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記録 2005/8/7 獅子に翼Ⅳ

2023年12月16日、獅子に翼ⅣがWOWOWで放送された。
私にとっては初めて見ることとなったこのライブを、2023年時点での私の立ち位置から見た感想を残しておきたい。


SOPHIA 10th ANNIVERSARY LIVE 2005 獅子に翼Ⅳ @インボイスSEIBUドーム


獅子に翼のテーマの最後が聴こえ、10th anniversaryのエンブレムが映る。

そして、ドラムロール。トモくんのカウント。
からの…

01.DANCE~tarantellaを華やかに~

歌に入るところで、ピエロの格好をした松岡がステージ下から飛び出す。
そう。ピエロは、初武道館、つまり97年のCIRCUSツアーの最終公演のデジャブだ。
ドームの天井が光で透けているのが見える。西武ドームは野球でしか行ったことないけど、アリーナの席があるだけで全然雰囲気が違う。外野側にステージが設けられてる感じかな。
そして、最後の曲調が変わるところ、ライブだと一段といいね。
黒柳も、昔っぽくていい。ジルくんはいつもと違うメロディー弾いてるし。

わ、急に終わった。音源はフェードアウトだからね。

02.CROSS THE DESART

こういうリミックス系の曲って、どうやってライブでやるんだろうなって思うけど。でも、みんながっつり弾いてるもんな。

松岡、吊られてる。後ろのスクリーンが、一か所だけ白い水面のように映し出されていて、そこの前に松岡が浮かんでいるように見える。
あ。歌が始まるところでピエロを脱ぎ捨てた。映像も、わざとピンボケで映していて、幻想的な演出を生かしてる。
それにしても、あの状態で踊るの、大変だよね。で、きっと歌ってない。別にいいけど。…ヘッドセットマイクつけてるかな。
そして仮面はかぶったまま。

黒のベースは、キリークのだ。
それに、都さんの千鳥格子の中折帽、私、好きだわ。

アウトロの間に、松岡は、スクリーンの白い光とともにゆっくりと降りてくる。
そして、セットの後ろに消える。

03.STRAWBERRY & LION

あれ、松岡さん、もう下から出てきた。しかも、首周りに赤いふわふわ(笑)。黒ジャケットに、これは黒デニムかな。それに、この、少し短髪な感じがいいじゃないですか。
靴は、珍しくブーツじゃなく、厚底のスニーカーみたいのを履いてるように見える。
ベースライン、本人が好きっていうだけのことあって、いい感じだね。というか、白のパンツってめっちゃ珍しくないか?
松岡は、水色に近い青のネイルをしている。あぁ。このライブのテーマカラーだ。
こんな頃からかな。松岡がマニキュアするようになったの。
そう思うと、Ⅴの黒柳のネイルはすごかった。

04.Kissng blue memories

もしかしたら、この前にMCがあったかもしれない。
タイトルコールからして、最初っから飛ばすねぇ。

Bメロのあたりで、黒柳が花道に出てきた。いやだ、かっこいい。
ベースソロ、いままで聴いたことないフレーズだ。
そして、「愛してるぜぃ!!」と叫んで煽る松岡。
ジルくんも花道に出てきて、ギターソロの後、ジャンプ!
センターステージで魅せる棹二人。映えるねぇ。

【MC】

「SOPHIAデビュー10周年を祝う最良の日に、ようこそ!!」と松岡。
それに呼応して、楽器隊も音を出す。
あれ、黒柳、羽織ってたの脱いじゃった。タンクトップ…。っていうか、何着てたっけ(笑)。
松岡。「俺達が10年やって来れたのも、他の誰でもなく、今、こうやって目の前にいる一人ひとり、今日理由があってここに来れなくて、SOPHIAに思いを寄せてくれている大切な仲間一人ひとりのおかげだと思っています。本当にありがとう!」
いかん。松岡が若い(笑)。
「とはいえ、過去を振り返って懐かしんでばかりじゃ何も始まらないってことも、俺達も、みんなも、知ってると思います。なので、俺たちの10年に、今日、ここでけりをつけて、また新たな未来に踏み出したいと思います。もちろん、ここにいる全員を引き連れていきます。一緒に来てくれるかい!」
楽器隊もそれに応える。

