始まりの1日

始めまして。現在妊娠8ヶ月の妊婦です。
職種、母、妻、色々あるパーソナリティの中で今、1番割合を占めているのが妊婦かな、と思い前述の通り、妊婦と自己紹介させて頂きました。
昨日までは、宇宙飛行士候補者選抜試験(以下、宇宙飛行士選抜試験と略します)を受験中の受験者という肩書きもありました。
そう、昨日までは。

突然、noteを書き出したのは前述した素晴らしい試験の記録を残したい、ここからまた新しい挑戦が始まると思ったからです。

まず始めになぜ宇宙飛行士になりたいと思ったか。もともと小さい頃から空が好きでした。
そこから、パイロットになりたい、と思いましたが、進路を決める時に、女性で、その時の私の健康状態(目がめちゃくちゃ悪いなど)から、パイロットになれる方法を見つけることが出来ませんでした。
ただ、宇宙飛行士ならなれるかも、と思いました。
当時は宇宙飛行士選抜試験がなかなかない時代で、宇宙が特別好き!というわけではなかったので、とりあえず理系大学に入学しました。

そして、結婚して、第一子を産んで、第二子を流産し、第三子の妊活が始まるときです。宇宙飛行士候補者の選抜試験が行われることを知りました。

上手くいくか分からない妊活と上手くいくか分からない宇宙飛行士選抜試験、どちらに集中することも出来ず、結果的にはどちらも出来ることになりました。

無事に第三子を妊娠、そして宇宙飛行士選抜試験の募集も開始、そこから昨日までの数ヶ月はめちゃくちゃ怒涛、奇跡の連続で楽しい日々でした。
仕事、家事、育児、悪阻、情報収集、自己研鑽、試験対策の勉強、休息…
命を削るように忙しい日々でしたが、本当にとてもとても楽しかったです。

前回流産してしまったこともあり、選抜試験中に流産してしまったら、きっと後悔してもしきれない。でも、この夢も挑戦する前から諦めたくない。悪阻真っ只中に寝転がりながら募集要項を眺め、前回流産した9週を過ぎたら、9週を過ぎても心拍が確認出来たら応募しよう。そう思っていました。

そして、復職。(第一子の育休期間中でした)無事に9週の壁を乗り越え、健康診断を受ける。ただ、提出期限に間に合うか…悪阻の影響で脱水などの値が出ないか…と心配していました。そこで、健康診断の提出期限の延長。コロナ禍で病院が見つからないため、という救済措置でしたが、私からすると奇跡でした。これでもう少し悪阻がマシになってから健康診断が受けれる!!!水も飲みたくないくらいの悪阻でしたが、健康診断で少しでも影響が少なくなるように、とにかく少しずつご飯を食べ、産まれたての赤ちゃんかよ、と思うくらい水も一口ずつ飲んでいました。

無事に健康診断を受け、今度はエントリーシートなど。
妊婦ということを隠すべきか、公表すべきか…悩んだけれど、今の私は既にお腹の中の子の母であり、妊娠は転職に何ら恥ずべきことはない。そう思ったので明記して、エントリーシートを提出しました。
ここで、宇宙飛行士選抜試験受験者(妊婦)の誕生です。

まずは、周りに宇宙飛行士選抜試験の受験者が全くいなかったので、情報収集をしよう。そんな思いから、受験者の方々をTwitterでフォローし始めました。思ってたよりも沢山いて、毎日Twitterを眺めるのが楽しかったです。
勇気を出してアクションを起こしてみると、皆様とっても優しくアドバイスして下さったり、話してくださったりして、本当に嬉しかったです。

奇跡的に妊娠して、お腹の中で子供が成長していく過程がとっても嬉しいのはもちろんですが、出来ないこともどんどん増えていく中で、健康そのものの皆様と同じ舞台に上がれたことが私にとっては奇跡のような出来事でした。

と同時に、書類選抜や英語試験に関して、もちろん全力で挑みましたが、錚々たるメンバーが落選していくのを見て、ほんとにこんな私(妊娠中のため、どこまで選考してもらえるか分からない。万が一選考が進んでいって、健康に気をつけていても何が起こるのか分からないのが妊娠。いつか私の意に沿わず辞退しなければならないときが来るかもしれない。)が受験していて良いのだろうか…という不安もありました。

同じ受験者の中には女性もたくさんいて、妊娠中なのに受験してるんかよ。というネガティブな印象ではなく、応援してます!と言って頂けることが多かった。
男性にも応援して頂いたり、声をかけて頂けた。思うことは沢山あると思いますが、暖かく応援して下さったみなさん、本当にありがとうございました。
応援の言葉が聞けるたびに、場所を問わずうるうるうるうるしておりました。
マタニティアカウントとして始めていたTwitterだったので、フォロワーにはマタニティの方と宇宙飛行士受験関連の方が入り混じるという、私にとって最高のアカウントが出来上がりました。
マタニティ関連の方でも応援してる!と言って頂けたり、いいね!を頂けたりして、非常に嬉しかったです。

私の第6回の宇宙飛行士選抜試験への挑戦はここで終わりますが、私の色々な挑戦はまだまだ続きます。
もし5年後また挑戦出来るとしたら、5年あったらめちゃくちゃ色々準備できる!と思ってワクワクしています。
英語
一般教養
宇宙飛行士のようなマインド(よく分からないけど、とにかく不平不満とか言わなそう。言う前に次の行動とか対策とか考えてそう)
業績(人の役に立てるような何かに関わりたい、ざっくり)など。

なので今日は新しい挑戦への始まりの日です。
重ね重ねになりますが、この試験を受験できたことは、私にとって誇りです。
家族を始め、関わって頂いた方達にはJAXAも含めて感謝してもしきれません。
本当にありがとうございました。

各々色々な思いがあると思いますが、それぞれが思い描ける道へ進めますように。
もし、私に何が出来ることがあればいつでもご相談下さい。
私も引き続き皆様のことをとても頼りにしております。笑

それでは!

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