麻雀初心者講座

はじめに

麻雀始めたての人は、何から学ぶべきなのか分からない人が多いと思う。
これは、そんな人のために簡単な知識を与えるものである。
ここで扱う内容は、牌効率の基礎・守備の基礎である。
役・点数計算は扱わない。
しかし、これらはルールの一部であるため、早急に覚えるべきである。

牌効率の基礎

麻雀には牌効率という用語がある。
牌効率とは、最短で聴牌(+和了)するための打牌選択のことである。
麻雀において、牌効率を覚えることは非常に重要である。
麻雀は和了しなければ勝てないからだ。
そのためには、相手より先に聴牌することが重要である。
ここでは、牌効率の基礎を扱う。
牌効率は覚えることが多いので、自身で学ぶほうがいいだろう。
そのために、ここではその手助けとなる基礎を扱う。

1. 数牌と字牌の優劣

麻雀には1~9までの数牌と風牌(東南西北)・三元牌(白發中)の字牌がある。
まずは、数牌と字牌の違いについて説明する。
字牌は東であれば東が必要であるように、同じ牌を必要とする。
他の字牌を持ってきても意味がない。
数牌は、同じ牌に加えて2つ隣の牌まで使うことができる。
1であれば1・2・3、5であれば3・4・5・6・7といった感じだ。
つまり、字牌より数牌の方が使える牌(受け入れ枚数)が多いのだ。
そのため、基本的には数牌を残したほうが聴牌しやすい。

2. 数牌の優劣

数牌でも優劣が存在する。
先ほど少し取り上げたが、1と5では使える数牌の多さが違う。
5の方が圧倒的に多い。
数牌は2つ隣の牌まで使えるが、1や9の端に寄るほど、隣の牌が少なくなるからだ。
つまり、数牌の優劣は3~7>2・8>1・9となる。
内側の牌を残す方が、聴牌しやすいということだ。

3. ターツの優劣

ターツとは、面子になりそうな牌の組み合わせのことである。
上の図は、左からペンチャン・カンチャン・トイツ・リャンメンである。
ペンチャンは萬子の3が入ると123の面子、カンチャンは筒子の8が入ると789、トイツは索子の3が入ると333、リャンメンは萬子の4or7が入ると456or567となる。
これだけで分かると思うが、リャンメンだけ2種類の牌で面子になる。
つまり、両面は他のターツに比べて受け入れ枚数が多い。
他のターツはどれも同じ枚数である。(トイツの場合は2つのトイツが必要であるため)
しかし、ペンチャン・カンチャン・トイツにも優劣が存在する。
結論を述べると、基本的にカンチャン=トイツ>ペンチャンである。
こうなるのは、一手でリャンメンに変わるかどうかに依存するからである。

上の図を見てもらいたい。
79のカンチャンは6を持ってくると、67のリャンメンになる。
33のトイツは2(or4)を持ってくると23(or34)のリャンメンになる。
しかし、12のペンチャンは4を持ってきてもカンチャンになってしまう。
一番受け入れ枚数が多いのはリャンメンである。
つまり、麻雀はリャンメンにした方が聴牌しやすいのだ。

4. 同じターツの優劣

カンチャンやトイツ同士のターツでも優劣が存在する。

上の図を見てもらいたい。
79のカンチャンは6を持ってくることでリャンメンになるが、57のカンチャンは4or8の2種類を持ってくることでリャンメンになる。
つまり、リャンメンへの変化は内側のカンチャン>外側のカンチャンである。
11のトイツはリャンメンへの変化がない。
22のトイツは3を持ってくることでリャンメンに、33のトイツは2or4の2種類を持ってくることでリャンメンになる。
つまり、3~7のトイツ>2or8のトイツ>1or9のトイツである。
リャンメンを作りたいときは上記の優劣に従うと良い。

以上で、牌効率の基礎は終了する。
牌効率とは最速で聴牌するための打牌選択、つまり、受け入れが多くなるように打てばいいのだ。
これから先、牌効率を学ぶ時は全て今回扱ったことが土台になってできている。

守備の基礎

麻雀は、1局に和了できる人は1人だけである。
つまり、自身が和了できるのは全体で見ると25%程度である。
では、残りの75%はどうなるかというと、誰も和了しないor放銃するorツモられる、である。
当たり前だが、自身が和了できないのならば、放銃はしたくない。
しかも、自身が和了するより他が和了することが多い。
それならば、守備の勉強は攻撃の勉強よりも重要である。
ここでは、守備をするための基礎を扱う。

1. 現物

麻雀は切った牌が待ちに含まれている場合、ロンはできない。(フリテン)
つまり、相手が切っている牌(現物)と同じ牌を切れば、必ず通る。
立直が来たor鳴いて聴牌してそうな場合は、まずは現物を切るべきである。

2. スジ

スジとは、リャンメンの待ちになっている牌の組み合わせである。
上の図のように、1~9には、6種類のスジがある。
先にも述べたが、麻雀にはフリテンというルールがある。
つまり、萬子の1を切っている人が萬子の1or4待ちリャンメンであった場合はロンはできない。
もし現物がない場合は、現物のスジを切れば、放銃する可能性が低い
しかし、必ずしも通るわけではない。
カンチャンやペンチャンなどのリャンメンではない可能性があるからだ。
また、2が現物にあるからといって、5を切ってはいけない。
何故ならば、5には2-5だけでなく5-8というスジがあるからだ。
4や6も同様である。
4~6は、2つのスジが現物となって初めて比較的安全な牌となる。
つまり、4~6が現物にあれば、1-4-7・2-5-8・3-6-9の2つのスジが比較的安全となる。

3. 字牌

字牌は数牌に比べて、かなり安全である。
何故ならば、字牌は同じ字牌でないと使えないからである。
数牌は、リャンメン・カンチャン・ペンチャン・トイツ・単騎と多くの待ちがある。
しかし、字牌は、トイツ・単騎の2つしかない。
基本的に現物がなければ、スジよりも前に字牌を切ったほうが良い。
また、1枚以上既に切られているor自身が2枚以上持っている字牌は非常に安全である。

4. 壁

壁とは、4枚切られている牌を用いた待ちができないときの状況のことであり、壁になっている牌を用いるターツのスジの外側は安全度が高い。

上の画像を見てもらいたい。
自身は東家で西家から立直されている。
現物やスジがなく、安全牌がないように見えるが、索子の3が4枚見えている。
つまり、立直者は、索子の3を使った待ちが存在しない。
索子の1or2が当たるケースは、トイツor単騎しかない。
この状況を壁といい、リャンメンに絶対当たらないことから1or2はノーチャンスという。
もし、索子の3が3枚しか切られていない場合、もちろんリャンメンに当たることはあるが、可能性は低い。
何故ならば、その人が最後の1枚の3を持っていなければならないからだ。
この状況をワンチャンスという。
現物・スジ・字牌がない場合は、ワンチャンスに頼ったほうが良い。

以上で守備の基礎は終了する。
安全度が高い順にまとめると
現物>字牌>ノーチャンス>スジ>ワンチャンス
である。

おわりに

今回は牌効率と守備の基礎を扱った。
まずは、これらを覚えることでかなりの上達を図れるだろう。
特に守備は非常に大事である。
麻雀は降りることの方が多い、和了しないならばできるだけ失点を避けるべきなのである。
そのためには、守備の技術をしっかりと身に着けることが重要である。
守備がしっかりすれば、運が悪い時も4着を取らなくて済むのだ。

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