僕の初恋はトップアイドル
〇 : へぇ〜新しいアイドルグループ出来たんだ
とあるニュースが目についた
〇 : 乃木坂46…AKBの公式ライバル!?
秋元さんも思い切った事するな笑
どんなメンバーがいるかと見てると…
〇 : !?
お、同い年の子居るんだ…凄いな
最初の印象はその程度だった
とある日…
〇 : 母さんお願い!
これ行ってみたいけどいい?
母 : ダーメ、遠いじゃん
〇 : いいじゃん!
俺も中学生だよ!電車ですぐ行けるし!
母 : …お金はどうするの?
〇 : お年玉使ってないやつがある!
母 : はぁ…気をつけて行ってきなさいよ
〇 : わかった!
ありがとう
〇〇は初めて乃木坂46のイベントがあると知って母親に頼み込み行けるようになった
朝早く電車に乗り、会場へ向かう
まだ認知度も低いのか…
〇 : 意外と人少ないんだな笑
人も少なくすんなり会場の中へ
〇 : えぇっと…どこだろ
もちろん行く先は…
〇 : あ、あった!
" 齋藤飛鳥 "
そう〇〇が惹かれた人は齋藤飛鳥だった
〇 : え…
そこには誰のいなかった
〇 : マジか…
なんで居ないんだろ、、可愛いのに
…
飛 : (はぁ…人来てくれるのかな、、
飛鳥は初めてのイベントに緊張していた
…
〇 : …よし、俺が1番のファンになってやる!
そう意気込み向かって行くのだった
ス : 荷物はこちらにお願いします
〇 : はい
ス : ありがとうございます
では、こちらにどうぞ
〇〇が入ると…
飛 : あ、こんにちは!
〇 : 可愛い…
飛 : 本当ですか!
私のとこに来てくれた1番最初の人ですよ!
〇 : う、嬉しいです…
こういうの初めてで、、
飛 : ふふっ…嬉しいです!
もしよかったら、、応援してください!
〇 : も、もちろんです!
同い年だし…頑張ってほしいので
飛 : 同い年なんだ!
名前は?
〇 : 〇〇って言います
飛 : 〇〇か〜よろしくね!
私以外に浮気したらダメだよ?
〇 : うっ…可愛い、、もちろんだよ
飛 : ひひっ、〇〇面白いね笑
意外と長い間話せて…
ス : そろそろお時間です
〇 : あ、終わりか…
飛 : 〇〇また次の時も来れたら来てよ!
〇 : う、うん…頑張って来るよ笑
飛 : ふふっ、またね〜👋
〇 : また今度!
これが〇〇と飛鳥の初めての対面だった…
その後も、、シングルごとに握手会が行われた
中学生だった〇〇はお小遣いやお年玉を使い、少ないながらも毎シングル会いに行っていた
〇 : 今回も来たよ!
飛 : 〇〇じゃん!
あ、髪切ってる!
〇 : そうそう…暑くなってきたしね笑
飛 : 似合っててかっこいいよ!
〇 : ほんと?笑
飛鳥に言われると嬉しいな
飛 : ひひっ〜今回のシングルも来てくれてありがとね!
〇 : ううん…僕も飛鳥に会いたいし笑
飛 : ふふっ、嬉しい!
つ、次はさ…選抜入れるように頑張るから見てて!
〇 : 僕は飛鳥が何処にいても見つけるから焦らず頑張っていこう!
飛 : …〇〇がいてくれると頑張れるよ
ありがとう!
〇 : それはお互い様だよ
ス : お時間です
〇 : じゃ、また!
飛 : うん、また今度ね!
とあるシングルの時…
飛 : あ、〇〇やっほ〜
〇 : 飛鳥…話さないといけない事あるんだ
飛 : う、うん…どうしたの?
〇 : 俺ら中3じゃん
高校受験でしばらく来れないかも…
飛 : そ、そっか…
〇 : このシングルからしばらく来れないんだ…
飛 : 受験は仕方ないよ…
受かっていい結果報告しに来てよ!
私も〇〇にいい報告出来るように頑張るし…
お互い頑張ろう!
〇 : 飛鳥…そうだね!
絶対いい報告出来るように頑張るよ
飛 : でも…たまには私の情報追っててね?
〇 : もちろん!
それは欠かさずやるよ
飛 : ふふっ、じゃあ〜約束!
〇 : うん、約束な!
