XIIX 2020年1月27日 White White
去年にjoinしたユニゾンのライブの感想を1月中に全部書こうかと思っていたが、全く持って書く気もやる気も起きず放置してしまった。
いつか気が向いたら下書きは残っているので、書くかもしれないが、多分無いだろう。
そんな中、先日ユニゾン斎藤くんの新バンド、XIIXのライブに行ってきた。
1stアルバム「White White」を発売する前からお披露目ライブとして決まっていたこのライブ。運良く最速先行でチケットが取れた。もちろん整番もそこそこ良かった。こんなに嬉しいことはない。
斎藤くんと、そしてベースのすってぃーこと須藤優くんの門出を祝いに、久しぶりのマイナビBLITZ赤坂へ。
多分斎藤くんはいつもと同じく上手だろうと思い、マイクの目の前へ。ピックが刺さっているので間違いないと確信。すってぃーのマイク、2人の機材の他に、ドラムとキーボードが後方に。
定刻を5分くらい過ぎた頃、暗転。
SEでWhite Whiteが流れる。
斎藤くん、すってぃー、そしてサポートのメンバーが登場。拍手で迎える。
ちょっといつもよりオシャレな感じのドレスシャツを着た斎藤くんに、黒のビッグシャツとワイドパンツのすってぃー。
1曲目は、E△7。イーメジャーセブン。
SK's Sessionでも披露されていたというこの曲からライブは始まった。
優しい目線で客席を見ながら歌う斎藤くん。後に語られるのだが、みんな動いてない、嫌われてるのかな、と思っていたらしい。
ギターの音がとても心地良い。何となく伝わってくる緊張感。すってぃーが優しい目で斎藤くんを見ることが多かった。改めて、とても良い曲、とても好きだ。
サビのハモリは鍵盤の山本さんが担当。
こんばんは、XIIXです!という斎藤くんの一声から、2曲目はLIFE IS MUSIC!!!!!。
驚いたのが、斎藤くんがちゃんとその場で咳払いをしていること。軽い咳払い、音源そのままのよう。
曲に合った、カラフルな照明が楽しい。自然と身体が動く。
すってぃーがBメロのコーラスをしていた。
そして斎藤くんは意外とギターを弾かない時間が多く、歌いながらの身振り手振りが増える。すってぃーのベースソロの部分、とてもカッコ良かった。そしてギターソロでは2人向き合っていたような気がする。まだちょっと微妙な距離感が新鮮。
アウトロのギターの指の動きを思わず真剣に見入ってしまった。
3曲目、XXXXX。エックス。
赤い照明がステージを染め、一気に雰囲気を変える。斎藤くんの歌い方も先程までとはガラッと変わる。エフェクターのかかった声。強気な歌声と目線に目が離せない。
歌詞カードに載ってない部分も普通に歌っていたが、残念ながら頭に入ってこなかった。
終わり方が潔くてカッコいい。
ここまで斎藤くんは、赤いストラトを使用。
4曲目、Light & Shadow。
音も綺麗だが照明もとても綺麗。Bメロのギター、アルペジオの音が凄く良い。
“微かな光を”から、ステージの後ろに斎藤くんの影が大きく映し出されるようにライトアップされる。続いて“親指で弾かれた”からはすってぃーの影も映し出され、まさにLight & Shadow。美しい演出だった。
後半の斎藤くんの高い声、ファルセットが綺麗で感動した。1曲だけでこんなにもドラマチックな演出が待っているとは。素晴らしかった。
斎藤くんは白のジャズマスターを使用。
ここでMC。先述した1曲目のE△7での話や、34歳の新人ですとか何とか話していたような。
5曲目、Fantome。ファントム。
2人、椅子に座る。斎藤くんはアコギ指弾き。
最初何となくマイクの位置が高そうでちょっと歌いづらそうだったが、サビ前くらいにスッと下げていた。
少しドキッとする歌詞もあるこの曲だが、サラッと歌い上げる姿と優しく時に甘い歌声にはそのまま吸い込まれてしまいそうになる感覚。
