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2022年10月25日 TOUR 2022 「fiesta in chaos」 Zepp Osaka Bayside ざっくりカオスが極まる感想


「kaleido proud fiesta」ツアーファイナルからほぼ1ヶ月後、追加公演的なツアー「fiesta in chaos」が始まる。

UNICITY先行で何公演か申し込んだ中で大阪の初日だけチケットが取れた。その後のオフィシャル先行で横浜のチケットも何とか確保することが出来た。

あまりにもカオスでやばすぎるライブに頭が混乱して覚えていないことが多いが、どうしても残しておきたいことが溢れてきたので書いておく。

ここからはネタバレがあるので、これからツアーに参加される方は気をつけて下さい。

自分の感じたことをあるがままに、まさにカオスが極まる感想文。








Zepp Osaka Baysideは初めて行く会場。海がすぐそこにあるので海風が強く待っている時はそれなりに寒い。
ユニゾンをライブハウスで見るのは6月のlimitedライブのKT Zepp Yokohama振りになるが、あの頃はまだフロアに椅子があった。
完全なスタンディング、しかも私の整理番号は1400番台という久しぶりに見る4桁の数字。
会場に入ると前方はほぼ埋まっていた。適度にスペースが取れそうな場所を確保したが、次から次へ客が入ってくる。空いているスペースはスタッフが詰めるよう指示していて、かなり密集した空間になった。
コロナ前のライブに比べたら密接、押される、ということはないけれど、ここまで密な空間は久しぶりだ。ステージはほぼ見えないかもしれない。

(開演前のアナウンスで、キョードー大阪の方がツアータイトルを“フィエスタ イン ケオス”と言っていたのがツボだった。直前アナウンスで“ケイオス”と言っていて安心した。)

定刻。暗転して絵の具が流れる。
メンバーが出て来ているようだが、見えない。
辛うじて、センター前方で斎藤くんが片手を上げているのが見えた。この姿を見るのも何だか久しぶりだ。

そして始まったのが、前回のkaleidoツアーでやっていたセッション。冒頭でいきなりこのセッションを聴いた時、あんなに沢山ツアーで聴いていた大好きなセッションが「これ!聴いたことある!」となってどの曲か思い出せない。やっと思い出した頃に曲が始まる。kaleidoツアーの本編を締め括った曲、10% roll,10% romanceだ。
kaleidoツアーの続きをやろう、そんな意気込みを感じられる1曲目。そして久しぶりの密集したスタンディングライブでフロアのテンションも1曲目から最高潮に。

斎藤「大阪、ようこそー!」
まさかの地名をコール。斎藤くんが関ジャムに出演した際にライブでその地名をコールする話をしていたが、最近のユニゾンは全くMCをしないし地名を叫ぶなんていつのライブ振りなのだろう。
でも、地名を言ってくれるのは純粋に嬉しい。もしかしたら、今回久しぶりに回る土地があるからかもしれない。

斎藤くんは黒地に金と銀のラインがクロスしたシャツ、田淵はグッズのCHAOS Tシャツ、貴雄はkaleidoツアーでも着用していた白い方のセットアップ。

サラッと続けて始まるcody beats。驚いた。この曲がセットリストに組み込まれた理由が気になって仕方ない。人の隙間から見えた斎藤くんが笑顔を見せていたし、田淵と貴雄が向き合って楽しそうにしている姿が少し見えた。そんな様子から、この曲がバンドの中でも大事にされてきたのがわかる。

そして前回の主役曲、kaleido proud fiesta。ライブハウスで聴くとギター、ベース、ドラムの生音がよく聴こえて良い。ステージがカラフルな照明で彩られて曲を引き立てている。このライブを盛り上げていく位置に置かれて、また新鮮に聴こえた。

