【エゾシカコレクション】シカコレ
\ ぬん /
この夏はトレンドだった某シカアニメの影響か、エックスに投稿したエゾシカ関連のポストが伸びがちな気がします。
皆さまからの反応には
「こんな街中にシカいるんだ」
「奈良かよ(笑)」
「シカでっか!」
などがあり、
「シカ=奈良」のイメージが強い人ほど稚内のエゾシカのデカさと近さに驚かれているようです。
この記事では、私が6年間の道民生活で撮影したエゾシカの写真コレクションをお見せするとともに、簡単に奴らの解説をしていきたいと思います。
季節ごとに分けて貼っていきます。それでは、ドゾ。
春
春は雪が解けて草木が芽吹き、奴らの活動が段々と活発になってくる季節です。
また、エゾシカの角は1年ごとのサイクルで生え変わるため、春は古い角が落ちて新しい角が成長し始める時期でもあります。
夏
夏は朝・夕を中心に奴らを見かける機会が激増します。
体毛が夏毛になり、皆さまが想像するとおりの「THE⭐︎エゾシカ」というビジュアルになります。
もし奴らに「旬」という概念があるとすれば、それは夏です。
秋
秋になると奴らの体毛は明るい茶色から濃い茶色へと変化していきます。迷彩スキルが向上して目立ちにくくなり、運転をする時は細心の注意が必要になります。
また、この時期は奴らにとっての繁殖シーズンであるため気性が荒くなりがちです。エゾシカが人間を襲うことは基本的にありませんが、急接近は控えましょう。
冬
エゾシカはヒグマと違って冬眠しません。
奴らは笹の葉や木の皮をエサとして、過酷な北海道の冬を食い繋いでいます。夏場に比べると遭遇する頻度が下がりますが、出くわす時は出くわします。(写真すくなめ)
その他のシカネタ
というわけで、北海道生活で出会ってきた奴らの写真コレクションでした。冗談抜きで稚内はそこらじゅうでエゾシカと出会うことができる町です。
おすすめのシカ観察スポットは、宗谷岬周辺か、稚内公園の上のほうか、ノシャップ岬〜富士見〜坂の下間の日本海側沿いです。特にノシャップ周辺はシカ密度が濃く、夏の朝・夕に行けば99%奴らに出会えます。
が、
北海道に住んでしばらく経つと、奴らは「できれば出会いたくない存在」へと変化していきます。
エックスに投稿していた『しろまる最北日記』でも体験談を描いていますが、私は横浜から稚内に引っ越してきた最初の年にシカとの衝突事故を経験しています。
幸い大事にはいたりませんでしたが、社会人初ボーナスが奴らにもっていかれたという苦い思い出です…
皆さまも、北海道でハンドルを握る際はくれぐれも野生動物の飛び出しに注意をして、マイカーの場合は自動車保険の内容を見直すことをオススメします。
◆ ◆ ◆
最後に1点だけ。
稚内に住んでいるとよく下記のようなシチュエーションに遭遇します。
エゾシカは可愛らしい見た目をしていますが、北海道では農業被害や交通事故の原因となる「害獣」の扱いとなります。
そこら辺を歩いている個体は100%野生です。
天然記念物として保護の対象になっている奈良公園の奴らとはまったく立場が違うのでご注意ください。
また、北海道にはエゾシカに限らずエキノコックス感染症のリスクがある「キタキツネ」や、近年市街地に出没し人的被害をもたらしている「ヒグマ」などの、可愛いだけでは済まない野生動物がたくさんいます。
北海道で暮らしてみると、野生動物たちの見方が変わりますね。
特にエゾシカは私の初ボーナスを丸々もっていったわけですから、敵です。敵。
憎き存在なのです。
———と、
いうわけで。
(おわり)