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君の奏でる音色を背に《5》

〇 : 明日決勝か…

? : 何〜緊張してんの?

〇 : 緊張というより…ワクワクしてるよ

” 遥香 “

遥 : 相変わらずデカい試合になればなるほど、そのイかれたメンタル発揮するのね笑

〇 : 言い方悪いな

遥 : だって、異常でしょ笑

〇 : 自分ではわかんねー

遥 : 明日頼むよ〜

" 天才ピッチャーさん "

〇 : おう…任せろ
必ず甲子園連れて行ってやる

遥 : 咲月も明日楽しみにしてるみたいよ

〇 : ん?

遥 : ほら…これ

〇 : なるほどな笑

そこには〇〇から貰ったボールを握りしめ寝てる咲月の姿があった

ヨシヨシ👋

〇 : 咲月…絶対甲子園連れて行ってやるからな

咲 : へへっ…にいちゃん…甲子園…スースー💤

遥 : 夢でも〇〇ね〜笑

〇 : ははっ…頑張らないとな



? : もういくの?

〇 : お、もう起きたのか

” 咲月 “

咲 : うん…にいちゃんはもういくの?

〇 : まだ行かないよ笑
なんか目が覚めてな

咲 : そっか!
にいちゃん緊張してる?

〇 : いや…ワクワクしてる

咲 : さすがだね笑
甲子園…連れて行ってね

〇 : 任せろ
咲月がいるから野球してるみたいなもんだしな

咲 : ふふっ…にいちゃんありがと!

〇 : 応援頼むな笑

咲 : もちろん!
一番のファンだからねーー!

〇 : そうだったな笑

? : 二人もう起きてたんだ

咲 : あ、はる姉おはよう!

〇 : 遥香も起きるの早いじゃん笑

遥 : 目が覚めちゃった笑

3人で庭のベンチに座っていた

遥 : ここに3人並んで座るなんて久し振りだね

〇 : 確かにな笑

咲 : にいちゃんの大きな試合前はいつもここに3人で座ってたもんね!

〇 : とりあえず…甲子園決めないとな

遥 : チャンスも後二回だもんね

〇 : どっちも行かないとな笑

咲 : にいちゃんならいけるよ
今まででもそうだもん!

〇 : そうだな笑
やれることは出してくるよ

遥 :頼むよ

咲 : 応援行くからね!

〇 : 任せろ



? : 集合前にごめんね

〇 : 全然いいよ

” さくら “

さ : これ…〇〇の為に作ったから

〇 : ん…なんだろ、、開けてもいい?

さ : いいよ

紙袋を開けると…

〇 : おぉ…お守り?

さ : そう!
〇〇が怪我なく投げれるように…と思って

〇 : めちゃくちゃ上手いし可愛いじゃん
あと…これは、、おにぎり?笑

さ : 試合前にエネルギーチャージしてほしくて!

〇 : あはは…さくらは可愛いな笑

さ : ふぇ!?

ヨシヨシ👋

〇 : …必ず甲子園連れて行ってやるからな

ギュッ

〇 : !?

さ : スタンドから一番応援してるから…怪我だけはしないでね

〇 : さくら…

ギュッ

抱きしめ返す〇〇

さ : ほら、皆んな来ちゃうよ

〇 : もう少しだけ…なんか安心するんだ

さ : もぉ…頑張ってくれるならいいか笑

〇 : ありがとう



? : あらら〜朝からおアツいですね笑

さ : かっきー!?

〇 : んなだよ…遥香邪魔すんなよ

遥 : 集まり出したから呼びに来たのにな〜

〇 : まじか…じゃ、行ってくるな

さ : うん、頑張ってね

〇 : おう

遥 : さくちゃん応援お願いね〜

さ : うん!

さくらと分かれたあと…

遥 : 朝から楽しんでいるようで笑

〇 : 皆んなに言うなよ

遥 : はいはい笑
あそこまで言ったんだから頼むよ

〇 : はいよ

遥 : (早く付き合えばいいのに笑

〇〇達はバスで移動し…

寿 : 〇〇緊張してるか?

