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FXのリクオート・約定拒否・スリッページとは?

FX取引を行っているとそのうちに体験するのがリクオートや約定拒否とそれにスリッページではないでしょうか。

下記のような体験をしたことはありませんか?

– トレード中に、含み益を得たので利益確定するため決済注文を入れたけれども決済されなかった

そして

– FX業者がトレーダーからすると先程より不利な決済レートを再提示してきた

のですが、さまざまな理由で仕方なく決済した経験はありませんか?

これは、リクオートの例です。

このような苦い経験は、なるべく遠ざけたいですね。

FXトレーダからしてリクオートや約定拒否それにスリッページといった約定力の問題は、FXトレードを行う上でも重要なポイントになります。

FX初心者の方は

– 「約定拒否の意味はなんとなくわかるけどリクオートやスリッページとは一体何なのか?」

といった疑問を持つ方も多いことと思います。

本記事では、初心者の方がリクオートや約定拒否とそれにスリッページについての悩みや疑問を解決できるようリクオートを主体にした説明をします。

取引環境に徹底的にこだわる方は実際に取引所(インターバンク市場)を通して

通貨ペアの売買を行っているような証券会社がオススメです。


リクオートとは

FXのリクオートとは、顧客が注文を入れた価格では約定されず

新たなレートをFX業者が再提示してくることです。

例えば、ドル/円を1ドル100円で持っていました。

レートが101円に上昇したので利益を確定のために101円の決済注文を入れました。

しかし、この注文はFX業者に拒否された上にレートを100円で提示してくるのです。

このような経験をするとリクオートというものは、顧客とって不利な方向へ導かれるものだと疑いだすかも知れません。

一度でも疑いだすと今まで取引をしていたFX業者に疑念を抱くようになるものです。

そうなってしまえば「もっと透明性が高いFX業者を利用したい」と感じてしまうのは仕方のないことではないでしょうか。

Requote(リクオート)を和訳すると「再引用」と訳されます。

リクオートのことを

– レートをつけ直すこと

と覚えておいても良いでしょう。

約定拒否とは

約定拒否とは、顧客が注文を入れたのにFX業者が注文を通さず約定しない
ことです。

リクオートとの違いは、FX業者からレートを再提示されずに注文はキャンセルされます。

約定拒否は、タイミングよく新規注文や決済注文を入れられないといったトレーダーにとって不利益を被ることが多いです。

スリッページとは

スリッページとは注文した価格と約定した価格間に生じた価格の差のことです。

リクオートは、レートが再提示されて注文をするかしないか顧客に確認しますが、スリッ

ページはそのまま滑ったレートで約定します。

slippage(スリッページ)を和訳すると「ずれ」「滑る」と訳されます。

スリッページのことを

– レートが滑る

ともよく言われます。

リクオート、約定拒否、スリッページが発生する原因

リクオート、約定拒否、スリッページ発生する主な原因は、重要な経済指標の発表後に起こる急激な価格の変動やスプレッドが広がり流動性が低下した相場のときです。

リクオート、約定拒否、スリッページによる約定力の違いは、FX業者次第なので事前によく確認してください。

ちなみに、DD方式のFX業者にリクオート、約定拒否、スリッページがよく発生しているようです。

NDD方式のFX業者の場合、リクオートや約定拒否はほとんどなく約定率が非常に高い

ですが市場が荒れたり流動性が低下した場合、スリッページでレートが滑って約定すると

きもあるようです。

リクオート、約定拒否、スリッページへの対策方法

トレーダーにとって不利に働くことが多いリクオート、約定拒否、スリッページへの対策方法は

– 指値注文

– NDD方式のFX業者を利用する

以上の2点です。

指値注文

リクオート、約定拒否、スリッページへの対策は「指値注文」が有効です。

例えば

新規買い注文の場合

– 指値注文を入れることによって希望価格以下のみで約定する

売り決済の場合

– 指値注文を入れることによって希望価格以上のみで決済する

ただし、指値注文は成行注文よりも約定しにくいので、頻繁に売買を行う短期取引には向いてません。

NDD方式のFX業者を利用する

リクオートや約定拒否のないFX業者は、海外FX業者が多いです。

なぜなら海外FX業者は、NDD方式を採用しているからです。

NDD方式とは、居客の注文をインターバンク市場へ直接流すためインターバンク直結型とも呼ばれる最も透明性の高い取引方式です。

リクオートや約定拒否がないFX業者

結論から言うと、「リクオートや約定拒否なしのFX業者」は海外FX業者が多いです。

リクオートや約定拒否のないFX業者は、NDDのカウントダウン方式を採用しています。

カウントダウン方式とは、約定ルールのひとつでマーケット・エグゼキューションとも呼ばれています。

カウントダウン方式の特徴は、リクオートや約定拒否はないですが、スリッページは発生しますので注意が必要です。

NDD方式のFX業者は、実際に取引所(インターバンク市場)を通して通貨ペアの売買を行っています。

一方で、日本のFX業者はDD方式(OTC方式)を採用してる業者が大半を占めています。

DD方式とは、取引所を介さない相対取引のことを指します。

つまり、顧客とFXディーラーとの間で直接取引きを行っているのです。

直接取引きということは、取引所を介さずにFX業者が顧客の注文を呑んでいるということになります。

これは、顧客が儲かるとFX業者は損することを意味します。

DD方式のFX業者は、リスク回避するためにリクオート、約定拒否の執行を行うとかスリッページを意図的に操作していると疑われても仕方がないと思います。

それに引き換え、多くの海外FX業者が採用しているNDD方式の場合、FX業者の収入源は「手数料」です。

NDD方式のFX業者は、より多くの手数料を得るために顧客が取引を頻繁かつ長期に渡って行ってくれることを希望しています。

このようにして、NDD方式ではリクオート、約定拒否、スリッページを意図的に行う必要がないことが理解できたと思います。

まとめ

これまで説明したFXのリクオート・約定拒否・スリッページについて以下にまとめました。

リクオートとは

– 顧客が注文を入れた価格では約定されず新たなレートをFX業者が再提示してくること

です。

約定拒否とは

– 顧客が注文を入れたのにFX業者が注文を通さず約定しないこと

です。

スリッページとは

– 注文した価格と約定した価格間に生じた価格の差のこと

です。

リクオート、約定拒否、スリッページへの対策方法は

– 指値注文

– NDD方式のFX業者を利用する

以上の2つです。

リクオートや約定拒否がないFX業者は

– NDDのカウントダウン方式を採用したFX業者

です。

いかがでしたでしょうか。

トレーダーにとって特に不利に働くリクオート、約定拒否を防止する最良の方法は、NDD方式のFX業者を利用したトレードではないでしょうか。

海外FX業者の大半はNDD方式を採用しています。

取引環境に徹底的にこだわる方は実際に取引所(インターバンク市場)を通して通貨ペアの売買を行っているような証券会社がオススメです。

ここまで読まれたらリクオート、約定拒否、スリッページの意味や仕組みといった知識が深まったことと思います。

約定力の高い海外FX業者を選んで快適なFXトレードを堪能してみましょう。

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