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2023年11月7日 TOUR 2023 "Ninth Peel" next KT Zepp Yokohama(ざっくり感想)

ユニゾンのライブが、あまりにも久しぶりすぎる。
夏フェスや秋フェスへの出演は多かったけれど、あまり参加出来ていないのでユニゾンのライブは1ヶ月以上振りだった。

今回のnextはチケットがいつも以上に取れなかった。ユニゾンもそろそろ公式リセールを始めてもいいんじゃないだろうか、と思いつつこの横浜のチケットはありがたいことに知り合いから声を掛けてもらい譲ってもらえることになった。
ようやく私の"Ninth Peel" nextツアーが始まる。色々あり正直記憶が曖昧な部分が多いのだが(読み進めればわかる)、書いておかないと気が済まないのでざっくりと今の気持ちを残しておく。先に言っておきますが全然まともに書けてません。

※ここから先はネタバレがあるのでご注意下さい。








席は2階席前方下手側。
客電が落ち、絵の具が流れる。貴雄、田淵、斎藤くんが順に登場し、いつもより長く絵の具が流れていた。

斎藤くんが歌い出す。スポットライトが当たる。

 君の心 迷わないように
 ほんの少しの傷をつけたのなら

それはスカースデイルだった。確か歌詞が変わっていた気がする。それだけでなくもうアカペラだったのか弾き語りだったのかもあやふや過ぎて覚えていないくらいの衝撃だった。その後にベースとドラムが一気に入ってきた瞬間、ユニゾンのライブの音だ!と確信して嬉しくなった。じんわりと目頭が熱くなる瞬間。
最後の3人でのコーラスがまた聴ける日が来るだなんて。自分のXのIDの一部に使うくらいには大好きな曲だ。1曲目から鳥肌が止まらなかったし、とにかく嬉しかった。
曲終わりに斎藤くんが「UNISON SQUARE GARDENです。ようこそ!」と言い、すぐに始まったのが天国と地獄。田淵が動き回る。後半、斎藤くんが貴雄の方を向いてギターを弾いていた。

曲の終わり頃にスタッフが貴雄へヘッドホンを装着しに来るのが見える。同期のスイッチを入れる一瞬の間に一度外して装着。神業だった。
そして始まった恋する惑星。Ninth Peelのツアーの時のように、メンバーが笑顔を見せる。田淵がこんなに早く笑顔を見せるなんて何だか珍しいような気もするが、この曲だからこそなのだろう。この日はいつもよりコーラスの声がよく聴こえた。

雰囲気がガラッと変わり始まるBUSTER DICE MISERY。この曲の間奏のキメの部分は何回見てもカッコいい。貴雄のドラムの力強さと目に見えない程の手の動きに釘付けになる。
イントロのギターを聴いただけで気持ちが高まる23:25、斎藤くんはイントロでセンター前方へ出てくる。ギターソロでは上手前方へ。楽しさが伝わってくる。最後の「揺らいでる風景も七色のステージに変えて」でステージが7色の照明で照らされる。この演出が本当に憎くて大好き。
そしてkaleido proud fiestaへ続くのもきれい過ぎて忘れられない。冒頭の「かくしてまたストーリーは始まる」では高音の部分を斎藤くんが珍しくファルセットを使っていた。
 
曲終わりに斎藤くんが「最後までよろしく!」とコール。

斎藤くんは白地に緑系の逆三角形模様のシャツ、田淵はアライグマTシャツ(かなり丈が長い)、貴雄は白セット。


ブレイクタイムを挟み、ドラムソロからのセッション。何だか知っているようなリズムが組み込まれたような、そんな気がしたが斎藤くんが「けもの道」と言ったことで何もかもが弾けてしまった。大好きなB面曲、ここで会ったがけもの道。予想外過ぎてまたも驚く。
「成敗! 成敗!」がまた言える日が来るとは思ってもいなかったし、とにかく嬉しかった。
続けてアンチ・トレンディ・クラブへ。アルバム曲から外さないでいてくれて嬉しい。ステージバックには今回のグッズで使われているNinth Peel nextのマークと前半ツアーでも使われていたNinth Peelの光るロゴがあり、この曲で光っていることに気付いた。ちなみにこの曲まで後ろのロゴに全く気付かない程、ずっとメンバーを見ていたのだと思う。何となくだけど斎藤くんの声はこの曲と相性が良さそう(歌いやすそう)。