ほんの少しの間、貴雄がシンバルからドラムを少し叩く、その間に斎藤くんが給水。聴き覚えのあるシンバル音は、スロウカーヴは打てない (that made me crazy)だ。少し久しぶりにPatrick Vegeeの曲がライブハウスで聴けるのが嬉しい。ギターソロでは音にエフェクトをかけてほわんほわんとした音にしていて相変わらずここは斎藤くんが自由に弾いているようだ。

突然始まった、放課後マリアージュ。突然過ぎて感動している暇もなかった。イントロのギター、しっかりと聴きたかったのに突然過ぎてあっという間に過ぎ去っていた。そしてこの曲、スロウカーヴとの親和性がめちゃ高いと気付く。「敷居を跨げないぞ」の辺りの斎藤くんの声の平行感のある伸ばし方が好き。メンバーは見えないけれど田淵と貴雄のサビのコーラスが聴こえてくる。見たい。そして、楽しい!

また間髪入れず始まったサンポサキマイライフ。今回は曲名のコールはなし。前回もカップリング曲のナノサイズスカイウォークの次に位置していた。まるで曲の繋がりの対比を感じて欲しいと言わんばかりの配置。憎い。

曲が終わる直前「All quartets lead, lead to…?say la-la-la…」と歌が入り突然始まった桜のあと(all quartets lead to the?)。感じとしてはTOUR MODE MOOD MODEのDizzy Tricksterからの入りに似ているがそれよりも唐突だった。
手拍子に田淵がどんな表情をしていたのか気になるが、ライブハウスならではの一体感を感じて凄く楽しかった。
そしてここでようやく斎藤くんの「ユニゾンスクエアガーデンです!」

少しのブレイク後、斎藤くんのギターから始まったのは8月、昼中の流れ星と飛行機雲だ。鳥肌が立った。
UNICITYに入っている人は聴いていると思うが、10月24日に更新されたUSGラジオで貴雄が田淵のセットリストについて話していた(内容についてはFCコンテンツなので言えないが)ことが、何となくこの曲を聴いた時にふと考えるきっかけになった。
私の中でこの曲と言えば2019年のプログラム15thだ。このZepp Osaka Baysideは舞洲から近い。そんな理由でセットリストに入れたとは思わないけれど、大阪に来てこの曲が聴ける喜びがとても大きく珍しく目頭が熱くなった。
照明もブルーやグリーンで夏のような爽やかな色でステージを照らし、ここではスポットが動いたりの変化がなく、曲に集中できた。そして8月は、8曲目だった。

オレンジ色のスポットライトが貴雄を照らしドラムが入りその後斎藤くんを同じように照らし5分後のスターダストが始まる。kaleidoツアーとはまた違ったアレンジが加わった入り方で、しかもテンポが少し速い。それでも貴雄のドラムは更に力強く、音が直接身体に響いてくる。この感じは、ライブハウスならではだ。kaleidoツアーとは全然聴こえ方が違う、まさに田淵マジックにかかってしまったよう。

先程の曲の冒頭と同じようなスポットライトが次は濃いブルーで、ドラムを叩く貴雄を照らす。そして同じように田淵のベースから斎藤くんのギター、とスポットライトが点いていき広がるセッション。ここまで桜のあと→8月→5分後、と春夏秋の曲が続いたことで、もしかしたら冬の曲が来るのかと思いきや、フィクションフリーククライシスだ。思わず、冬の曲じゃないんかい!とツッコミたくなる。この振り回される感じが堪らなく好きだしこの曲は本当に楽しい。

またもスポットライトが貴雄を照らす。次はグリーン。順番は忘れてしまったが貴雄→斎藤→田淵のベースからHatch I needだったと思う。このそれぞれのイントロにアレンジを加えてそれぞれのソロを交えつつ曲が始まるのも今回のツアーでの初めての試みかもしれない。
そしてライブハウスで聴くHatch I needが最高にカッコよくて楽しくて、Aメロの斎藤くんの歌い方も手の動きもキレッキレで最高。個人的にこの日の優勝曲だった。

