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IPOしたispace、いよいよ早ければ4/26(水)未明に水平・垂直降下フェーズへ

水平・垂直降下フェーズへ突入した、ispace(旧:ホワイトレーベルスペース・ジャパン)の民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」 mission1の着陸船(ランダ)、早ければ、4月26日(水)未明にも月に着陸です。

月面着陸ライブは、4月26日 00:20(JST)より配信予定です。
民間企業による月面着陸への挑戦という歴史的瞬間を、ぜひご覧ください!
https://youtube.com/live/n-5OgNSNHFU

13年前の合同会社ホワイトレーベルスペース・ジャパン(WLSJ)(現:株式会社ispace)立ち上げ当時、創業メンバー唯一の宇宙ビジネス経験者として宇宙事業の厳しさは、既に味わっていましたので、Google Lunar X-PRIZE自体の勝ち目は薄いものの、どうにかしてこの賞金レースへの参加を皮切りに、日本の宇宙民間ビジネス全体を活性化して、一矢を報いたいとの想いで、様々に立場を変えて、戦略的な施策を試みてきました。

宇宙旅行のAnsari X-PRIZEの教訓もあり、PRIZEの不戦敗は避けたく、2010年1月16日に東大航空教室をお借りして、セミナーを開催しました。
https://www.lel.co.jp/spacedevelopment/1144/
日本が探査車(ローバ)だけではGoogle Lunar X-PRIZEでは「お客さん」のまま、事業として進めるには、着陸船(ランダ)の軟着陸技術がクリティカルだと、お話をいただいた直後の2010年4月に欧州に飛び、13年の月日が流れました。
https://photos.app.goo.gl/GqKP2eVALZsLHrB76

2010年9月には、欧州滞在中に知人の行政書士にお願いして合同会社を登記、1年目に自身の別売上を計上しどうにか黒字にした後、経済産業省サポートインインダストリーの申請で、最初のIPO計画を作ってから、かなりの紆余曲折がありました。
立ち上げ初期の何もない頃から様々な形でご協力いただいた、数多くの国内外のSGACをはじめとした宇宙関係者、友人、知人、同僚、諸先輩方、後輩たちには、大変感謝しています。

帰国後に組織化した初代技術ユニットでは、宇宙非宇宙のさまざまな優秀なエンジニアの諸先輩方や、知人、一般公募の個性的なメンバーを巻き込んで、当時プロセスメディアと命名していただいた開発過程自体のプロモーションにローバの開発を振り切って、エンジニア以外にも映像やPRのコアメンバーを主軸に、魅せる演出をしてきました。

自分としては、個人的には、本来は極限ロボット、農業ロボット、配膳ロボットなど応用の効く事業と絡め、出来れば4輪、2輪だけではなく、親機の無限軌道(クローラ・キャタピラ)に、子機で2輪+尻尾が応用や新規性を考えると最適で、地上の他産業応用価値も高かったかと思いますが、ispace内部ではできなかったものの、その後別途、立場を変えてロボット開発支援にも関わることにもなりました。

一方で、ランダは、輸送系として一品物に終わらせず汎用性を持たせるモジュール化が大事だと、提案書等にも、かなり初期に、長期計画も盛り込ませていただきました。

他方で、別途、違う立場で行った政府系調査業務では、海外の政府調達のベンチャー活用の仕組みを分析し、NASA C3POなどの、開発のリスクを担保しながら、フェーズアップするラウンドの手法などをレポートしていました。

また、昨年度、一昨年度は、JAXA案件として、月通信アーキテクチャ検討のPJ管理も一部させていただきました。
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=202302271460592886

https://newscast.jp/news/6070984
https://warpspace.jp/posts/Sjw6eb6n

月面探査に12年というのは、一般的には、一見、時間がかかったように見えますが、政府機関の血税での月開発を追い越しての調達は、費用とリードタイムを考えると格安でのスピード開発です。
一回の成功不成功ではなく、上場後に投機に流されない売上を確保し、じっくりと取組む環境を整えることが大切ですね。

最後は、商売は水物、魔物なので、縁起、願掛け、神頼みも大事ですね。
母方の実家の近くの白河の関にある白河神社で、成功祈願をしてきました。

https://www.youtube.com/shorts/m7iAfmzWir4

遠(とお)つ祖(おや) 古関(こせき)の心(こころ)に 参(もう)で着(つ)き (月)白兎(はくと)に祈(いの)る 羇旅(きりょ)の手向(たむ)けを
枕流
2023年4月23日

ちなみに、4月25日は、30年前の平成5年(1993年)10月12日に、私が17歳の時に亡くなった、組手ではなく型を基礎とした和を尊ぶ和道流空手の最高師範だった父の誕生日でもあります。

月は空気ないですが、宇宙の平和利用の礎になるよう、着陸フェーズの推進系の逆噴射をきっかけに、月面上にもいい空気の流れを作り、政府系では失敗が続く日本の宇宙開発も、民間から風向きを変えていきたいですね。

VISION FANTSIEN
~日本的美意識に基づくエンジニアリングネットワークの再構築~
https://note.com/astrohiro/n/n82335d893933
新しい章の幕開けです。


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