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SUMINO HAYATO PIANO Recital with TOWMOO

はじめに

2022年12月15日(木)、韓国ソウルで開催された角野隼斗さんのピアノリサイタルに行ってきました。
私はボキャブラリーが少ないのでニュアンスが伝わりづらいとは思いますが、コンサートの雰囲気が少しでも伝わればと思い、忘れない内に書き綴っております。
会場:延世大学100周年記念館(白楊コンサートホール)
   Yonsei University Centennial Hall
開演:19:30


こじんまりとした会場で、集中してピアノ演奏を聴くには最適なホールだなってんのが第一印象でした。
観客は若い方々が多く、男子学生同士や女学生、カップルも多かったです。日本で開催されるコンサートと雰囲気が違いました。

第一部

開演時間となり、最初にナビゲーターが登場。
韓国語がわからない💦恐らく注意事項等を説明しているのだと思う・・・
ピンヒールが10㎝位のスレンダーな美女・・しか覚えてません🙇

いよいよ角野さんが登場!!スター感が増している✨✨
私まで誇らしくなる(ただのファンだが・・・)
男性を中心に歓声があがる!!私はこの雰囲気、空気感が好きだと思った。
深々と一礼して椅子に座る。いつもより椅子が低い気がした(気のせいだったらしいが・・・)ピアノの座高が低いのか??いらぬ事を考えていた。
観客が一体感を持ってステージに集中する。隣の男性も少し前かがみになる。
・Scherzo No.1 in B minor,Op.20 -F.Chopin
最初のニ音。会場全体がビクっとした感じだった。欲している音が降ってきた感じだ。この会場の響きはとても優しく包み込むような心地良さ。
スケルツォはシンガポールでも1曲目だったのでよく覚えているのだが、シンガポールでは刺すような鋭い音色だった(建物の構造上)
この会場は弱音が本当に優しく美しい。じわじわと体中に浸透してくるようでした。この優しい音色を聴いただけでここまで来た甲斐があったと思った。(1曲で満足するチョロいファンだが。。)
中間部がポーランドのクリスマス・キャロルに由来するのは、かてぃんラボでも解説していたと思う。この中間部の音はこのホールならではの音色だった。心がぽかぽかしてくるようだった。

演奏が終わった後、一旦退場した。(シンガポールでもこの1曲目と2曲目に間があった。。。何か意味があるのか?)

昨年のショパン・コンペティションを知っている方には、このプログラムはたまりませんよね!!💕
多分、プログラムを構成する時に、Cateen 要素よりSUMINO HAYATOを全面に出そうと思ったのではないだろうか。
シンガポールと台湾と今日のプログラムは異なっている。
私はその戦略はとてもマッチしていると思った。(流石分析力も長けています👏👏)
私の周りの観客の期待度は相当だと思った。聴く体制が本気だ。
(隣の若い男性はカップルで来ていたが、楽曲をよく理解していて、時折指がピアノを弾いている動きをする。)

・Nocturne No.13 Op.45-1 in C minor- F. Chopin
・Etude Op.10-1 in C major-F.Chopin
・Ballade No.2 in F major, Op.38 - F. Chopin
3曲は続けて演奏した。何度も呟いてしまうが、弱音が優しく沁みる。
泣けてくる。角野さんはここは一気に演奏したかったのだろう。
その気迫が演奏から伝わってきた。誰も👏👏で邪魔はしなかった。
最近同じシチュエーションあったな🤭と思いながら私も余韻に浸った。

バラ2の低音が思いの外響いた、、低音が響き、高音が響きづらいピアノかも?と思った。しかし軌道修正はすぐしてくる。流石である。(私は左よりの座席だったので、真ん中から聴いたら違ったのかもね)
久しぶりに聴くバラ2は情感たっぷりでエモさが増していた。