〇 : さぁーな笑
ただ、ワクワクはしてる

寿 : その表情なら大丈夫そうだな笑
ただ、初回から飛ばすなよ

〇 : はいはい
スタミナには自信あるけど〜

寿 : スタミナ切れしたらキレるぞ笑

〇 : 切れる前に寿が決めてくれれば問題ない笑

寿 : くそ…本当ムカつくな笑

〇 : 俺の仕事は抑えること
寿は俺を援護することずっと変わらずだろ笑

寿 : はいはい、そうでしたね

〇 : まぁ、いつも通り頼むわ

" 夢だった甲子園…絶対いこう "

寿 : …そうだな
(いつもより気合い入ってるし大丈夫だな笑

球場入りし〇〇はすぐ1人で、いつも通りのルーティンに入る

勇 : 〇〇気合い入ってんな

統 : 勝てば甲子園だしな
まぁ、あいつ次第で試合展開変わるからな笑

寿 : とりあえず俺らは早く援護して楽に投げさせてやれば大丈夫だろ

勇 : そうだな笑

統 : それが1番だな



〇 : ふぅ…(ここまで来たんだ…俺で決める

? : 顔怖いよ

〇 : !?
遥香暇なのか笑

遥 : 暇じゃないけど、怖い顔してたから来た 

ムニュッ

〇 : んっ…いだいんですけど

両頬を摘む遥香

遥 : いつも通りの〇〇でそう打たれないんだから力入りすぎないように!

〇 : …いたいです

遥 : ははっ…頬赤くなってる笑

〇 : 遥香のせいだからな笑
けど…ありがとな
なんか力抜けた気がするよ

遥 : どれだけ一緒にいると思ってんのよ笑
1番わかってるのは私でしょ〜

〇 : ははっ、そうだな笑

遥 : 30分後キャッチボール始めるって言ってたから急いで身体温めなよ〜

〇 : おう

試合開始1時間前にもなると…

遥 : 人すごっ…

勇 : こんな人いる中久し振りだな笑

統 : 全中とか代表の時以来か笑

寿 : 人の多さにビビって固くなんよ〜

? : お前ら打たなかったらしばくからな

勇 : うわぁ、脅しは良くないな〜

統 : 緊張でストライク入らないとかやめろよー

〇 : んなわけねーだろ笑
寿行くぞ

寿 : おう

2人はブルペンの方まで歩いて行く

勇 : 久し振りに〇〇があのモード入ってるな笑

統 : あの時はエグいからな…
俺らが打てば勝てるな笑

バシッ

遥 : 2人とも頼むよ!

統 : 遥香いてぇーわ笑

勇 : なんか気合い入ったぁー!

統 : 単純なバカだな笑

遥 : いつものことでしょ笑

ブルペンでは…

寿 : 相手打線はそこまで厚くはない
1.3.4番だけは気をつければ、後は大丈夫だ

〇 : はいよ
その辺のリードは寿に任せるよ

寿 : わかった

〇〇が投げ始めると続々とブルペンの近くに人が集まる

咲 : あ、にいちゃん投げてる!

母 : 近くまでいく?

咲 : う〜ん…人多いしいいや笑



さ : あ、〇〇いた…
(いい球投げてる、、しっかり応援しないと

さくら達吹奏楽部も球場に着いていた



試合開始前にスタンドに挨拶していた時

〇 : …いた、、👋

さ : !?
(〇〇気づいたんだ…笑

少し恥ずかしくなるさくらだった

咲 : あぁ…にいちゃんがさくらちゃんだけに手振ってる!

母 : あはは…見つけられてないのかもよ笑

咲 : むぅ…ズルい!

見つけてくれない〇〇に怒る咲月だった



試合が始まり

バチンッ

寿 : …こいつ笑

審 : ストライーーク !

" うおぉーー賀喜〇〇の復活だ "

" エグい球投げるな…笑 "

咲 : おぉーーにいちゃん凄い球だ!
また速くなってる…

母 : そうね笑
(初回から飛ばすしぎなければいいけど…

〇〇は初回を三者連続三振で終えた

寿 : おい、飛ばし過ぎんなって言ったろ笑

〇 : 飛ばしてないって笑
普通に投げてただけだし〜

寿 : はぁ…次の回くらいから変化球いれるぞ

〇 : はいよ〜
統打てよー

統 : へいへーい

勇 : おれには?笑

〇 : 勇紀はホームランか三振だろ笑
ホームラン打ったら褒めてやるよ

勇 : マジ!?
おっしゃー絶対打ってやる!

〇 : ははっ笑
(単純で助かるわ〜

寿 : 今日のあいつは打つかもな笑

〇 : だと助かるわ

初回からチャンスで勇紀に回る

カキーーーンッ

〇 : うわぉ…笑
本当に打ちやがった

勇 : よぉーーーし、見たか〇〇!

ベンチにガッツポーズしてダイヤモンドを回る勇紀

いきなりスリーランで先制した

統 : ナイスっ!👊

勇 : よっしゃ!👊

ベンチに帰ってくると…

勇 : あらら〜エースさんからのお出迎えがないな笑

〇 : くそ…本当に打ちやがって笑
ナイスホームラン👍

勇 : おう
これで楽に行けるだろ

〇 : 追加点取れ笑

カキーーーンッ

統 : あらら…寿也まで笑

寿 : ✊

〇 : あら、勇紀と違ってかっこいいガッツポーズなこと笑

勇 : くっそ…もう1発打ってやる

その後も相手投手と立ち上がりを攻め…

〇 : おい、初回から俺回って来んなよ

寿 : どうせ三振だろ笑

〇 : うざっ!