このMC聞いてると、獅子翼Ⅴの時と言ってること変わらんなって思う。
こういうMCをあんまり真に受けすぎちゃいけなんだろうけどね。
でも、当時リアルタイムだったら、ああそうか、なんて思ってたはず。
あとから見ると分かることって、やっぱり絶対にある。

05.ビューティフル

この松岡の衣装、すごくビューティフルっぽい。
サビ終わりで、黒柳はお決まりの1回転ターン。
松岡さん、「Rockは詳しいぜ」の時、中指を立てなさるな。
サビの、都さんのオクターブ下のコーラスがいい。たぶん、音源もそうだよね。
ね。こんなにメジャーなコード進行の曲なのに、どうしてこんなに寂しくて切ないんだろう。

06.せめて未来だけは…

ⅠもⅤもやったこの曲。Ⅴを見た後だと、どうしても、メッシュがマイクのアンテナに引っかかるのを思い出してしまう。
イントロ、「騒いでいいんだぞ!!」と煽る松岡。
語りの後、松岡は花道の下に降り、「こんなSOPHIAの音楽を聴いて なんか残るもんあんのか?」と歌う。
「マテリアル」を聴いた時、獅子翼Ⅰでのパフォーマンスを見た時の衝撃は、今でも忘れられない。

黒柳は、終始楽しそうにプレイをし、最後のサビを畳みかけるところは、ちょっと口ずさんだりもしている。そうだ。これは、黒柳作曲だった。
あぁ、分かった。松岡、前髪が短いのが可愛いんだ。

(07.綺麗なメロディー)

これ、ライブで見たことないや。
この曲を弾くジルくんの姿、めちゃくちゃ見たい。

ここでSE。
線画で描かれた、ロシア風の名前になった5人が、ロケットに乗り込み、日本に向けて出撃する。
そして、日本上空で落下傘降下。
向かう先は…。そう。

「S E I B U  D O M E」。

08.HARD WORKER

いい感じのイントロに、思わず踊り出すオーディエンスが映る。
あ、そうだ。黒柳はスラップだ。
そして、黒柳はジャケットが白なので、上下とも白になる。
松岡は、この間に前髪を上げてきた。お得意の細い眉と、鋭い眼光がよく見えて私はこれが大好き。
5人のジャケットを見ていると、4人はショールカラーでそこがヒョウ柄なんだけど、トモくんだけ、普通のカラーでそこが黒い。襟の違いでプレイのしやすさが変わるようにも思えないのに、何故だ。
黒柳が言ってた火柱っていうのはこれだね。これは確かにローストビーフになるわ(笑)。
ところで、Ⅴの時も思ったけど、この長いアウトロで、飽きるってことがないのがすごいよね。

09.take me away

SEと同時に音が入り、「take me away」とのトラックが繰り返される。
うわ。ステージ、都さん一人だ。
映っているSEは、「ALIVE」ツアーの最終武道館公演での"forget"を思わせる、いろいろな短文が次々と映し出されるもの(私は「beautiful MAN」ツアーに入っていないので、その時にどんな演出だったのかは知らない)。
あ、そうか。よく考えたら、この曲、都曲だったね。じゃあ、こんな演出になるのも分かる。
うわ、いきなりクラブ調、ダンサブルになった。テンポも上がって、元曲とはかなり違った様相を見せる。
原曲はものすごく長いけれど、たぶん半分くらいの長さ。

