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水上バス浅草行き-岡本真帆-
手がとどく範囲のまいにちの生活を大切に詠んだような歌集でした。どれも情景が浮かんで、この感覚を知っていて、体験したことがあるかのよう。
泣きたくない、鼻詰まるから その声がもう鼻声で笑ってしまう
太陽を見たらくしゃみをする癖がきみのすべてのようでまぶしい
南極に宇宙に渋谷駅前にわたしはきみをひとりにしない
ここにいるあたたかい犬 もういない犬 いないけどいつづける犬
誰からの誰への祝いなんだろうひとりで持て余す祝日は
目にごみが入ってつむる 笑われる いま笑うなよ顔が見れない
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