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雑感 2023/1/12 時計が刻んできた時間

とても素敵な記事だったので、感想と、私の思うことを。

あぁ。なるほどね。確かに。「時間の流れ」か。そういう視点は今まで持ったことがなかった。

前も少し書いたけど、彼らを象徴するものには「ヒマワリ」とか「青」とかがあるけど、私はもう一つ、「時計」があると思っている。

くるくる回ってる時計の針に追い越されたって
くよくよしないで
またいつか 重なる時は来るのさ

SOPHIA "KURU KURU"

私、初めてKURU KURUを聴いたのは、1999年の獅子に翼。…いや、違うな。その1年くらい前に、友人のお姉さんに借りた「blue on blue」が先だ。
…そんなことはどうでもよくて、覚えるまで聴いたのは獅子に翼で、その時、ここの歌詞に松岡らしさを見たわけ。KURU KURUって結構初期の曲で、まだあんまり人生を歌うような曲は少なかったころの曲だけれど、ここの詞は、その後に訪れる変化を匂わせる。

もう一つ、「時計」といって忘れてはならないのが、彼らの初のベストアルバム「THE LONG HAND」と「THE SHORT HAND」。
リアルタイムの時は、絶対的にLONG HANDが欲しかったけど、限定生産でSHORT HANDしか残っておらず、だったらいらない、ってことで買わなかった。

だけれど。2020年頃から少しずつSOPHIAの音源を集め始めて、結構最初の段階で手に入ったのがこの2枚。
手に取って分かったことは、それぞれに、時計の針が描かれた透明のシートが入っていること。つまり、LONG HAND長針SHORT HAND短針。2つのジャケットは、懐中時計を写した同じ写真の色違いなので、これらの針をどちらかに集めて入れれば、時計を完成させることもできる。
あぁ。これがKURU KURU観の世界観なんだ、って、私はいたく感動したのでした。

THE LONG HAND ~MEMBERS' SELECTION
THE SHORT HAND~SINGLES COLLECTION
どちらも、ジャケット写真そのものには、針は入っていない。

この2つがあったうえで。
武道館でも大阪城ホールでも、時計の秒針(これはLONG HANDでもSHORT HANDでもない)の音が響く中で、SOPHIAが歩んできた道を文字で振り返るのを目にして、やっぱり「時計」っていうのは、彼らにとって重要なモチーフなのだということを感じた次第。


時間の流れってことで言えば。
"ヒマワリ"の少年は、"青空の破片"で大人になっていたり。
デビュー前には「dear… boys & girls」だったのが、時を経て「dear… brother & sister」になっていたり。
"cod-E ~Eの暗号~"も、彼らの歴史の総集編なので、ある意味、時間の流れを歌ったとも言えるかもしれない。
"未来大人宣言"を聴いた時も、あぁ、彼らも大人になったんだな、って感慨に耽ったし。

そして。記事にもあったとおり。
彼らが歩いてきた道、感じてきたもの、経験してきたこと、手に入れたもの、諦めたもの、見えた景色、そんなものを、今の彼らの言葉で聴いてみたい。
私たちも、SOPHIAの音楽を大切に胸に抱えながら、私たちそれぞれに、いろいろな経験を重ねてきたのだから。あの頃とは、見える景色が違う。だから、今、新しい未来が見たい。


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