2人の目線が少し下がり、斎藤くんがふと客席を見る時の目線がより近くなり、本気でドキッとした。
ここでサポートメンバーが一度退席、斎藤くんは水のペットボトルを持ち、袖へと捌けていく。
6曲目、4:43 AM。
すってぃーは座ったまま、音源より長かったので前半にアレンジが加わっていたように思う。
ベースだけのインスト曲はほぼ聴いたことがない。ましてやライブで聴いたこともない。
すってぃーの奏でるベースの音が、会場内を優しく包み込む。
途中、袖から斎藤くんが戻ってきて、マイクの前に立つ。
7曲目、曙空をみつけて。
歌に入る前に2人でアイコンタクト。
ギターを持たず、スタンドマイクで1人立って歌う斎藤くん。新鮮だ。しかも流れるのは、ベースの音のみ。
熱く気持ちが歌に込められるのを感じる。
歌い終わり少し下がった斎藤くん、ずっとニヤニヤが止まらない様子。
うちの須藤凄いでしょ、みたいな空気を感じた。
そして今度はすってぃーが袖へと捌ける。
8曲目、5:03 PM。
ステージ上に斎藤くんだけ残る。
正面ではなく横を向いてギターを弾き、フレーズをループマシンにコピーして流す。
(少し前のNH◯のあさ◯チという番組にシンガーソングライターのReNくんが出た時に、まさにこのループマシンを使ってその場で音を1フレーズ録音してそのまま流してどんどん音を増やしていく、というのを見ていたので、おお!と思った。)
ギターを重ねている部分はライブでどうやって表現するのか気になっていた。まさか、この手を使ってくるとは。
しかし本当に、斎藤くんは気持ちよさそうにギターを弾く人だ。
その流れで、9曲目の夕映えに紛れて。
横を向いて、ループマシンに更にギターの音を重ねていく。マイクを前にすると、ギターを弾かずに目を閉じて歌う。ループマシンから流れるギターの音に主旋律のギターが重なる瞬間がとても綺麗だ。
そして再び横を向いて、重ねた音を少しずつ減らしていくと、ステージ上にはすってぃー、サポートのメンバーが再度登場。まさかの、音源には入っていない2番がバンドセットで。これには驚いた。このアレンジがとても素敵だった。
斎藤くんはこの2曲、赤ストラトを使用。
10曲目、Saturdays。
斎藤くんがアコギを持ち椅子に座り、ピックを横のテーブルのピック入れから取る瞬間が見えた。すってぃーは立ったまま。Saturdaysはピック弾き。確かにほぼコードを弾いていたような気もする。
斎藤くん、客席を下手、真ん中、上手と優しい表情で見ながら歌っていたのが印象的。
XIIXのライブでは基本的にハモりは斎藤くん自身の声を流していることが多い気がした。たまにすってぃーがコーラスをしていたり、サポートメンバーもコーラスしていたり。
再びMC。すってぃーからの一言があったり、グッズの話になり、すってぃーがトンテくんの生い立ちの話をしたり。
トンテくんはしょくぱんくんと同じ属性らしい。
斎藤くんが妙に納得していた。
11曲目は、新曲。
新曲やります、という言葉はいつもテンションが上がる。MCでも何曲か出来ていると言っていた。
あまり覚えていないが、サビはかなり高いキーで、爽やかな感じだった気がする。
12曲目、ilaksa。イラクサ。
ステージ後ろには木影のような影が映し出される。
斎藤くんが歌いながら一時両手を上げていたのだがそれがとてもセクシーだった。片手を上げて表現していることは多かったが、両手を上げるのはなかなか見れなかったのでドキッとした。
ギターソロをいつものように口開けて気持ちよさそうに弾く姿。アウトロはすってぃーと向き合って弾いていた。やはりまだ、新鮮な距離感がある。この距離感もこれから変わっていくのだろうか。
すってぃーは曲によってたまに前に出てきたり、ベースを高く掲げることもあった。
13曲目、Answer5。アンサーファイブ。
一通りアルバムを聴いた中でも、きっと盛り上がるだろうと思った曲。サビではちらほら客席から手が上がっていた。
