常連客は推しメン《2人の出会い》
〇 : マジか…
〇〇はずっと追いかけてきた人が卒業した
しかし〇〇は友達に連れられある場所に来ていた
〇 : 武道館とか久し振りだな笑
友 : だろ?
〇 : てか、行く相手俺でよかったのか?笑
友 : そもそもお前しかいないし、まいまい卒業して元気なさそうだったしな笑
〇 : まぁ…違うとは言えないね笑
友 : だろ?
まぁ、新しく乃木坂に入る子らでも見て気持ち切り替えろ笑
〇 : オタ卒させる気ないだろ笑
友 : 連番相手居なくなるしさせるわけないだろ
〇 : 3期生ね…久し振りに新しい子たち入ってくるな
友 : 2期からだいぶ開いたからな
ほら、中入るぞ
〇 : おう
自己紹介や特技披露
皆んな自分たちを精一杯アピールしていた
〇〇が一際目を引いたのは…
" 皆さんこんにちは
17歳高校3年生神奈川県出身の梅澤美波です "
〇 : …可愛い
友 : おい…お前まさかな笑
〇 : 梅澤美波ちゃんめっちゃ可愛いじゃん
友 : 相変わらずチョロいやつだな笑
〇 : とりあえず初めての握手会いくわ
友 : はいはい笑
来てよかったな
〇〇は梅澤美波に完全に一目惚れだった
3期生の初めての握手会
初めての3期生ライブ
先輩との初ライブ
全て行った
〇 : みなみんバスラめっちゃ良かったよ!
お疲れ様
梅 : ありがとうございます!
毎回来てくれてますよね…お名前なんて言うんですか?
〇 : 覚えててくれたんだ笑
〇〇って言います
梅 : そりゃ覚えてますよ〜
〇〇さんが1番来てくれてますから笑
〇 : そうなんだ笑
なんか嬉しいな
梅 : これからも来てくださいね!
それ以降のシングルも…
初めて選抜入りした時も
初めてセンター曲貰った時も
いつも行っていた
梅 : 〇〇さんいつもありがとう!
〇〇さんに褒めて貰えると頑張れる
〇 : よかった〜
僕はみなみんの頑張りが原動力だけどね笑
梅 : ふふっ、お互い様だね
成人した時も、誕生日も毎年祝い合い
〇 : 今更なんだけどさ、みなみんってなんて呼ばれるのがいいの?
梅 : う〜ん…皆んなみなみんとか梅ちゃんが多いかな笑
〇 : そっか笑
梅 : あ、でもでも!
” 〇〇くんだけは…美波がいいな “
〇 : え…美波って呼んでいいの?
梅 : 〇〇くんだけ特別ね!
〇 : う、うん…ありがとう!
てか、相変わらずウインクは下手なままだね笑
梅 : ねぇーー可愛くしたのにさ…それ言わないでよ!
〇 : だって下手で可愛いから笑
梅 : 可愛いとか言っても許さないからね!
〇〇と美波はファンとアイドルの関係というより…友達の様な関係性にまでなっていた
しかしある日突然…
梅 : 〇〇くん来なくなったな…
今日も来てないや、、
ある日から〇〇が美波のレーンに来ることは無くなった
梅 : どうしたんだろう…
〇〇のTwitterのアカウントは梅澤美波推しの中ではかなり有名で美波も知っていた
梅 : Twitterも動いてない、、
そんな中コロナ禍に入ってしまい
よりファンの方と会う機会が減った
そんなある日…
梅 : あ、2日前に投稿されてる
〇〇のTwitterのアカウントが数年ぶりに動いていた
" 会社を辞めました
これからの事はゆっくり考えます
このままじゃ美波に顔向け出来ないな…笑 "
梅 : 〇〇くん…
リプ欄は
" 前ですけど、梅ちゃんが心配してましたよ "
" 〇さんおかえりなさい "
" 無理なさらずに頑張ってください "
同じ推し同士沢山のリプが送られていた
それをみて
梅 : 皆んな優しい人ばっかりだな…
また、、何処かで会いたいな
美波はそんは風に思っていた
〇〇はと言うと…
〇 : この際だし…やりたかった事やるか
〇〇はこのコロナ禍を使いやりたかった事を実現させるために動き始めていた
そして、コロナも落ち着き始めた
元の日常が少しずつ戻り始めた頃に…
〇 : っ…少しずつ頑張るか笑
" 梅乃屋 "
1/6 梅澤美波の誕生日の日にオープンした
約一年くらいした頃に…
〇 : いらっしゃいませ〜
こちらの席どうぞ!
? : ありがとうございます
〇 : こちらお冷やですね
(めちゃくちゃオシャレな方来たな…笑
? : ありがとうございます
あ、あの…間違ってたらごめんなさい
" 〇〇くんだよね? "
帽子とマスクを取る女性
〇 : っ!?
み、美波…どうしてここに
梅 : この前たまたま通りかかった
それより…なんで急に来なくなったの?
〇 : ご、ごめん
梅 : 凄い心配してたんだからね…
でも、元気そうで良かった
まさかお店してたとは思ってなかったけど笑
〇 : 本当は最後に行ける日に券はあったんだ
ただ…会ったら泣きそうで辞めたんだ
梅 : そうだったんだ…
ここって何時まで?少し話したい
〇 : 後1時間弱で閉めるよ
梅 : その後2人で少し話せないかな?
〇 : う、うん…いいけど
梅 : じゃあ、、待ってるね
〇 : わかった
…
〇 : お待たせ…終わったよ笑
梅 : お疲れ様
一つだけ聞きたいんだけど…何かあったの?
〇 : 実は…
〇〇はこの数年の出来事を全て話した
梅 : そうだったんだ…
〇〇も頑張ってたんだね、、
〇 : 一応美波の頑張りは見てたよ…少しだけ笑
梅 : 少しじゃなくて沢山見ててよ
〇 : ごめん…そんな余裕もなくてさ笑
梅 : そうだよね
あのさ…後一つ聞いてもいい?
〇 : うん
梅 : 〇〇くんはさ…
" 今でも私の1番のファンで居てくれてる? "
〇 : …もちろんだよ
あの初めて美波と会ったあの日からずっと1番なのは変わってないよ
梅 : ふふっ…そっか笑
じゃあさ〜今度はね
" 私がここのお店の一番最初のファンになる "
〇 : え?
梅 : だから!
ファンというか…1番最初の常連客になる!
〇 : …えぇーー!?
《常連客は推しメン》
To be continued…
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