そしてきみのもとへ。ライブでどのように始まったのかすっかり忘れてしまったけれど、自然と手拍子をしている自分に驚いた。絶対にいつかどこかで聴けると思っていた曲だが、実際に聴けた喜びはかなり大きく、本当に嬉しかったし楽しかった。田淵の動きがいちいち可愛いし、ここでも踊る田淵が見れるなんて。
「コンスタントに年が暮れる 来年もよろしくどうぞ」という歌詞が今年を締め括るツアーにぴったりだと思った。そう来年は20周年。

斎藤「新曲!」からのいけないfool logic。初聴きで驚いたのが、華やかな同期の音がめちゃくちゃ楽しくてこんなにライブ映えする曲なのかと。この曲は音源で聴くよりライブの方がかなり良いかも。純粋にただただ楽しくて、もう既にライブで完成されているなと感じた。そしてアウトロを少しカットして次の曲に繋げる形で突然カオスが極まるが始まり、会場のボルテージが一気に上がる。やはりカオスが極まるの存在は凄い。全身に響く重低音の心地良さも堪らなく好き。間奏のギター、斎藤くんが少しミスってた。このターン、めちゃくちゃ好み。

この時のブレイクタイムの時だったかは忘れたが、水を飲んでいた斎藤くんが少し咽せていたのが気になった。

ギターを少し鳴らして、「彼女が消えちゃった日」と斎藤くんがアカペラで歌い始めた瞬間、ステージ全体を少し照らしていた照明の明るさが絞られ斎藤くんだけをスポットで照らし始まったもう君に会えない。
1コーラスアカペラで歌った後で、バンドの音がずしんと響く。もしかしたらnextでやらないのではと思っていたけれど、聴けて本当に良かった。この曲は絶対にライブハウスの方が合うと思っていた。力強いドラムの音、そして何より斎藤くんの歌が切なく、胸を締め付けてくる。
ステージを囲うように置かれた電球色のスタンドライトがまるでキャンドルのようで、その光に深い意味があるようにも思えた。
拍手の後で始まったのは夏影テールライトだった。何だか凄く心が温かくなった。この曲の時はスタンドライトがそれぞれのタイミングで光を放っていてとても綺麗だった。

再びブレイクを挟み、ドラム→ギター→ベースで進んでいくセッション。ギターのパートで斎藤くんは上手前方へ、次にベースのパートで田淵は自分の立ち位置の前方へ出てきていた。
最後に貴雄が立って雄叫びを上げ、キメが入り斎藤くんが「ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ」と曲名コール。カッコいい!
ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ。夏フェスでもほぼ披露されていたアルバムのリード曲のような立ち位置になったこの曲がセッションが付け加えられて最高の位置で演奏されることが何だかとても嬉しい。ギターソロで田淵は斎藤くんに近付いて向かい合って弾いていた。
続けて世界はファンシー、何だか久しぶりで嬉しい。田淵のイントロでの変なポーズ、歌っている時の斎藤くんの手癖も健在。途中田淵が斎藤くん側からドラム台に乗り貴雄と向かい合って楽しそうにしていた。斎藤くんはラスサビで2回「轟いて全く 変幻万化」と歌詞間違えていたけれど、持ち直してほっとした。何となく珍しい間違い。

イントロから3人の「フレーズボトル・バイバイ!」で始まったフレーズボトル・バイバイ、もうこの3人の掛け声だけで全身に力が漲るような不思議な高揚感があった。Ninth Peelの中で1番最後に披露された曲。思った以上に楽しかったし盛り上がる曲だ。
この曲の後に、もしかしてあの曲が続いたら…とずっとドキドキしていた。

そして次の曲が始まった時に田淵、やってくれたなと思った。アルバムを繰り返し聴いていればわかる、「忘れられない今日になった!」からの「忘れたくても忘れない 今を繋いでいく」のスペースシャトル・ララバイ。ここで期待を裏切らずに繋いでくれるのが嬉しいし、その時に田淵がやってやったぞ!と言わんばかりに客席に向かって笑顔で両手を広げている。思わず拍手を贈りたくなった。斎藤くんは序盤で左のイヤモニを外していた。
何でこの曲はこんなにも涙腺を緩めてくるのだろう。更に追い討ちをかけるように「青すぎる空を泳ぐ希望みたいなもの」からテンポを落としゆっくりと斎藤くん1人で歌い始める。「小さくなってくスペースシャトル」もいつもより小さい声で、「さよなら この瞬間が答えなんだろ?」で青く照らされたステージから、徐々に全体が明るくなるライティング。そしてベースとドラムも入って斎藤くんの歌が力強いものとなり、一気に開ける感じが堪らない。このアレンジは希望そのもの。
田淵はステージの隅から隅へ移動したり、2階席にもしっかり目を向けてくれて、ずっと口パク(ではないかもしれないが)で歌いながら笑顔で想いを伝えようとしているのがわかって、また目頭が熱くなった。

