令和2年度2次筆記試験 再現答案~事例Ⅳ編~

最後に、令和2年度事例Ⅳの再現答案と感想を記載します。少し難しめで良かった。

事例Ⅱ 81点

第1問(設問1)
① 棚卸資産回転率 3.91 (回)
② 自己資本比率 15.82 (%)
 売上高経常利益率 1.65 (%)

(設問2)
戸建住宅事業の販売効率性は良いが、飲食事業赤字や顧客対応の
費用、利息負担から留保利益小さく、安全性と収益性が低い。

第2問(設問1)
(a) 当期の変動費率:39÷60×100=65%
売上高70百万円までの限界利益:70×(1-0.65)=24.5
売上高70百万円以降の限界利益をXとする。
X×(1-0.6)=3.5
X=8.75  70+8.75=78.75
(b) 78.75 百万円

(設問2)
(a) (ⅰ) 効果がでる場合の正味現在価値
30×(0.926+0.857+0.794+0.735+0.681)+24×0.681=136.134
効果が出ない場合の正味現在価値
△5×(0.926+0.857+0.794)+28×0.794=△3.538
期待正味現在価値:136.134×0.7+△3.538×0.3≒4.23
(ⅱ) 94.23 百万円

(b) (ⅰ) 営業が順調な場合
25×0.5×0.926+25×(0.857+0.794+0.735+0.681)+27×0.681-30=76.637
営業が順調でない場合
15×0.5×0.926+×(0.857+0.794+0.735+0.681)+27×0.681-30=41.337
正味現在価値の期待値:76.637×0.4+41.337×0.6≒55.46         (ⅱ) 55.46

(C) ①

第3問(設問1)
D 社の企業価値と買収価格の差額100百万円を負ののれんとして
特別利益に計上する。(40字)

(設問2)
企業価値に比べ、買収価格が低いため、D社の収益性に問題がないか
詳細を調査する必要がある。(45字)

第4問(設問1)(a) 4.31 % (b) 2.55 %(設問2)3.83 %

(設問3)
(a) 業種柄、事業特性も違うため、比較が難しい。
(b) 売上高営業利益率に業績評価を変更する。

【合格後の感想】
●第1問…収益性、安全性、効率性の3つの観点から選択。その場合、収益性は「売上総利益が良い」ではなく、売上高営業利益率(経常利益率)が悪いという選択だと思う。私は経常利益率を選択したので、理由は利息負担が大きいと(2)にて回答しました。そこは整合性を合わせる必要があると思います。個人的には売上総利益率が良いという回答はちょっと違うかなと。

自己資本比率を選んだ理由は負債比率を選びたかったが、計算間違いしたら嫌だったので、安全策をとって自己資本比率にしました。笑

棚卸資産回転率はこれぐらいしか良い数値が見当たらなかったので、消去法です。

●第2問…(1)はちょっと捻ってくるな~と思いましたが、これは絶対に外せないと思って、時間をかけ、見直しもしました。見直しをすれば、正解か不正解かは必ず導け出せる問題かと思います。時間がかかったら、(2)はパスしたほうが良いですね。

(2)…問題が長くて少し焦りました。事例Ⅳの過去問解いて時間が足りなかったことがなかったので、きちんと解きましたが、結果的に少し見落としていたところがあったようで、最初の法は間違っているようですね。悲

●第3問…負ののれん、特別利益の処理は一瞬でわかったが、金額で悩みました。支払利息総額は引くの?そこは少し悩みましたが、翌年以降も利息引かれて、節税効果あるしな~と思い、100百万円と書く。

(2)は問題文最後の当期純利益16百万円というのを見逃していたため、収益性を調査するなど適当なことを書いてしまった。デューデリジェンスは言葉を間違ったらいけないので、調査するに変えた。笑

第4問…(1)ROI?やばいやばいわからない。いや、問題文に書いてる!やったー笑

(2)とりあえず計算しよう。間違えているようだ。

(3)20字か~何か書いておこう。

こんな感じでしょうか?

終わった瞬間、手応え十分で計算全部あってるんじゃないかと思いましたが、そう甘くはありませんでしたね。しかし戦略通り、事例Ⅳで差が大きくつくので、外せないことと、事例Ⅲは問題・課題、改善策・対応策はパターン化されているので、暗記すれば対応できる、この2つの戦略がはまり見事ストレートで合格できました。引続き、受験生時代の役に立つ情報を発信していきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?