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アレルギーと私と親

今日、どなたかのシェアで流れてきたこちらの記事を拝読して私も泣きました。
おいぬさんの経験は本当に辛いことだったことが容易に想像できるからです。

以前私もアレルギーとアトピーで苦しかった幼少期について語ったことがあります。
その記事はちょっと引くぐらい長くなってしまったのに、実は書き終わったことで更に気付きが深まっていました。
ただ、あまりにもパーソナルだしそこまで私の過去のことをインターネットというガンジス川に流すのも環境破壊かな?と思い心の奥に留めておいていたのです。

しかし以前の私の記事を読んだアレルギー当事者のガールズさんと繋がれたこと、そして今日のおいぬさんの記事を拝読したことにより私もこれを出すことに意味があると思い、また書き記しておくことにしました。



私の両親は変わり者です。
精一杯良く言えば個性的ですが、実態はただの変人です。そしてプライドがクソ高い。
特に父は本当に、口を開けばマウンティングする人でした。父方の祖父もそうだったし親戚も皆そうだったので血筋です。

私は以前の記事でも書きましたが高校生ぐらいまで非常に制限の多い生活を送ってきました。
それは食物アレルギーのために給食が食べられないというような食事制限だけの話ではありませんでした。

単に食事だけの問題だけならどんなによかったか。

食事なら変わりに食べられるものを持参すればどこにでも行けますから、例えば友人の家に遊びに行くなら自分が食べられる果物やお菓子(病院に併設されてたアレルギー児向けの専門店で買ってくれていた)を持って行けば良いのですから。

私の親は先程も述べた通り変人でプライドが高かったため同級生の親を非常に見下していました。
だから私が放課後に友達と遊ぶことを非常に嫌がっていました。
絶対に「ダメ」とは言わないけれど家に連れていけばその人達が帰った後めちゃくちゃ文句を言うし、逆に私が誰かの家に行っても文句を言うのです。そして、私のアレルギーのせいにするのです。

確かに私達が住んでいた地域は元ヤンの人が多く治安もあまりよろしくなく、偏差値も低い地域です。
でも、それが気に入らないならそこから出て行けばよかったのでは?私をお受験させればよかったのでは?

そんな努力を何もせずにただ周りの人たちの悪口ばかり言っていた両親を、私は心底軽蔑しています。

私の同級生はそりゃ偏差値は低かったかもしれないけれど、アレルギーがある私をアレルギーのせいでいじめる人は1人もいませんでした。
それってすごくないですか?

私はいじめられた経験はありますが、それはアレルギーではないことが原因です。

周りを見下しマウンティングばかりする両親に育てられその環境以外を知らなかったため、私のコミュニケーション方法もマウンティングばかりになっていました。
しかし、私はそれが普通だと思っていたのでなぜいじめられるのかがわからず、割と最近までアレルギーが原因だと思いこんでいたのです。

それに気づいたのは恥ずかしながら本当に最近のことなのです。
夫と出会い義実家で過ごす時間が増えて、私の実家と全然違うなぁと感じていました。
でもそれは義両親の人柄が特別優れているからで、普通なのは私の実家だと思っていました。

でも、自問自答を始めてたくさんの方と交流させていただくようになってからどちらかというと私の実家より義実家のほうが普通よりで、私の親がトラブルメーカーだということに気づいてしまったのです。

おいぬさんの記事を拝見して思ったのは、アトピーはもちろん大変辛い疾患ですが、何よりもそれを心配して正しいケアを家族がしてくれなかったことが辛かったのではないかということです。(違ったらごめんなさい)


家族とのコミュニケーションというのはその後大人になったときの基盤となります。
そこがめちゃくちゃだったら、その後積み重ねた部分もグラグラになります。
ちゃんと整地せずにぬかるみやボコボコのある土地に家を建てるのがダメなのと同じことです。

なので私はめちゃくちゃな基盤の上に建てた家を一度破壊し更地にしてからまた家を建て直す作業を今しています。(比喩表現です)

その作業は普通に家を建てるより遥かに大変なことです。
私1人ではできないから、夫や義母さん・義弟くん、精神科の主治医にヨガの先生、占いの師匠に、あきやさんとたくさんのガールズの方達、他にも行政の方や日々関わる方達を巻き込んで一緒に手伝ってもらっています。

なぜ、私の両親と私の失敗を修正するのにこんなにたくさんの人に助けてもらわなければならないのか?迷惑をかけているのではないか?今でも不安になります。

でも、私は両親みたいに老年期に入りつつあるのに自分たちの間違いに気づかず寿命を終える準備をするのは絶対に無理なのです。
そんなことになるぐらいなら今すぐ消えたほうがマシ。
だから、頭を下げてでも周りの人達に助けてもらってでも家を建て直しているのです。


実家から飛行機の距離に嫁いだことで私は幼い頃叶わなかったことをたくさん経験できました。

家族は興味がないコンテンツでも家にある唯一のテレビで見させてもらい、「あー面白かった!」と言ったら「楽しめてよかったね!また続きも見なね」と温かい反応を返してもらえること。

世間一般的には「えー?」と言われるような趣味や食べ物を文句言われずに共に楽しんでもらえること。

晩ごはんを食べてもまだお腹が膨れないからとデザートをたっぷり食べること。

特に仕事などで役立つわけではないような雑学を学ぶのにそれなりのお金を投資すること。

朝起きたときの気分だけで何となくその日の行動を、前日に立てた予定から変更すること。そしてそれに文句を言われないこと。

友達と遊んだりメールや電話すること。

下品なコンテンツを見て下品に笑うこと。

流行りに流行っているコンテンツを楽しむこと。

流行ってもないし似合ってもいないけれど大好きな服やアクセサリーを買うこと。

行き先を言わずにふらっと散歩に行くこと。

何か選べるとき(レストランのメニューとか)、高い方を選んだりトッピングや追加オプションをつけること。

推しのことを朝○人と差別されないこと。(※私がそう思っているのではなく実際に言われたことです。私は出身による差別を絶対に許しません)

つらいときに声を出して泣くこと。

嫌なことがあったら怒ること。

痒いときにポリポリかくこと。

くしゃみや咳をすること。


たぶん他にもまだまだあるけど、今思いつく上記のことは全部実家では禁止されていた&禁止はされていなかったけれどめちゃくちゃ文句を言われることです。

くしゃみとか生理現象すら制限されてたらそりゃおかしくなるわ!ってツッコミたくなりますね。←千鳥のノブの声で再生してくださいね


こういう経験をしてきた人って孤独です。
でもこうやって書いたら、似てる境遇の人が声をかけてくれたりして孤独じゃないってわかります。

可哀想だねって言われたいとか、傷を舐め合いたいわけじゃないんです。

また、これから私と交流してくださるガールズさんたちに対して私がマウンティングや変な発言をしてしまうことがあるかもしれません。それを許せと言っているわけではありません。
嫌なら離れてくれていいし、それを指摘するというコストを払って欲しいわけでもありません。そっと速やかに離れてくださいね。

ただ、この記事を読んでくれた人がいるということがわかれば私は孤独じゃないんだと感じることができます。(アクセス数見ればわかるので…)

それだけでもう、ありがたいことなのです。


似たような経験をしてきた人に、あなたは孤独じゃないよ。そして私も孤独じゃないよということを示すための乱文でした。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。


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