〇〇はその日からいい報告が出来るように勉強に励んだ…
その息抜きはもちろん
〇 : ふふっ…飛鳥も頑張ってるな
乃木坂工事中見たり
雑誌やテレビに出てるのを見ていた
そして…受験も終わり
〇 : よっし!
第一志望に合格した〇〇
その週の週末に…
〇 : 選抜発表、、飛鳥入ってくれ
しかし…名前が呼ばれる事はなかった
だが、〇〇はそのシングルから飛鳥のとこにまた行くようになった
〇 : 飛鳥…久し振り
久し振りの為謎の緊張感に襲われていた〇〇
飛 : あ、〇〇!!
ギュッー
飛 : もう…待ってた、、やっと来てくれた
〇 : お待たせ笑
でね…受験第一志望合格したよ!
飛 : ほんと!?
おめでとう…頑張ったんだね!
〇 : 飛鳥のおかげだよ
飛鳥も頑張ってると思うと凄い頑張れたよ
飛 : …でも、今回選抜には入れなかった
〇〇はいい報告しに来てくれたのに
〇 : 次また目指せばいい!
俺も高校生になってバイトも出来るし、会いに来るの増やすからお互い頑張ろう!笑
飛 : ふふっ…本当〇〇は優しいね
他のメンバーには絶対行ったらダメだからね!
〇 : 行かないよ笑
飛鳥のとこにしか行かないから
飛 : なら、いいか笑
ス : お時間です
〇 : じゃ、またね!
飛 : うん!
次も待ってるね
高校生になった〇〇はバイトで資金も増え
毎シングル会いに行っていた
13枚目のシングルで遂に…
〇 : 飛鳥おめでとう!
来たじゃん…ここまで来たじゃん!
飛 : 〇〇ありがとう
〇〇がすぐ見つけられるとこまできた?笑
〇 : いつもちゃんと見つけてるわ!
飛 : ふふっ、やっと私からもいい報告出来た気がするよ〜
〇 : そんな事無いって笑
次は…センターだな!
飛 : 気早いって笑
まぁ、でも…〇〇が見たいなら頑張ろうかな〜
〇 : もちろん目指すとこはセンターでしょ!
飛 : あはは笑
〇〇が目指すみたいじゃん!
〇 : 俺と飛鳥の夢な笑
飛 : ふふっ、これは頑張らないとね
〇 : その日が来た時はもう沢山握手しに来たいな〜
飛 : 来ないと許さない
〇 : 頑張るよ笑
そんな夢を掲げた2人
その翌年には…
〇 : よぉーーーーし!!!
マジか…遂に飛鳥センターだ!
夏曲でセンターに大抜擢された飛鳥
〇〇も自分のことの様に喜んだ
もちろんそのシングル会いに行こうとしたが…
〇 : げっ…全然当たんねー笑
飛鳥が福神入りした辺りから当選する数が減ってきていた、センターとなり更に減っていた
〇 : うわぁ…こりゃ怒られそうだ
〇〇の予想通り…
飛 : ねぇーー少ないし話す時間短いじゃん!
〇 : 当たんないんだもん笑
飛 : もぉーしっかり当ててよね
〇 : それは俺に言うな笑
短いなりにも2人の時間を楽しんでいた
そこから飛鳥の勢いはどんどん増し…
〇 : 本当すげぇや…
センターを務め、福神は当たり前となっていた
〇 : 飛鳥!
センターおめでとう!
飛 : 〇〇ありがとう
〇 : 正直今回の過去1好き笑
あのソロのダンスに飛鳥の良さが詰め込まれてるし!
飛 : ほんと?
〇〇に褒められると嬉しいな〜
〇 : 早くライブでみたいよ
飛 : 見逃さない様に見ててよ!
〇 : もちろん!
〇〇は中々当たらない中、少ないながらも飛鳥に会いに行っていた
しかし…突如当たり前の日々が当たり前じゃなくなった
コロナウイルスによる握手会等のイベント中止
〇 : 飛鳥に会いたいな、、
これまでの当たり前の日々を奪われた
握手会はもちろん、ライブも無くなった
そんな日々が数年続いた
…
オンラインミート&グリート 開始
〇 : オンラインか…
会えるだけでもいいか
〇〇はもちろん飛鳥に全投していた
全国何処からでも出来ることもあり…
〇 : げっ…全部ダメじゃん
やっといけたシングルは始まって2シングル目だった
〇 : あ、飛鳥久し振り…笑
飛 : あぁーーーー〇〇!
