ストラスブールで想う アルザスのアイデンティティ
先月、ストラスブール大聖堂近くの可愛らしいアパートに短い滞在をした。
アパートのオーナーは地元のご夫婦。最初にルームツアーをしている間、ご主人はずっと私にドイツ語で話しかけてきた。奥様は「あなたおしゃべりもいい加減にして、ご迷惑よ」という表情だったが、私がドイツ語ができると知ってご主人は嬉しそうに色々なことを語ってくれた。
その主旨は次のようなもの。「私たちはフランス人でもなくドイツ人でもない、アルザス人なんです。今はフランスの自治体になっているけれども、私達の言葉はフラ