見出し画像

【1つのパスで完成させるイラスト】おでん大根編

1つのパスで完成させるイラスト「おでん大根」の作成方法をご紹介します。


[ ご注意点] ※ 作業前にご確認ください

*こちらはRGBにて作成及びご紹介しております。
RGBとCMYKでは色の構成要素が異なるため、作成後に変換すると色味に変化が生じます。 印刷用に作成される場合は、予めカラーモードをCMYKに設定した上で作業を行い、 印刷時にはアウトライン化やアピアランスの分割等、その他、印刷される環境に合わせ処理を行ってから 出力してください。
[カラーモードは、メニューバーの「ファイル」内>「ドキュメントのカラーモード」で変更できます]

*アピアランスやパターンの数値等は、オブジェクトの作成したサイズに合わせて設定しています。あくまでも目安ですので微調整程度の差異は問題ありませんが、基準(ベース)となるオブジェクトを作成する段階で、指定しているサイズと極端に異なる数値で作成を始めてしまうと、イメージ通りには仕上がりません。
仕上がりサイズを変更したい場合は、一通り仕上げた後に変更する事をオススメします。
また、配色においても目安ですので、是非お好みの色味を目指して調整を楽しんでください。(色は作成段階から変更されても全く問題ありません)




ここからスタートです。

【ステップ1】アピアランスの構造とオブジェクトの作成

《 アピアランスの構造とオブジェクトの作成 》

おでん大根は、5層の塗りと2層の線=合計7層で構成します。
層数が多く混乱しそうですが、一つ一つは難しいことはありません。
それでは、ベースとなるオブジェクト(パス)の作成から始めましょう。

《 オブジェクト(パス)の作成 》


 ■ ベースとなるオブジェクトは正円です。楕円形ツールにて作成します。
 ○ サイズ:W180px / H180px


 オブジェクト(パス)の準備ができましたら、アピアランスの構造を確認しながら、アピアランスを設定していきます。【ステップ2】アピアランスの設定に進みましょう。


【ステップ2】アピアランスの設定


《 アピアランスの設定 》

① 層 (塗り/ 線)

作成した長方形を選択した状態で、1層目〜5層目までの5層に塗り、6層目/7層目に線(破線)、合計7層を作成します。6層目/7層目の線幅は以下の通りに設定しておきましょう。

 ○ 線幅の設定値
【6層目の線(繊維途切れ表現(目隠し)_①】5mm / [破線] 線分12 / 間隔12
【7層目の線(最上層/繊維途切れ表現(目隠し)_②)】5mm / [破線] 線分6 / 間隔12

◎ 作成ポイント:塗りは一気に作成して後で効果を加えても、1層づつ効果を加えながら作成しても、どちらでも問題ありません。


② 色味の設定

各層の色を設定します。
◎ 作成ポイント:単色の場合は、後でまとめて変更しても問題ありませんが、おおよそでも良いので先に設定しておくとイメージが掴みやすいです。

○ ご参考設定色:
 【1層目の塗り(最下層 / ベース/薄皮部分) 】R210 / G170 / B125
 【2層目の塗り(面取り部分) 】R233 / G198 / B150
 【3層目の塗り(表面)】R222 / G184 / B128
 【4層目の塗り(繊維表現)】R240 / G215 / B183
 【5層目の塗り(中央/大根の軸)】R221 / G185 / B135
 【6層目の線(繊維途切れ表現(目隠し)_①】R222 / G184 / B128
 【7層目の線(最上層/繊維途切れ表現(目隠し)_②)】R222 / G184 / B128

③ [形状に変換>長方形]の設定

4層目(塗り)に、「形状に変換>長方形」を設定し、棒状に成形します。

 ○ 設定値:※全て同じ設定です。
  [ 形状 ] 長方形 
  [ オプション>サイズ ] 値を指定
  [ オプション>幅 ] 150 px
  [ オプション>高さ ] 1.2 px

④ [ラフ]の設定

4層目/5層目の「塗り」と6層目/7層目の「線」、合計4層にそれぞれ「ラフ」を設定します。

  ○ 設定値:4層目の塗り(繊維表現)
  [サイズ] 1.2 px / 入力値
  [詳細] 50 / inch
  [ポイント] 丸く

  ○ 設定値:5層目の塗り(中央/大根の軸)
  [サイズ] 60 px / 入力値
  [詳細] 8 / inch
  [ポイント] 丸く

  ○ 設定値:6層目の線(繊維途切れ表現(目隠し)_①)
  [サイズ] 50 px / 入力値
  [詳細] 11 / inch
  [ポイント] 丸く

  ○ 設定値:7層目の線(最上層/繊維途切れ表現(目隠し)_②)
  [サイズ] 18 px / 入力値
  [詳細] 20 / inch
  [ポイント] 丸く


⑤ [変形]の設定

2〜7の層(全6層)にそれぞれ「変形」を設定します。

○ 設定値:2層目の塗り(面取り部分)
 [拡大・縮小]  水平 96 % / 垂直 96 %

○ 設定値:3層目の塗り(表面)
 [拡大・縮小] 水平 89 % / 垂直 89 %

○ 設定値:4層目の塗り(繊維表現)
 [回転] 11°
 [オプション]・コピー:20

○ 設定値:5層目の塗り(中央/大根の軸)
 [拡大・縮小] 水平 15 % / 垂直 15 %

○ 設定値:6層目の線(繊維途切れ表現(目隠し)_①)
 [拡大・縮小] 水平 40 % / 垂直 40 %

○ 設定値:7層目の線(最上層/繊維途切れ表現(目隠し)_②)
 [拡大・縮小] 水平 70 % / 垂直 70 %


※ 補足:記事上、アピアランスの変形における設定値は、変更が必要な項目のみ記述しています。変更不要にの項目につきましては、下記の画像をご確認ください。

《 補足:記事上の変形の設定値について 》




《 一つの層に複数の効果を使用する際の注意点 》


※ おでん大根では、全ての層に複数の効果を使用していますが、1つの層に複数の効果を使用する場合、設定の順序(上下関係)によってイメージが変化する場合があります。各層の上下の設定順は、画像を参考にご確認いただくか、以下の通りに設定してください。

【4層目】「長方形」が上 / 「ラフ」が真ん中 /「変形」が下。
【5層目 / 6層目 / 7層目 】「ラフ」が上  /「変形」が下。


お疲れ様でした。これで完成です!


以上です。ご覧いただきありがとうございました。
層数が多いと気構えしてしまいそうですが、仕上がった際の達成感もひとしおです。是非、めげずにお楽しみください♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?