・Waltz No.1 in E flat major Op.18-F.Chopin
ワルツはヤバいですね。あの同音連打のキレッキレが素晴らしいし、軽快なリズムで3拍子が大好きなのが体全体で表現されていて、楽しさが溢れ出ている。
私はもともと3拍子はあまり好きではなかったが、角野さんのお陰で3拍子が中毒気味に好きになっている。
このグルーヴ感がたまんねー-と思ったが、皆そうだったんだろう。
間髪入れずに👏👏が入る。うんうん、そうよね・・・
立って一礼した角野さん

・Polonaise No.6 in A flat major, Op.53 -F.Chopin
一部最後のプログラム、"英雄”は座るやいなや弾きだした🤣🤣
フジロックですか??と突っ込みを入れたくなった。会場もどよめいた。
好きだな~この感じ。
こんなにノリノリに、しかし高貴な音色で奏でるピアニストはそうそういないよなあ~って思いながら聴いた。"英雄"本当に十八番ですよね。
観客皆が喜んでいるのが伝わってくる。
フライング気味に👏👏が入り、ブラボーのデカい歓声があがった!!!
いやあ~凄すぎるって👏👏一部でこんなに観客を魅了するのは。。。
流石の人たらし😙😙と思いました。

第二部

雰囲気をがらっと変えて・・・
・I got rhythm -G.Gershwin(Arr.Hayato Sumino)
最初、もったいぶるような感じで右手だけでメロディを弾く、
やりたい放題だな~と思った。本人も楽しんでいるが、会場も楽しんでいる。2部は”Cateen”要素全開であった。わびさびがをつける。工夫を凝らしたプログラムだ。

・(8 Concert Etudes Op.40-1・2・3(Toccatina)- N.Kapustin
カプースチンのこの曲順は神だと思いません??ヤバイヤバイ
カッコよすぎる!!!のけぞった。皆仰け反っていたと思う。
低音が響くピアノだから、トッカティーナがきたときは鳥肌が立った。
本日2回目のフライング気味の👏👏 ヒュー😙お客様にも👏👏だよ
余韻を聴く曲と躍動感があるところで👏👏が違う。このフライング気味な👏👏もう大好きです💕💕

・Big Cat Waltz - Hayato Sumino
ノっちゃている角野さん、ここは楽しく肩の力を抜く時間って思った。笑顔で聴いていた。まあ、アレンジを変えているのだが、もういつものことだからってそんなのでいちいち反応しなくなった自分もかなりのフリークだと思った。

・Recollection -  Hayato Sumino
プログラムではNew Birthからでしたが、Recollectionから。この曲順も良かった。弱音が響き渡る、天井から降り注いでくるようだ。よく私は天井から降ってくるって比喩するが、本当にそうだからしょうがない(まあ許してくれい🙇)
演奏終了時、スマホの着信音がタイミングよく鳴る(演奏中でなくって良かった)すぐ止まったが、右手が高音の鍵盤に移動した(あっ着信音を弾いてフォローしようとしているな。。ってわかった)しかし、、観客が凄いのはそんな音に動揺しない集中力。
角野さんも察したのだろう。移動した右手をNew Birth の鍵盤の位置に戻した。
・New Birth - Hayato Sumino
壮大なOp.10-1をオマージュしたこの曲!! RecollectionとNew Birthを立て続けに聴くと、この2曲はセットで聴くのがたまらなく良いって気づく。
その内あと2曲位追加して組曲になるのでは??とも。。。

・Sleigh Ride - L.Anderson (Arr.Hayato Sumino)
この季節ならではですね。。。スレイベルはないのかしら??
Cateen Ver.のそりすべりはめっちゃお洒落で楽しい。なんでこんなに洒落たアレンジができるのだろう??そのセンスに脱帽ではあるが、クリスマスが待ち遠しくってワクワクするって童心に戻れた感じ✨👍
あっ💦もう1曲で終わりか~。名残惜しい😭😭

・Rhapsody in Blue - G.Gershwin (Arr.Hayato Sumino)