もちろん…

寿 : やっぱな笑

〇 : うるせー!
バットに当たんないんだよ!

統 : 最初から〇〇のバッティングには期待してないから心配すんな笑

勇 : 確かに笑

遥 : あんたはピッチングだけしっかりしてればいいから!

〇 : はいはい笑

スタンドでは…

咲 : にいちゃん相変わらずバッティング下手くそだね笑

母 : そうね笑
バッティングには期待できないもんね笑

咲 : にいちゃんはセリーグには行けないね

さ : ははっ…(相変わらず打てなそうだな笑

咲月にもさくらにもバッティングは期待はされてない〇〇だった

初回に4点入った
〇〇にこれだけ点があれば十分で…

〇 : シャーーーッ!

7回まで被安打2無失点で来ていた

遥 : 〇〇大丈夫?

〇 : まぁ、少し暑くなって来たけど余裕

遥 : 今球数85球だからね
後2回100球以内ね

〇 : うわぁ、厳しい事言うな〜笑

遥 : 三振にこだわらなければいけるでしょ

〇 : バレてた?笑

遥 : バレてないわけないでしょ
しっかり頼むよ!

〇 : はいよ〜

遥香は監督の元へ戻る

監 : どうだった?

遥 : まだ余裕そうです

監 : そうか、最後まで行かせるか

遥 : 大丈夫だと思います

監 : わかった

〇〇は約束通り三振狙うのをやめ…

〇 : 遥香ちゃんと見てた?笑

遥 : いちいち自慢しに来るな!

〇 : 6球で終わったのに〜

遥 : 後一回ちゃんと投げてから自慢しろ

〇 : はい

統 : 相変わらずだな笑

勇 : 遥香に弱いな笑

寿 : 〇〇は余計な一言が多いからな笑

〇〇は最終回のマウンドにも上がり…

咲 : にいちゃん出てきた…

母 : 投げ切るんだね

咲 : にいちゃーーーんがんばれ!!

咲月の大声に…

〇 : フッ…咲月ありがとな👊

〇〇の拳に

咲 : ママ聞こえてたよ!

母 : そりゃあの大声は聞こえるよ笑

さ : 咲月ちゃん…
(〇〇がんばれ…後3人

心の中で応援するさくらだった

そして…

〇 : シャーーーー!!

〇〇は投げきり

寿 : アイツ…よっと、、

〇〇が真上に投げたグローブを見事にキャッチする寿也

統 : 〇〇よくやった!!

勇 : シャーーーー甲子園だ!

ガシッ

寿 : ほれ、グローブ…ナイスピッチ!

〇 : お、サンキュー笑
ナイスリード👍

咲 : きゃーーにいちゃん凄い!
ママ甲子園だよ!

母 : 〇〇は凄いね

咲 : うん!
にいちゃーーん👋

さ : よしっ…〇〇ナイス!

小声で喜ぶさくら

〇 : ええっと…さくらは、、いた👍

さ : っ…///
恥ずかしいよ…👍

恥ずかしなさが〇〇に応えるさくらだった

表彰式を終え球場を出ると…

咲 : にいちゃーーん!

ギュッ

咲 : 凄いいいピッチングだったね!

〇 : そうか?笑
咲月に褒められると嬉しいね

咲 : 凄かった!
100球以内だし!

〇 : ははっ、そこか
(遥香と一緒かよ笑

それを見つめていたさくらに

遥 : さくちゃん行かなくていいの?

さ : あ、かっきー…いいよ
咲月ちゃん凄い嬉しそうだし笑

遥 : 本当は行きたいんでしょ?
ほら、おいで

さ : えぇ、ちょっと…

遥香に手を引かれるさくら

遥 : 咲月交代して笑
ほら、さくちゃん行きな

咲 : あ、さくらちゃん…

〇 : お、さくら応援ありがとな

さ : う、うん…凄かったね

〇 : ちゃんと気づいてたよ

さ : わかってる…恥ずかしかったけど笑

〇 : ははっ、ごめんごめん笑

さ : でも…おめでとう
ちゃんと約束守ってくれたね

ギュッ

〇 : っ…さくら、、

遥 :  ふふっ笑

咲 : あぁ…にいちゃんが、、

勇 : !?
あ、アイツ!!!

統 : さすがイケメンエース様だな笑

寿 : 勇紀どんまい笑

〇 : 皆んな見てるよ笑

さ : っ…いいもん///
甲子園でもしっかり応援するね

〇 : よろしく頼むな

〇〇達、のぎ高はセンバツの出場権をほぼ確実のものにしたのだった

To be continued…












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