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魂の救済

これまで、月例祭、御大祭、教区の行事などで、たくさんの教話を拝聴いたしました。時にはメモを取ったり、日記に書いたりなどして、記録に残すのですが、忘れるのも早いものです。

そのような中、何年経ってもありありと脳裏に浮かぶお説教があります。その一つが、15年ほど前に聞いた標題のお話です。教区の行事に、大阪の羽曳野教会の先生がお越しくださいました。
大阪のあいりん地区で、ホームレスの方々の支援をされているお話だったように記憶しております。そこで暮らしている方々の「魂の痛みを聞く」「魂の救済」という言葉に、なぜか胸が締め付けられる思いがしました。溢れ出しそうな涙をこらえるのが精一杯でした。

そのお話を聞いた頃は、プライベートで大変辛い出来事がありました。辛うじて仕事には行っておりましたが、それ以外はもぬけの殻の状態です。誰にも会いたくない、何をする気にもならない、家から出たくない。そんな中、ふらりと出かけて聞いたお説教に、私自身の「魂の痛み」が癒されることになったのです。その日を境に、仕事以外の外出ができるようになり、だんだんと普通の生活に戻っていくことができました。人に会うことを頑なに拒んでいたにも関わらず、自然と会合に参加をさせていただきました。これこそ、目には見えない神様のお導きです。

話を聞いて助かる道。身を以て体験したと思っております。

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