10.進化論~GOOD MORNING!-HELLO!21st CENTURY~

あ、みんなAPEの迷彩のパーカー着てる。都さんもハドワカ仕様から早着替え。
松岡はさすがだけど、意外に黒はあんまり似合わないかも。わ、でも顔はかっこいい(笑)。
でも、よくよく見てると、黒柳のは松岡のより丈が短い。…んじゃなくて黒柳の背が高いのか? いや、違う。松岡のだけ、パーカーじゃなくてシャツだ。だから、袖のまくり方も違うんだ。
あぁそうか。黒柳、パンツが細身じゃないのがいつもと違う感じがするんだな。
ジルくんも、このパーカー、いい感じね。もちろんトモくんは、パーカーが似合わないわけがない。

黒柳、この曲は指弾きなんだ。
あ、黒柳、指揮してる。return to OSAKAの武道館の時だっけ。初めてそれを見て卒倒しかけたけど、それ、いつもなんだ。
それにしても、この曲のベースも、なかなか手が込んでるね。曲自体を聴く気にならないからあんまり聴いてないけど。ベースを聴くって目的なら、もう少し聴きこめるかな。

【MC】

松岡。
「イエ~イ!!楽しんでますか?
 きっと、俺達もそうだったように、ここにいるみんなも、10年間というか、SOPHIAと出会ってから、様々な出来事があって、いろんなことを乗り越えてきたんだと思います。その一個ずつは僕らには分からないけれど、でも、こうやって、2005年8月7日、西武ドームに、こうやって今、現実に俺達と一緒にいる。(拍手)
 みんなはみんななりに乗り越えてこれたんでしょ? いろんなこと、でっかいことからちっちゃいことまで。だから、ここにおんねんな。俺らも、ちっちゃいことからおっきなことまで、10年間の中にいろいろあったけど、ここにこうやって今、立ってるってことは、どれもこれも、なんとかかんとか、乗り越えてこれた、壁を乗り越えてこれたということです。」

10周年の時、私は何を思っていただろうか。
当時の私は、SOPHIAを追うようになって7年。そのうち、リアルタイムで追っていたのは4年ほど。
まだまだ人生歴も浅かったし、越えて来た山も谷も多くはなかったし、誰かに愛されることも、愛することも知らなかった。
だからこそ、当時の松岡の年齢をとうに越えてしまった今、この松岡の言葉を聴いて、感じることが多い。
松岡は、なんだかんだ言って、ずっと同じことを言っているのだ。

「それじゃあ、みんなに贈ります。
 "―僕はここにいる―"。」

11.―僕はここにいる―

黒柳もジルくんも、パーカー脱いでタンクトップに。
聴くたびに言ってるけど、これは本当にターニングポイントにぴったりの曲だと思う。
超初心者でも弾けるって黒柳が紹介したように、単純なルート弾きだけど、ジルくんのギターと相まって、それが逆に疾走感を生み出している。
あ、黒柳のコーラスが聴こえる。やっぱりこれがご褒美だ(笑)。
そして、黒柳が松岡と視線を交わしているように見える。これもまた、珍しいのかも。
松岡、これの声がちゃんと出てると安心する(笑)。Ⅴは、どうしようもなく苦しそうだったからね。確かに高音だ。

(12.MY SELF)

"僕ここ"からの"MY SELF"か。なかなか見たことのない流れ。

溢れる日差し浴びて 寂しさを越えて 僕は僕であればいい

こんなところが、少し通じるところなのかもしれない。


不可思議な、不穏な感じのするSE。でも、裏で鳴ってるピコピコが"零と宇宙"みたい。でも、まだこの時点ではリリースされてないや。

13.Replay

これはヤバい…。
あのループの上に、ピアノが鳴ってるのが聴こえる。

砂嵐の映像の前まで上げられたリフトステージの上で、松岡が歌詞に合わせた振りで踊る。
これ、「ALIVE」ツアーと同じ演出だ…。
松岡、歌ってるんだろうか。口は動いてるけどね。マイクがない。あ、ヘッドセット着けてるか。
衣装は、照明が透けるほど薄い生地のシャツ。これも、演出効果を狙ってのチョイスなのだろう。