なんでこんなに来るの遅いんだ!
〇 : あ、いや…当たらなくて笑
飛 : ずっーと待ってたのに来ないし嫌われたと思ってた!
〇 : 嫌いになる理由ないだろ
当たんなかっただけです…笑
飛 : ほんと〜愛が足りないんじゃない!
〇 : たぶん愛は1番あるっす笑
運がないだけです
飛 : 1番じゃないと怒る
運気上げに行け!
〇 : 乃木神社いきまーす笑
久し振りに会った2人は友達の様な会話をするのだった…
2022年11月4日
〇〇は毎年のようにいい推しの日ということで投稿していた
その時は突然訪れる
" 齋藤飛鳥 卒業のお知らせ "
〇 : …は?
え、、卒業…
突然の事で全く状況を読み込めなかった
その日から〇〇は何もかもやる気を失っていた
最後のオンラインミート&グリートも行ったものの…
〇 : …グスッ
卒業しちゃうんだな
飛 : 〇〇…
〇 : 俺にとって飛鳥が全てだったからね…笑
でも、今まで本当にお疲れ様
飛 : ありがとう
私も〇〇が応援してくれてたから頑張れた
〇 : それなら応援してきた甲斐があったよ…
会えるのも最後だね…ありがとう
" さようなら "
飛 : うん、、今までありがとう…
…
〇〇は何故か卒業コンサートに行く気になれなかった…行くと本当に会えなくなるんじゃないかと思い現実を受け入れられてなかった
そんなある日…
〇 : 手紙…
Sony Musicから〇〇宛に封筒が届いた
そこには
〇〇へ
これは私が出来る〇〇への恩返しです
一番最初に出来たファン…今や友達の様な存在が〇〇で良かったと思ってます
最後の姿は〇〇に見てほしい…
よかったら来てください
飛鳥より
と書かれた手紙と2日分のチケットが入っていた
〇 : こんなの貰っていいのかよ
そう思いながらも…
〇 : ここまでされたら行かないとな笑
…
飛鳥は見やすい席を用意してくれていた
もちろん2日とも最初から最後まで涙無しでは見れなかった
アンダーから頑張ってきた姿を見ていた〇〇
最後にステージのセンターで輝く姿をみて来て良かったと思っていた
2日目のライブ終了後…
〇〇は会場でギリギリまで余韻に浸っていた
ス : 〇〇さんですか?
〇 : はい
ス : この後お時間ありますか?
〇 : 大丈夫です
ス : うちの齋藤飛鳥がお話ししたいと言ってたのですが…裏に来てもらう事は可能ですか?
〇 : …そんな事いいんですか?笑
ス : どうしてもというので…特別です笑
〇 : わかりました…是非行かせてください
ス : ありがとうございます
では…こちらへ
〇〇は裏へ招待され…
ス : 呼んできますので、こちらの部屋でお待ちいただいてもよろしいですか?
〇 : はい
しばらく待っていると…
ガチャッ
飛 : …お待たせ〇〇
〇 : 飛鳥…お疲れ様
チケットありがと、、来て良かったよ
飛 : 〇〇の事だから受け入れたく無くて来ないとしそうだったしね〜
〇 : バレてたか…笑
飛 : 最後の私どうだった?
〇 : 最高に輝いてたよ
飛 : ふふっ、良かった〜
〇 : 今まで本当にお疲れ様…よく頑張ったね
飛 : …
〇 : 俺も飛鳥の1番のファン?でいれて良かったよ笑
ギュッ
〇 : あ、飛鳥!?
急に抱きつかれる〇〇
飛 : 〇〇がずっーと1番のファンだった
お礼を言うのは私の方…本当にありがとう
〇 : …
飛 : あのさ…私が言った言葉覚えてる?
〇 : え、どの言葉だよ笑
飛 : はぁ〜〇〇なら反応してくれると思ったのになー!
〇 : 全然わかんねぇ…笑
飛 : 半分〇〇に向けてたのに〜
" 恋とかするかもしれませんね…
この中の誰かの嫁になるかもしれませんね〜 "
〇 : !?
飛 : …〇〇が良かったらさ
" 私の旦那さんになって? "
あの日からこの人に恋をしていたのかもしれない
そして、今目の前にいる推しにプロポーズされている
自分から言えなかった事は一生後悔するだろう
その分一生幸せにすると誓い…
〇 : 俺で良かったら…よろしくお願いします
END
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