FXの約定レートと注文レートを初心者向けに分かりやすく解説!
FXに関心があっても
FXの仕組みは分かりにくいと感じている人は多いと思います。
この記事ではFXで取引する際に覚えておくべき
約定レートと注文レートの違いについて分かりやすく解説していきます。
約定レートと注文レートの差は大きいほど
トレーダーにとって不利益になります。
約定力が高いFX業者ほどそのレート差を小さくすることができます。
一般海外FX業者の方が
国内FX業者よりも約定力が高いと言われています。
その理由も解説していきます。
約定レートと注文レートとは?
そもそも約定レートと注文レートは
どう違うのかをおさらいします。
注文レートとは
FXでは、買いたい(または売りたい)と思う為替レートを
指定して注文します。
この指定した為替レートのことを注文レートと呼びます。
例えば現在の為替レートが1ドル100円だとします。
トレーダーは、この先1ドル95円まで値下がりしたら
新規で買いたいと考えているとします。
このとき、あらかじめ
「1ドル95円になったら買う」という注文を予約することができます。
これが注文レートです。
実際のレートが100円から95円まで下がると
自動で米ドル買いが執行されます。
約定レートとは?
一方、約定レートとは
実際に売買が執行されたレートのことを言います。
上の例で考えてみましょう。
「1ドル95円になったら買う」と注文したときは
1ドル95円が注文レートでした。
実際に95円になったときに買いが執行されるため
約定レートも95円だと言えそうですが
必ずしもそうなるわけではありません。
例えば95円で注文したとしても
実際に約定して買えたレートは95.05円のような現象が
起きることがあります。
つまり、注文レートと
約定レートは必ずしも一致しないのです。
このように、注文レートと約定レートに差が出ることを
「スリッページ」と呼びます。
なぜスリッページが発生するのか?
NDD方式の場合『主に海外の証券会社』
トレーダーが出した注文は
インターバンク市場へ流れマッチングします。
DD方式の場合
トレーダーの注文をインターバンク市場へ流すか
判断するので、値動きが大きくなったり、注文が集中すると
約定までに時間がかかります。
他にはトレーダーが利用している通信環境の問題や
証券会社の処理速度の問題だったり
売買が活発ではなかったり(インターバンクの板の問題)
これらの理由で
スリッページが発生してしまうのです。
約定力
スリッページが発生するということは
本来希望していたレートで決済できていないことになるので
損失が発生する可能性があります。
従って、なるべくスリッページが発生しない
FX業者を使うべきだと言えます。
スリッページを発生させないFX業者のことを
「約定力が高い」と言います。
約定力とは
トレーダーの注文を成立させるFX業者の能力のことです。
トレーダーは約定力が高いFX業者と取引することで
希望通りの売買ができる可能性が高まります。
約定力の高さは
「約定率」と「約定スピード」で判断できます。
それぞれ解説します。
約定率
トレーダーが出した注文のうち
注文通りに取引できた割合のことを約定率と言います。
例えば、約定率99%のFX業者は100回の注文のうち
99回はトレーダーの注文通りに約定できるということです。
約定スピード
トレーダーの注文を処理するスピードのことを
約定スピードと呼びます。
約定スピードが早ければ早いほど
トレーダーが指定した注文レートで約定できる確率が高まります。
約定力が低いと何が問題?
約定力は約定率と約定スピードで決まると解説しました。
ここでは、約定力が低いと何が問題なのかを解説していきます。
注文しても約定しない場合がある
FX業者の約定力が低いと
注文しても約定しない場合があります。
これは多くの注文が集中したときに発生しやすいです。
約定力が低い業者は殺到する注文を処理しきれず
売買ができない場合があるためです。
短期売買(スキャルピング)の注文が通らない場合がある
数分・数秒などの極端に短い間に
何度も売買を繰り返すトレードをスキャルピングと呼びます。
約定力が低いFX業者を使ってスキャルピングしても
FX業者の注文処理が追いつかず、取引が不成立に
なってしまうことがあります。
損失が発生する可能性がある
すでに解説したように、スリッページが発生すると
本来希望していたレートで決済できていないことになるので
損失が発生する可能性があります。
なぜ海外FX業者は約定力が高いのか?
海外FX業者は
国内FX業者に比べて約定力が高いと言われています。
理由は、トレード方式の違いにあります。
国内業者はDD方式、海外業者はNDD方式を採用しています。
DD方式
国内FX業者の場合はDD (Dealing Desk)方式を採用しています。
DD方式の場合、FX業者はブローカーとしてトレーダーからの注文を受け取り、為替市場で取引を行います。
DD方式では、トレーダーとFX業者は利益相反の関係にあります。
つまり、トレーダーが儲かればFX業者は損し
トレーダーが損すればFX業者は儲かります。
従って業者による約定拒否が起こる可能性があるのです。
NDD方式
海外FX業者はNDD(No Dealing Desk)方式を
採用しています。
NDD方式ではFX業者は
トレーダーからの注文をそのまま
為替市場へ流して売買するため利益相反は発生しません。
これが海外FX業者の約定力の高さにつながっているのです。
国内であれば豊富なキャンペーンや信頼・安心
海外であれば国内にないサービスがあります。
どちらもメリット・デメリットがありますので
ご自身に合った証券会社を選定されてみてはどうでしょうか。
まとめ
今回は約定レートと注文レートの違いや
約定力なぜ海外FX業者の約定力が高いのかを解説しました。
約定力はFX業者を選ぶうえで重要な指標です。
約定力が高い証券会社をぜひ検討してみてください。
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