ギターが入ってくるところ、ギターフレーズが印象的。
キーボードゾーンのピアノは、違うけど、比較的近い。
あれ、ベースはないのか。

あぁ。こういう演出が、この年の終わりに行われる「遥かなる宝島」につながるんだ。

どうでもいいけど、楽器隊が全く映らない。ALIVEの時ほど、頭振って弾いてはいなかったな、黒柳。

14.material of flower

これが聴けるの、めっちゃ嬉しい。Ⅰが良すぎたから。普段聴くには重すぎて、シャッフルだと飛ばしがちだけど、やっぱり、都さんの傑作の一つだ。
あ、これ、キー下げてる。確かに、最後高いもんな。

照明で青く染められたステージ上と対照的に、スクリーンには、燃えるマグマのような映像。

ジルくんはボーダーの長袖Tシャツ。
トモくん、ロールアップの半袖シャツ。かわいい。黒は、結構ぴったり目の半袖Tシャツ。

ギターソロ、後半がだいぶ違う。ちゃんとメロディーを弾いてる。
「凍えそうな…」のところのベースラインも違う。そして指弾きだ。これは分からんではない。ベースは、変わっているようには見えない。

松岡、「小さな この花を…」が、ぎりぎり裏声じゃない。
サビで、出るか出ないかの声で絶叫するのがこの曲の真骨頂だと思っている私は間違っているか。
この曲のアルバム音源(リンク先、音出ます)は、スタジオレコーディングであるにもかかわらず、何となくあるべき音程から外れているように思うし、伸びやかな声で歌っているとはとても言えないものだ。
だけれど、それこそが、松岡がこの曲で表現したかったことをストレートに表す手段になっているし、彼の心の叫びが、叫び声となってこちらに届く。
「マテリアル」を締めくくるにふさわしい、壮大な曲だ。

ラスト、「誰も許せず 僕は思い知るだろう」と振り絞る松岡の声が、会場内に余韻として残る。
SOPHIAにこんな素晴らしい曲があることが、本当に誇らしい。


細い白い一輪挿しに生けられた向日葵が、一本足の丸い小さな白いテーブルに載っている。松岡は、あの、白い椅子に足を組んで座っている。
なにやら本を手に取り、開く松岡。

15.HYMNE A L'AMOUR

何の音もないまま、「le ciel bleu…」という松岡の声が聴こえてくる。え、アカペラか。大丈夫か。
あれ。フランス語バージョンって、青い季節のカップリングだったっけ。ワンサマだっけ。あ、ワンサマだな。
これがカップリングになった時、私はこんな感想を書いているけど。ここでいう、「ライブでのアカペラ」というのがまさにこれなわけで。まぁ、聴いてなかった20年ほど前と、感想は変わらない、ということにしておきましょう。


16.アウト

ドラムのカウントだけが聴こえる。
…わぁ!トロッコだ!ベースボールシャツ、かわいい!!
アウト、最高!!
松岡は、いわゆるブルーサンタってやつだ。
黒柳はジーパンになった。
ジルくんは赤いギターだ。
客席に向かってゴムボールを投げ込む松岡、振りかぶって投げたりもするけど、失敗して背後にポトリ、と落とす場面も。それを見て、メンバーがみんな笑っている。いいねぇ、そういうの。

トロッコの側面には「Sophians」って書いてある。「SOPHIAns」って呼称は、ベースボールシャツを着たこのライブからだって言われてるけど、これが本家か。

ベースソロ、ではないけど、あそこの部分はやっぱり黒柳の見せ場。
音が悪そうな割には、この曲はベースがよく聴こえる。

思ったけど、バンドでトロッコは厳しくないか(笑)? イヤモニはしてるけど、自分の出してる音が遅れて聞こえてくるようになる気がする。

17.GJ escAPE

そう言えば、これの見どころは場内のウェーブだ。
トモくん、このトロッコに乗せるだけの軽装備でドラムソロって、なかなかすごいね。しかも、まだいじられてないのか?
都さんも、最近はショルキーで慣れちゃってたけど、しかもⅤは音すら出てなかったけど(笑)、ちゃんと両手でピアノで弾くと、また感じが違う。
とにかく、楽しいばっかりでGoodJobでした。

