。
私は、離れていた時期もあって、2020年ごろにライブ映像を見直すまで、最後に見たライブ映像は獅子翼Ⅰだった。そして、この頃にはまだメンバーコールはなかった。はず。なので、最初は面食らったんだよね。

そういえば、松岡ってえくぼあったね。最近は見えない。顔面の筋肉も変わるか。

最後に弾ける花火。上がる歓声。いいね。

26.Thank you

松岡の「心を込めて、最後に、この歌を贈ります。」との紹介から。

そうか。2001年には、もうこの曲出てるのか。全然順番が分からん。離れてるってそういうことだ。
申し訳ないけど、これの20年後、私はこの曲が聴けなくなる。Ⅴの松岡のMCも胸が痛かった。それこそ、誰のせいでもないのだけれど。でも、もう少し何とかなったのかもしれないとは思う。でも、そんなときにそばにいて、支えてくれたのは、他でもないSOPHIAだった。絶対に、彼らは私を裏切らない。

黒柳は指弾き。
この頃は、ちゃんとオクターブ上で音源通り歌ってる。若いってそういうことなのか。

まだ完全には暗くなってない。ということは、相当早い時間から始まってたんだ。

(MC)

(27.MARY)

オンエアされてない部分、つまりカッコ書きのセットリストは、拝借したものなんだけど、ここのMCが、何を指しているのかが分からない。下に書いた、最後のメンバー挨拶なのか、それとも、"MARY"の前なのか。
"MARY"については、何か放送するにはまずい発言があった(商標登録のあるような固有名詞を言った…?)から、二度とオンエアは無いだろうっていう噂は聞いているけど。何なのだろうか。

(MC)

最後の挨拶。

黒柳。これは文字起こし。
「みんな、よく耐えたねぇ。俺、何度か死んだおじいちゃんに会いそうになったよ。今日はマジでヤバかったよ。でも、すげぇ楽しかった。またやりたいね。また会おうぜ。」
最後の2言は、若いときの黒柳のライブでの話し方ってこんなだったねって思わせる、気怠い感じ。そして、しゃべってる間中、やっぱりまっすぐ立っていられずにフラフラしている。分かってる、分かってる。それが黒柳だよ。

都さん。実は、「ありがとう!」と「また会いましょう!!」しか言ってない。

ジル。「最高や。ライブが今日でまた好きになった。前よりもっと」。
ジルくんは、いつも昔から変わらずロックでいいね。

トモくん。「たくさん話すと泣きそう。なので、いつものやつを3回やります。静かにしてね」。
2回目までは、指で数えてる。そして3回目。マイクを持ったままセンタステージの前まで走っていく。そして、「ありがと~!!」。でも、マイクは手に持ってるのね。今って、下に置いてないか? というか、このトモくんの生声ありがとうって、いつから始まったんだ?

松岡。「いつも終わりは寂しいけど、次のスタートだと思って、今度はどこで会えるか変わらないけれど、かっこいい、イカしたみんなと会いたいと思う」。そして、「何か、最後、足が動かへん。何かした?」とメンバーを振り返る。いやいや。それは熱中症ってやつだ。まだこの頃は、そんなに口うるさく言われてなかったけどさ。
そして昔よく聞いた、「また会おうぜっ!」。

5人そろってセンターステージに。
正面にも、右にも、左にも、手をつないで頭を下げる。もちろん、いつもの通りやる気のない黒。
客席に背を向けて、何をするのかと思ったら。…太陽の塔と一緒に手をあげるのか。それはいいかも。
最後のSEがピアフじゃなくて、それがいい感じ。

最後、クレーンで釣ってるつないだワイヤーから花火が。
エンドロールをずっと見ていると、当然のようにTOY’S FACTORYの名前が。この後、別れと出会いが起こるなんてことは、当時の彼らには分かりえなかったこと。
そして、Special Thanksには、黒柳がお世話になってるBacchusやRiver Headも載ってるし、KORG、Pearlはもちろん、松岡のカメラかと思われるCanon、文化放送Lips Party 21.jp、FM大阪、CDでーたやPATI▸PATI、そして、"KURU KURU"から始まり、今の黒柳にまでつながる手塚プロの名前も。
今見ると、彼らの歴史を表すような面々。
もちろん、いつものお決まりで、私の大好きな「All the people who supported "SOPHIA" in "Shishi ni Tsubasa Ⅱ at Osaka Banpaku kinen Koen"」。これを見ると、私は無性に嬉しいのだ。自分も、そこの一員になれたような気がして。

あ、SEは、やっぱり"大切なもの"だった。ティンパニーのロールが印象的。いい感じのオケアレンジだね。

それにしても、最後の花火、すごすぎるわ。"大切なもの"に乗せてあの花火なんて、反則。感動するしかないじゃん。最後の締めくくりまで、ばっちり見せてくれますね。



後記

復活後は、復活後の演奏やトークしかほとんど見ていなくて、それで慣れてしまっていたので、このⅡは、かなり新鮮だった。
見慣れていたはずの、決してその場で落ち着いて立っていない黒柳や、松岡の独特の口調。まぁ、若いこと。
あんまり意識してなかったけど、みんな、50になればいろいろ丸くなる。

しかし。冒頭でも書いたとおり、この2001年は、私はリアルタイムで触れていなかったこともあり、この頃の楽曲、特にアルバム「進化論」は、あまり積極的に聴き直す気にはなれないでいる。なので、このライブも、思っていたほどには満足感が高くなかったのも事実。期待が高すぎただけかもしれないけれど。

それでも。
黒柳はいつ見たって抜群にかっこいいし、赤のベースは最高だし。
松岡はやっぱり若さも手伝って超絶イケメンだし。ま、あの髪型は好きじゃないけど。

私が好きだろうがそうでなかろうが、彼らはずっと変わらずSOPHIAだった。
そして、2023年の今でも、少しずつ形を変えながらも、同じ5人のSOPHIAだ。その幸せを実感する、そんな「獅子に翼Ⅱ」の放送だった。
いつか、どこかで、カットなしを見られる日が来ることを願う。


当日のフルのセットリストは、下記から拾わせていただきました。
当時から更新がされていない雰囲気なので、管理人さんが今どうなっているのかは全く定かではありませんが、ひとまずお礼を。


サポートくださった方には、スキのお礼画像の種明かしをします。 そうでなくても、スキをたくさんしてくださると、きっとどんな秘密が隠されているか分かります。