その熱い流れをそのままに始まった流れ星を撃ち落せ。熱い。カッコいい!曲に身体を預けて楽しんでいると、間途中で斎藤くんが「オンドラムスタカオスズキ!」のコール。久しぶりだ。
まさかの曲中にドラムソロ。これも初めての試みのひとつだろうか。
短い時間ながらも全オーディエンスを惹きつける貴雄のドラムソロ。その姿に思いっきり手を挙げたくなる。そしてナチュラルに曲に戻る。
そしてこの曲には「好き勝手やる君はマジでヤバイ」という歌詞がある。久しぶりに斎藤くんのヤバイヤバイ…を聴いて、ふと次の曲を想像する。

同期の音が鳴り気付けばカオスが極まるが始まっていた。同期の音が大きかったのか、生音があまり聴こえず、耳に全神経を集中させて聴いた。ステージには何ヶ所か炎が揺らめいている。
一度イベントで披露していたが、初日らしく緊張感のあるステージの雰囲気。斎藤くんがもう少し気を抜いた状態で歌ったらもっと凄いことになりそうだ。毎日聴いていた大好きすぎる新曲との初対面。息もできないくらい圧倒されて、あっという間に終わってしまった。これぞ、カオスが極まる。もっとライブで聴きたい。

ここでブレイクを挟み、斎藤くんがギターを少し弾いた後で
「また春が来て僕らは新しいページに絵の具を落とす
友達になった、おいしいものを食べた、たまにちょっとケンカをした
それぞれの理由を胸に僕らは何度目かの木漏れ日の中で
間違ってないはずの未来へ向かう
その片道切符が追い風に揺れた今日は 花マルだね」
と1人でマイク遠めに弾き語り。最後の「ね」に被せて同期が流れ春が来てぼくらが始まる。
カオスが極まるまでのユニゾンの所謂治安の悪い曲の流れから一気にまた春を迎えたような暖かな流れへ。桜色の照明に照らされたステージで、ここでもまた新しく冒頭に弾き語りをつけて一気に雰囲気を変えてくるところが凄い。田淵の姿が少し見えて「友達になった、おいしいものを食べた、」と客席に向かって全力で伝えていたのでほっこりした。

その温かい空気のままシュガーソングとビターステップが始まる。田淵が端の方まで動いているのがちらっと見える。カラフルな照明にいつもの楽しい時間。

続けて大好きなドラムの音が聴こえてきて思わず飛び跳ねてしまったフルカラープログラム。七色に照らされたステージでたまに見える3人が笑顔で楽しそうに演奏していて嬉しくなる。そしてこの曲が後半のタイミングで演奏されるのが少し久しぶりに感じて更に嬉しくなった。斎藤くんがイントロかギターソロで前方に出てきたような気がする。貴雄は後半の曲では立ち上がることが多かった。

そして畳み掛けるように始まった箱庭ロック・ショー、心が躍る。田淵がドラム台の上に乗って貴雄と向かい合っているのが見える。その後で客席の方を向いてニッコニコの笑顔を見せる。間奏では斎藤くんと田淵がセンターで向かい合って弾いていた。箱庭ロック・ショーという曲はいつだって楽しそうな3人を見ていたい。
驚いたのが曲の終わり、次の曲へ続くのかと思いきやまさかのアウトロでのセッション。これは新しい。衝撃からあまり覚えていないのだけれど、次の曲への期待が高まる。

kaleidoツアーでは前半に演奏されていた曲が後半の曲と立ち位置を変えているような、そんなセットリスト。田淵の思考を少し紐解いてみる、すると次の曲が自然とわかった。

斎藤「ラスト!」
イントロの貴雄のドラムからシャンデリア・ワルツが始まる。このツアーの本編を締め括るのはこの曲しかないと思った。全然見えなかったけれど田淵は笑顔で「ラララ」と歌っていただろうか。
いつも聴きたいと思っている大好きなこの曲、2番のBメロを聴いた瞬間に震えた。
「ちゃんと名前もある」の後、Ah〜と聴こえて「譲れない物もある」の歌い方がTOUR 2013 CIDER ROADの時の歌い方に変えていたからだ。なんて粋なことをするんだろう。もう二度と聴けることがないと思っていたこの歌アレンジを2022年にまた聴けると誰が予想しただろうか。