18.one summer day

ガラっと雰囲気の変わるイントロ。恐らく、実際はインターバルが入ってたと思うけど。
ワンサマは、この時の最新曲になるかな。

都さんは落ち着いた赤のシャツ。
黒柳は青のチェックのネルシャツ。あ、これが切った袖プレゼントのやつだな。
松岡は真っ白のシャツの下に黄緑のインナーで、白いパンツ。アイラインだけじゃなくて、青いシャドウをしてるな。そして、お決まりの眉を顰める、鋭く、そして優しいまなざし。そう。これでこそ松岡だ。
トモくんは薄いピンクのTシャツ。
ジルくんはVive le Rockの白いTシャツ。そして、パンツは紫。そんなのも似合ってしまうのがジルくんだ。

サビで、みんなが青い花を振っている。
なるほど。ここまででも時々見えていたこの花は、この時のためだったか。詳しくは覚えてないけど、そんな呼びかけが行われてたような気もしないではない。

2回目のAメロのオクターブフレーズ、やっぱり、いつ聴いても大好き。

そして、この曲の真骨頂はこれ。

あなたが時折見せる弱さに私の意味を見つけてた
「一人じゃないんだ」と

「どこまで行っても孤独はあるよ」と

綺麗で、優しくて、悲しいね。

いつ聴いても、この曲が切なくてキュンキュンしてたまらないのは、私が大人になって、いろんな人に会って、人生経験を重ねてきたからに、他ならない。
そんな私のそばに、SOPHIAがいてくれることに感謝する。

19.青い季節

そのまま、夏ソングが続く。
これ、サビのベースの疾走感が好きなの。きっと、全部ダウンピッキングで弾いてる。
ギターソロのあたり、松岡がセンターステージに出てくると歓声が上がる。

ワンサマに引き続き、青い花がずっと振られている。
これ、主催した人めっちゃ頑張ったよね。労力考えたら、ヒマワリ畑よりも感動するかも。


聴いたことのない、都さんのピアノのイントロ。このコード進行、なんだっけ。
そして、松岡のラララのハミング。
あぁ、ヒマワリだ…。

20.ヒマワリ

ヤバい。こんなヒマワリ初めて。鳥肌。
もちろん、客席はその間にひまわりに持ち替えている。

「ここに咲く、一本一本の、ヒマワリたちに贈ります!!」
イントロの間に松岡がこう叫ぶのも新鮮だ。

松岡に肩を抱かれる黒柳。この姿はいつ見ても最高だ。
しかも、下手の袖の方へ歩いていく松岡の後ろをついていく黒柳(笑)。そして、弾けるような笑顔を見せる黒柳。
あ、黒柳、最後のサビの頭の大事なところでミスってる。都さんが笑ってるのはそのせいか?
そしてその黒柳は、その後のサビでずっと歌っている。そんなにアップにしてくれてありがとう。

アウトロ、松岡が思わず叫ぶ。
「めちゃめちゃきれいだよ!ありがとう!!」
この光景はいつだって同じように素敵だが、

21.黒いブーツ~oh my friend~

おなじみの曲のはずなんだけど。ステージ脇にある細長いビジョンに、中国語で歌詞が出てる。あれ、何? あんなの初めて見た。アジアツアーとかやったのは、2002年くらい? その時に作った中訳なのかな。
…あれ、松岡がタンバリン持ってない? それ、かなり珍しいよね。他の楽器のアレンジがものすごく違うってことはないんだけど、いつもと何かが違うのかな。
それに、なんかね。ジルくんのギターの構えがさっきからおかしいの。体の正面じゃなくて、右側面で弾いてる感じ。楽器か身体かになんかあった? …気のせいかな。

