GraXpert + PixInsight起動エラー対処法&インストール方法おさらい
GraXpertのエラー備忘録
GraXpertDenoiseがリリースされたので、新しいGraXpertをダウンロードしたら(2024年5月12日にダウンロード)、PixInsightのScripts>ToolboxからGraXpertを読み出せなくなった。
署名ファイルを削除すると復旧するので備忘録として残す。
修正法
結論だけ書くと、Graxpert.xsgn、GraxpertDenoise.xsgnを削除して、PixInsightを再起動すると治る。詳細は以下
検証時のPixInsightのバージョン
PixInsight Core 1.8.9-2 Ripley (x64) (build 1601 | 2024-03-01)
OSはMacOS(M2 Pro)
検証時のGraXpertのバージョン
Umbriel (3.0.2)
エラーメッセージは
PixInsightに表示されるメッセージは
*** Error: Signature verification failed for 'GraXpert'
*** Error: Signature verification failed for 'GraXpertDenoise'
つまり署名認証エラーなので、使用されるファイルを一度削除する必要がある。
署名ファイルを削除して再起動
/Applications/PixInsight/src/scripts/Toolbox/Graxpert.xsgn
/Applications/PixInsight/src/scripts/Toolbox/GraxpertDenoise.xsgn
PixInsightの中にあるファイル2個を削除してPixInsightを再起動する
PixInsightでGraXpertを利用するには
そもそもGraXpertをPixInsightで利用するには、Repositriesの設定が必要。
まずはGraXpert
https://www.graxpert.com/
ダウンロードする。スタンドアローン動作する優れたソフト。
次にPixInsightを起動し、
画面上部のResorces>Updates>Manege Repositoriesに
以下のURLを追加(URL(1)ideviceapps版と呼称)
https://www.ideviceapps.de/PixInsight/Utilities/
その後、再度
Resorces>Updates>Check for Updatesに進む。指示に従って進め、PixInsightを再起動すると、再起動時にインストールされる。※初回起動時にGraXpertアプリケーションの場所を指定するウィザードが出るので設定する
PixInsightから実際に使用するには
Scripts>Toolbox>GraXpert
またはDenoiseであれば
Scripts>Toolbox>GraXpertDenoise
から読み出す。スタンドアローン版のほうが画面がわかりやすい。GraXpertもGraXpertDenoiseもリニア画像に使用が推奨されているため、スタック後、GraXpertとGraXpertDenoiseで作業してから(勾配処理の前にGraXpert内のクロップで要らない場所を切り取ると良い)書き出して、PixInsightで処理するのが良さそうだ。
スクリプトの読み出しは他のURLもある
上でURL(1)と書いたのは、ほかの作者が作ったURL(2)deepskyforge版もあるからだ。あまりこちらは使ったことがない。
https://pixinsight.deepskyforge.com/update/graxpert-process/
こちらは、Process><Etc>から読み出して使う。
(1)のものより設定できる項目が多く、Denoiseも一体化されている。
URL(1)ideviceapps版の方が先にリリースされたため、こちらを使っている人が多そうだが、URL(2)deepskyforge版は設定できる項目が増えていて設定を変えられそうだが、デフォルトの状態でほぼ問題ないので(1)でいいかな。
余談1
この2つのスクリプトはGraXpertが公式に用意したものではないと動画で言っていた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?