市政報告会
10月9日(日)14時~日本共産党三鷹市議団による市政報告会が行われました。
向かって左から、紫野あすか議員、大城みゆき議員、団長の栗原けんじ議員、前田まい議員の4人です。
司会進行は、議員団後援会の岩田康男さんです。
最初に、団長の栗原議員から、この3年間の河村孝三鷹市長による市政の傾向とそれに対する共産党市議団の対応についてのお話しがありました。
河村三鷹市政の傾向
自公政治に支えられた保守
しかし強権的ではない
介護保険、国民健康保険、年金の値上げを見ても、市民の暮らしの防波堤というよりは自公政権の推進
消費税が市民の暮らしの負担になっていることを直視していない
感染症対策の医療体制整備やオリンピックの学校連携観戦への対応は鈍く、東京都に追随する形
街づくりにおいても、学童やコミセンの統廃合を視野に、公共施設の維持・活用というよりは再開発ありきで、行政の財政負担を縮小しようとする
デジタル化推進
共産党三鷹市議団の対応
市民の利益をど真ん中考え、市政に反映する努力
市民の立場、視点で市政をチェック
野党共闘の努力も
続いて、4人それぞれの取り組みを順番に話されました。
この間4人が力を合わせて、市民の声を市政に届けてきたことがわかりました。活動報告の質問内容を見てもわかると思います。
栗原けんじ議員
◇調布市の外環道事故が起きた時は、その日のうちに現地の状況を確認し、その後、大深度法による工事の危険性を指摘、中止を要求してきました。
引き続き、工事の中止をもとめていきます。
◇この間、2度にわたって「公契約法の制定」について質問して要求してきました。
国や自治体が公共工事や委託事業において民間企業と受注契約を結ぶ際に、事業に従事する労働者の賃金・労働条件を適正に定め、末端の労働者まで不利益が及ばないための制度で、地域経済の活性化には必要な制度です。今後も引き続き実現を目指して頑張ります。
前田まい議員
◇前回選挙で公約として掲げた「井口グラウンドの存続」「コミバスの見直し」など実現できた。
19年9月の一般質問で市長より「井口グラウンド全部は売却しない」と答弁。
売らないと決めたことは良かったが一部は利活用されることになる。 土埃対策や東西の生活道路としての通路確保は要求実現した。
利活用される部分の医療施設は、感染症対策にもなる医療施設を検討しているようだ。まだ、案が示された段階。市民の声を届けて欲しい。引き続き、注視していく。
コミバスは19年6月の一般質問で、100円への値下げを求め、 抜本的な見直しが進んだ。10月末から見直しに向けた試行運行開始。この連休明けに地域住民への説明会がある。
◇天文台周辺の街づくり
19年19号台風で野川が氾濫危険水域となり、羽沢小学校が浸水予想区域内にあり避難所として利用できなくなり、移転を検討。移転することになると、大沢台小学校との距離が近くなり、市内で児童数少ない大沢台小と羽沢小は統合される懸念が浮上する。
特別委員会設置され、共産党として前田議員が委員となる。
複合化・多機能化など聞こえのいい言葉が並べられるが、地域住民の要望を聞いて街づくりを進めていきたい。
紫野あすか議員
◇学校トイレの洋式化
前回選挙期間中に、子ども達に困っていることを聞いたら、「学校のトイレが汚い。きれいにして欲しい」との声があり、19年6月議会で一般質問し、要求実現した。
19年53%→22年68%と洋式化が進んでいて、25年に100%を目指している。
子ども達だけでなく、地域の方々も日常的に利用するのでよかったと思っている。
◇体育館エアコン設置
初めてエアコンのついた小学校へ視察。子ども達の喜ぶ様子に感動。
三鷹市内すべての小中学校で体育館エアコン設置され、さらにコミセンでも設置が進んでいる。
三鷹市では本来の学校、放課後、地域のコミュニティーで学校施設を利用する「学校三部制」を進めている、学童やコミセンの予算など削減することを危惧する。子ども達が大切にされる学校教育であるようひきつづき、市民の皆さんの声を届けていきたい。
これらの詳細はこちらのあすかマガジンでお読みいただけます。
◇学校給食の無償化
三鷹市では無償化するための予算が7億7千万
国会請願もした。
無償化実現した葛飾区でも、いっきに実現したのではなく、市民の方々の運動もありながら少しずつ前進してきた。
タブレットなどのデジタル化には簡単に予算がつくのに、食育としても大切な給食にはなかなか予算がつかないが、ねばり強く今後も要求していく。
◇新型コロナ感染症対策
PCR無料検査の実現
自宅療養者食糧支援の実現
相談窓口開設の実現
中小企業の実態調査の実現
売上ダウンの中小企業への給付金
◇駅前再開発
地権者との協議をすると言っているが、新型コロナ感染症によって遅れている。
市民の方々から寄せられた多くの意見を尊重し、超高層マンションの計画は撤回。これはとても重要。引き続き、どんな意見でも構わないので、声を届けて欲しい。
11月12日(土)に視察があります。
こちらのTwitterから活動報告リーフレットご覧いただけます。
大城みゆき議員
◇補聴器条例提案
前回の選挙で、4人になると各委員会に1人配置できること、条例提案ができることをできることを訴えたので、この4年間で条例提案をすることを考えてきた。
予算がかかるものだと反対される可能性が高いので、なるべくお金のかからないことで条例提案を考える中で、一般質問20年12月に補聴器購入費助成を提案した。
今後助成費の上限アップと補聴器の調整師を週1回くらいで利用できるよう、引き続き要求していく。
この10月からスタートしているが、申請方法に注意!
◇ヤングケアラー
相談を受ける中で、ある教員が過労で倒れ、その子どもが家族のお世話をしていることを知り、22年3月一般質問。
市長は「兄弟や家族の世話をすることでの体験や学びもある」と答弁。問題の本質である「子供らしく過ごす時間を奪われている」ということに思いが及ばないようであった。ヤングケアラーへの支援を求める意見書を提出、採択されたことで、三鷹市教育委員会が実態調査にのりだした。
この問題で、条例提案を12月にしていきたいと考えている。
意見募集に声を届けよう!
明後日10月11日まで、個人情報に関する意見を募集していますので、
是非、意見を届けてください。
駅前再開発の例を見てもわかるように、市民の皆さんの声が政治を動かします。
最後に
参加された方々の意見を伺うコーナーもありました。
中央道横の樹木が伐採されたことによって、震動問題が起きていて困っているという相談だったり、
学校トイレの洋式化に伴っては、「教育の一環として子ども達にどんなトイレがいいかを話し合って決める」などのご意見を聞いたり、
体育館エアコンの室外機の風問題(設置された場所がバス停の近くで待ってる間強い熱風でだった)、補聴器助成についての質問、井口グラウンドの問題などなど、声が寄せられました。
今後、伺ったことには市議団で協議して対応していくとのことでした。
共産党市議団の動画も用意され、見る予定だったのですが、施設のプロジェクターの調子が悪くて見られなかったのは残念でした。
たくさんの方々がご参加されていました。
皆様お疲れ様でした。