22.街

そのまま街へ。
黒柳は、上手側の袖の方に行って投げキス。本当、いい笑顔で弾くね。
でも、あれ? このタイミングじゃコーラスに間に合わない…。と思ったら、ジルくんのマイクで歌ってるや。

ギターソロで、ジル黒がセンターステージに。この頃は、コールが「ジル!」しかない。私もずっと、それしか知らなかった。
あ、でも、センターステージってことは、また黒柳のコーラスはなしだ。街の見どころがないのは、少し残念。

23.Believe

黒柳、これも歌ってる。Bメロのところ。
ギターソロで、ステージ中央でジル黒が並んで弾いている後ろからそっと近づき、2人の肩を一緒に抱く松岡。そして、ステージ後方の階段でトモくんと同じ高さまで上がり、トモくんと目を合わせて笑顔を交わす。そう。これが、SOPHIAだ。

アウトロ、締めにつながるところで花火が上がる。ドームとは思えないくらい盛大に。
そしてさらに最後、松岡が飛び上がって着地する瞬間に、とどめの一発。
これがSOPHIAのBelieveや!!ってことを見せつける、そんなド派手演出。


松岡。
「最後の曲です。
 あなたが、一つでも多く笑って、この場所からまた生きていけますように。
 俺達の、精いっぱいの、心を込めて、贈ります。
 "青空の破片"。」

24.青空の破片

曲紹介の仕方からすると、これ、たぶん、ここが初披露なんだな。
歌い出し冒頭、ギター一本の後ろに聴こえる不思議なドラム。たぶんタムだけど、スティックじゃなくて、もっと柔らかいバチで叩いてるような音にも聞こえる。

演出は、燃える火。
あぁ。これは、いちばん有名な日本語詞、「あなたの燃える手で 私を抱きしめて」へのオマージュってことなのか。

暗い雲の上はどこまでも青空

この詞は、"世界憂"の世界観と対比されることもあるようだが。
この曲に独自解釈で詞を付けるなんて不遜に過ぎると、今でも思っているし、当時は特に思っていたが。
でも、如何にもSOPHIAらしい、松岡らしい世界観だとも言える。
"愛の讃歌"とともに、自身の10年を歩んできたSOPHIAが、このタイミングでこの曲を自ら歌ったのは、必然だったのかもしれない。

黒は指弾きだ。
そして、アウトロとして、都さんのピアノが単音で奏でるメロディーがリピートされる。このシンプルさが、この曲の世界を引き立てる。
会場でこれを聴いた人は、何を思ったのだろうか。



後記

3時間の公演を2時間にギュッと凝縮したおかげで、MCはほとんどすべてカット。
どなたかが上げていくれていたセットリストを参考にすると、放送されていないのは、たったの2曲。
ということは、幕間を除いた残りの40分ほどは、全てMCだったってことか(笑)。
特に、このライブの見どころの一つは、メンバーのオリジナル動画だったのだと思うが、残念ながらそこはカットされている。黒柳本人は、もうこりごりみたいなので、ぜひとも見たかったのだが。

結局、黒柳の声は一回も聴けなかったけど、でも、それを補って余りあるほどの満足感。
なんだろうな。"material of flower"かな。
私的には、獅子翼Ⅰの"material of flower"から"ALIVE"という神セットリストが衝撃的すぎて、もうあれ以上のものはないんじゃないかとも思うけれど。でも、今回の"material of flower"から"Replay"というのも、それに匹敵する曲順だ。


このライブの翌日、黒柳が生放送をしたブルスカのレポ。
これを読み返しながら映像を見ると、分かることもあるし、分からないこともある(笑)。
何故に私は、「黒柳の秘密」を書き留めておかなかったのだろうか。今となっては、全く何も覚えていないというのに。



サポートくださった方には、スキのお礼画像の種明かしをします。 そうでなくても、スキをたくさんしてくださると、きっとどんな秘密が隠されているか分かります。