ラスト!
この曲は?と最初戸惑った。アレンジが加えられて始まったのはInvisible Sensationだった。
あの大好きな「高らかに」の歌い出しがなく(実際には歌っているけれどこの日は気付けず)始まりが全然違ったからかまたも頭がバグってしまい、1番大好きな曲だと気付いた時には涙がブワッと溢れていた。
ずっとずっとこの曲が本編のラストを飾る日を待っていた。絶対にInvisible Sensationがラストに相応しいセットリストがいつか、いつか聴けると願っていた。そしてその機会は私自身が1番必要としていたタイミングで訪れた。
「どうしようもなく 生きてみたくなった」からの「だから、生きてほしい!」というメッセージ。ライブで溢れる涙が止まらなくなったのは久しぶりだった。大好きな曲が聴けてめちゃくちゃ嬉しいのに、泣いてるなんてとんでもない。
お陰でほとんど記憶がない。斎藤くんがほんのちょこっと歌詞を間違えていたのは覚えているし、田淵も貴雄も凄くニコニコ笑顔で客席を見ていたのも微かな記憶の中に残っている。斎藤くんが1番最初に袖に捌けて行って、田淵が笑顔で客席を見ていて、貴雄が1番最後に捌けて行ったような。斎藤くんの最後の挨拶すら覚えていない。それくらい、自分の1番好きな曲が本編ラストで聴ける喜びは何にも変え難く、こんなにも感情を揺さぶられるものだとは私自身が1番驚いたことだった。(田淵本当にありがとう)

「だけどいつか 誇れるくらいには 人生はよくできてる」
何て良い歌詞なんだろう。

アンコール。

捌けたメンバーは割とすぐに出てくる。駆け足ではなかったのでほっとした。斎藤くんが「おまけ!」と言って始まったのがライドオンタイム。斎藤くんは途中で右のイヤモニを外していたように見えた。
ニヒルな表情で客席を見ながらもステージを右往左往する田淵が面白い。途中で客席を見てニコッと笑う瞬間があった。そこからはずっと笑顔。
2Aで田淵が斎藤くんに近付いていき、「勝手にほざいてろよ 昼夜」の部分で斎藤くんが弾いてもいいよというジェスチャー。ジャーン!と田淵がギターを鳴らす。
2階席から見るミラーボールはとても綺麗だった。

そして何も言わずに突然ピアノの音が流れてきて始まったmix juiceのいうとおり。突然過ぎてまた驚く。今年の夏フェスでも何回か演奏されていたし、セットリストに入っていたイベントも何回かあった。
それでも私は出会うことがなかった、ずっとライブで聴きたかった曲の1つ。やっと聴けた。めちゃくちゃ嬉しい。
両脚を揃えて左右に動くような田淵の動きがまたも可愛らしい。
そしてステージバックのマークとロゴの色がペールトーンの七色のミックスカラーになっていて、こちらも可愛らしい。
このライブでの起伏が激しい色々な感情を1つにまとめられるのってこの曲しかないんじゃないだろうか。
「今日までの感情が明日を作るから
イライラも後悔もまるごとミックスジュース」
なんてうまく出来たセットリストなんだろう。

フレーズボトル・バイバイの「一聴じゃわからないなら」と
mix juiceのいうとおりの「一聴ではわからないなら」
この繋がりも密かに気になっている。

田淵はベースをスタッフさんに渡した勢いで消えて行った。斎藤くんは後ろで前髪をかき上げてから前を向いたのか、おでこが全開だった。いつも通り手を挙げて捌けて行く。
最後に貴雄が前に出てきて、客席に向かってうん…うん…うん…と頷き柔らかい表情をした後に指ハートからの投げキッス。

それにしても今回のライブ、序盤から田淵の運動量が凄いと思った。


"Ninth Peel" next、アルバム「Ninth Peel」のその先を行く新しいセットリスト。
このバンドは、全く予想出来ない。
だから、面白い。


2023.11.07 KT Zepp Yokohama
セットリスト

1.スカースデイル
2.天国と地獄
3.恋する惑星
4.BUSTER DICE MISERY
5.23:25
6.kaleido proud fiesta
(セッション)
7.ここで会ったがけもの道
8.アンチ・トレンディ・クラブ
9.きみのもとへ
10.いけないfool logic
11.カオスが極まる
12.もう君に会えない
13.夏影テールライト
(セッション)
14.ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ
15.世界はファンシー
16.フレーズボトル・バイバイ
17.スペースシャトル・ララバイ
18.Invisible Sensation

おまけ
19.ライドオンタイム
20.mix juiceのいうとおり

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