間奏ではまさかのメンバー紹介があった。
「オンキーボード山本健太!」
鍵盤サポートの山本さんがソロで弾いている所、斎藤くんが後ろを向いて弾く山本さんに近付きしゃがみ込んで覗き込む。そんな斎藤くんに気付く山本さん。そこにすってぃーも近付いてくる。2人、とても楽しそうである。
「オンドラムスよっち!」
続いてよっちさんのドラムソロ。ドラムはついついじっと見てしまう。
「オンベースすってぃー!すってぃー!」
確か2回名前をコールしていたと思う。すってぃーのベースソロ、そして斎藤くん自身の紹介はどう来るかと待っていると、まさかの…
「オレぃーーー!!」
1人、センター前に出てきてギターソロ。俺、にはちょっと驚き笑ってしまったがこのギターソロはやはりカッコいい。すってぃーも上手に来ていたような気がする。
斎藤くんのこめかみから汗が伝っていくのが見えた。
14曲目、本編ラストを飾ったのはStay Mellow。
満を持して披露されたアルバムのリード曲。
“Stay Mellow”と斎藤くんが吐息混じりで言う。これには鳥肌が立つ。そして、やはりカッコ良い曲だ。
“will you make a secret?”はすってぃーもコーラスをしていた。
何より痺れたのは斎藤くんのギターソロである。ストラト使いっぷりがとにかくカッコ良すぎる。
アームをギュインギュイン揺らし、押さえている弦もしきりに揺らしている姿にときめく。
後半の高速ラップから、“今夜だけでも“へ間を開けずにサラッと歌ってしまう所も凄い。
最後、ピアノの音の後にみんなで向かい合い、ジャン、と音を合わせ鳴らして終わった。
ここまでずっと斎藤くんは赤いストラト。
本編、アルバム全曲やり切った。
アンコール。メンバーが登場し、まずMCから。
よっちさん、山本さん、そしてマニュピレーターのヒロロンさんが1人ずつ袖から呼ばれ、それぞれ紹介と一言を。
よっちさんは前日もBLITZでライブに出ていたそうで、1人2days。
山本さんは斎藤くんと同じくガリガリで、昔からの知り合いらしい。最後すってぃーがマイクを受け取ろうと手を差し出したら、勘違いして握手。ちょっと面白かった。
ヒロロンさんは、袖から呼ばれて出て来てサラッと紹介された後、斎藤くんに何故かすぐに持ち場に返されていた。
グダグダのライブを持ち味にしよう、なんて話もあり、最後はまた6月に会いましょう、と。
そしてアンコールはまた違うし新曲が披露され、終わった。
斎藤くんがジャズマスターを使っていた。ギターの音、フレーズがとても良く、聴きやすい曲だった。
次のアルバムに入るのだろうか。
とても楽しみである。
最後、斎藤くんは「XIIXでした、またね!」と言い捌けていった。すってぃーは客席に手を振りながら捌けていく。
34歳の大型新人XIIXの初ライブ。
漂う緊張感と初々しさも感じたが、それでもこれが初ライブなのかと思うくらい完璧なライブを見せつけられたように思う。
そりゃ凄い2人がバンドを組んだのだから当たり前のことでもあるのだが。
この先の活動が更に楽しみになったライブだった。
思っていた白とはまた違う白に、更に違う色を塗られたような夜だった。
彼らはまたここからまた色を塗り重ねていくのかと思うと今後の活動が楽しみでならない。
XIIX 「White White」
2020.1.27 マイナビBLITZ赤坂
セットリスト
SE White White
1.E△7
2.LIFE IS MUSIC!!!!!
3.XXXXX
4.Light & Shadow
5.Fantome
6.4:43 AM
7.曙空をみつけて
8.5:03 PM
9.夕映えに紛れて
10.Saturdays
11.新曲
12.ilaksa
13.Answer5
14.Stay Mellow
EN.
15.新曲
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