おおー--!!🔥🔥Arr.Hayato Suminoになっている!!😭😭
泣けて来る!!!!!!!
今までもラプソディにインプロをぶっこんできているが、
自分のオリジナル要素を確立したって事ですよね。あのCoda前のカデンツァの低音を連打し、ラテンリズムが入るカデンツァ、、、
サントリーの一万人の第九でも聴いたフレーズだ。
毎回聴く度に進化し続けるラプソディ💕魅了され続ける✨✨
観客も手に力が入る💪💪ここでもフライング気味の👏👏に歓声の嵐!!!
私はスタオベした👏👏もう最高のラプソディを聴き舞い上がってしまったのだ。

アンコール

アンコールでマイクを持つ
お約束の ”パンモゴッソ?" で会場が湧く(笑)
そのあと "角野隼斗です。今日はお越し頂きありがとうございます。"
と韓国語で(多分)お礼を述べ、その後何か韓国語で仰った。
(ここはわからない💦)
英語に切り替えますね。。と仰り "木枯らし"を演奏します。と
観客からオオーーーーと歓声が上がる。
この厳しい寒さ、雪景色、今日の天気に合う、聴きたい曲であった。
メリハリ、情感の醸し出し方が、卓越している。
角野さんの木枯らしは大好きだ。。。。

そして2曲目が"人生のメリーゴーランド"
カーテンコールで戻ってきて、そのままピアノに向かい弾きだした。
切ない、、、とっても切ない。
優しい音色がこの会場に合う。
もう日本ではこの位のキャパの会場で聴けないのかと思うと、寂しい。
しかし、このお方は世界に送り出さないといけないお方だと思っているので
日本にとどまらず、さらに邁進して欲しいと思っている(本心です!!)

会場の盛り上がり、ボルテージはMAXになったところで、
後1曲とジェスチャーをする🤭
特に海外で盛り上がる曲の一つとなりました。
"7 levels of "Twinkle Twinkle Little Star" 最初のlevel0で笑いが起こる。
もうお約束ですね。。。
level2になった時、泣きそうになった。
たくさんの異国の方々にも受け入れられているのを肌で感じ、
嬉しくて泣きたくなった。
さらにlevelは上がり盛り上がって行くのだが、level7は2小節程多く演奏をしていた。本人も終わりたくなかったのだろう。我らもだよ。。。
もっともっと聴いていたかったのだよ。。正直なところ。
幸せ過ぎてどうしようと思う位、最高な夜でした。

追記
演奏後にM &Gがあり、聞きたいことがあって参加しました。
私の番になり近づいたら、小学生の頃悪さをした時に同級生に咎められるような、"あーーーー〜🫵"って声が発せられて慌てて半歩後ろに下がった😅
警備員が一瞬動いたが、決して不審者ではありません😤
焦ってしまい、"椅子低くなかったですか?"ってどうでも良い事を聞いて終了😑😑コントかよー😅
あーーーっ聞きたいことがあったのにぃーーー💦

旅のプランニング

ニーズがあるかわかりませんが、アップしておきます。
私のプランニングはあまり参考にはならにと思います(笑)
今回失敗だらけです。
初日、遅い時間に到着なのに事前にホテルに連絡をしていなかった。(これは手配会社から本当はRemarks入れて欲しかったが、しょうがない)
2日目リサイタル終了後、余韻に浸って明洞のロッテホテルのルーフテラスで飲もうと思っていましたが、しっかり検索しなかったのでオフィス街のロッテホテルに行ってしまった(笑)ホテルスタッフに他で飲める場所を聞いたがオフィス街だから遅くまで開いているところがないと、、、
明洞界隈に移動し飲める場所を探した。1人飲みできる箇所がなかなかなく、、、1軒やっと見つけたが、、、焼肉食べたかった。。。。

最終日が一番ひどい、本来なら出発の2時間前に空港に到着していなければいけないのに、読みが甘く1時間前に搭乗手続き、、、LCCだからGateが遠くなるのは知っていたのにだ。。。インチョンはデカい、、、乗り遅れるかと本気で思った。あんなに汗だくになってGateまで走ったのは初めてだ。
次回はもう少し慎重なプランニングをしようと思いました。

着陸体制になった機内から見れた景色。。。最高な旅でした



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