2021年のRevival TOURのSpring Spring SpringとCIDER ROADの時にシャンデリア・ワルツのセットリストの位置で全然違う風に聴こえた、とこのnoteに記していたけれどこの日改めて聴いて確信した。
この高揚感の正体はセットリストの流れにあるのだ。全部田淵の掌の上で転がされているようだけれど、毎回違う仕掛けをたくさん考えてくれて、私たち物好きをめちゃくちゃ楽しませてくれて、UNISON SQUARE GARDENはやっぱり凄いや。

斎藤「UNISON SQUARE GARDENでしたバイバイ!」

メンバーが捌けていく姿もほぼ見えない。斎藤くんが手を振っている姿が辛うじて見える。

アンコール。
kaleidoツアーと同じく、無言のまま曲が始まる。斎藤くんが低い姿勢でギターを構え貴雄の方を見る。Cheap Cheap Endroll、ここは変わらなかった。
相変わらずテンポ速め、斎藤くんはギターソロでセンターに出てきて身体を低くして弾いているようだった。

斎藤「アンコールありがとう〜」
言い方が柔らかくて少し可愛い。

そして意外だったのがここでラディアルナイトチェイサーが始まったこと。田淵の中でこの曲は残そう、とチョイスされた曲にカップリング2曲が入っていたことが嬉しい。アンコールで聴けるなんて特別感があってまた堪らない。

斎藤「ラスト!」

始まったのが君の瞳に恋してない。イントロを聴いただけでハッピーな気持ちになる。
1番のAメロを斎藤くんが目を閉じて気持ちよさそうに歌っているのが見えた。その後、
「(モゴモゴしながら)…grumble 即座に同意得てリセット
そんなに簡単にできればワケないよね」
と目をしっかり開けて歌っていた。そして堂々と2番も同じ歌詞を歌う。個人的には歌詞間違いは人間らしくて好き。2回リセットしてしまっていた。
ラスサビで貴雄が立ち上がって客席に向かってスティックを向ける姿があまりにもカッコよくて見惚れた。
最後、斎藤くんがドラム台に乗り貴雄と向き合う。どの曲か忘れたけれど、貴雄が長く雄叫びしてた曲があった。本当に楽しそうだった。

斎藤「ユニゾンスクエアガーデンでしたバイバイ!」

最後、貴雄が背中を向けながら手を挙げて捌けていく姿が見えた。

あっという間に終わってしまった。

初日から、あまりにも熱すぎるライブだった。最高!楽しすぎた。
それにしてもkaleidoツアーとはまた全然違う、ライブハウスならではのライブになるとは思っていたが、それ以上だった。
それ以上過ぎた。
どこまで驚かせてくれたら気が済むんだ、やばすぎんだろ!

ライブハウスへおかえり、ユニゾン!

2022.10.25 Zepp Osaka Bayside
セットリスト

1.10% roll,10% romance
2.cody beats
3.kaleido proud fiesta
4.スロウカーヴは打てない (that made me crazy)
5.放課後マリアージュ
6.サンポサキマイライフ
7.桜のあと(all quartets lead to the?)
8.8月、昼中の流れ星と飛行機雲
9.5分後のスターダスト
10.フィクションフリーククライシス
11.Hatch I need
12.流れ星を撃ち落せ(曲中ドラムソロ有)
13.カオスが極まる
14.春が来てぼくら
15.シュガーソングとビターステップ
16.フルカラープログラム
17.箱庭ロック・ショー
18.シャンデリア・ワルツ

EN
19.Cheap Cheap Endroll
20.ラディアルナイトチェイサー
21.君の瞳に恋してない

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