株式取得後の内部監査
M&A(合併・買収)後の内部監査について、解説します。買収プロセスの一環として、買収前の財務・法務・ITデューディリジェンス(DD)が実施されます。DD実施から、株式譲渡実施日まで、前提条件(Conditions Precedent)が充足される必要があります。一方で、仮に株式譲渡契約が実行に至ったとしても、いくつかのCPが未充足であったり、DD段階の指摘事項が取引実行後に、取り残されていたりすることが、多くあります。そこで、経営者から独立した機関である内部監査部門は、買収後の内部統制・ガバナンス・コンプライアンスの整備及び統合後の状況を監査することが、重要となります。ここでは、株式譲渡後の内部監査事前調査の段階に焦点をあて、監査範囲を含め、解説します。
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