松田聖子さんと中森明菜さんの共通点と違いは何？ ハーモニクス占星学への道(4)
前回ハーモニクス占星学への道(3)でハーモニックチャートの各調波における才能・ポテンシャル診断の項目分けをご紹介致しました。
今回からそれらに基づいて、有名人・著名人のケーススタディ診断をさせていただきます。
“昭和ブーム”もあって現在YouTubeなどで昭和時代の歌手やアイドルの映像がよく見られます。
その中でも80年代ソロアイドルの頂天にいた2人が松田聖子さんと中森明菜さんです。
お二人はそれぞれ1980年と1982年に10代後半でデビューし、可愛い系と格好いい系を代表するアイドルでしたが、実は２人とも歌唱力が抜群で、今ならアーティストの範疇に入れてもおかしくないレベルでした。
そこで２人のハーモニックチャートを描いて、共通点あるいは相違点を比較してみました。
上記「Astro Harmonic Chart βの各調波毎の診断項目」に挙げましたように、棒グラフによる各調波のパワーの強さは棒グラフに関して次の３つの観点と、円形チャートに形成される合(発芽天体)や衝＋様々な三角形から診ます。
以下どれか１つでもあれば高めとみます。特に(1)(2)が重要。
(1) 黄色の棒グラフ[①のアスペクトの正確度と数量]だけで３０以上
(2) 黄色＋緑と青の棒グラフ[②④のアスペクトの正確度と数量]が６０以上
(3) 黄色＋緑と青＋赤とピンクの棒グラフ[③⑥のアスペクトの正確度と数量]
＋紫と薄紫の棒グラフ[⑤⑦のアスペクトの正確度と数量]の合計が１２０以上
（注）アスペクト番号と正確な角度
① 0度 ②180度 ③120度 ④ 90度 ⑤ 72度, 144度
⑥ 60度 ⑦ 51.43度,102.86度,154.29度 ⑧ 45度, 135度
さすがにお二人の各調波のパワーは平均より高いものが多いのですが、「コミュニケーション能力、ファン、人気運」に関わる第２調波（象徴星：月）と「直感力、芸術性感性、状況適応力、ＥＳＰ能力（超感覚的知覚）」に関わる第7調波（象徴星：海王星）はかなり高くなっております。
特に中森明菜氏は、第２調波において[太陽－月]の合(コンジャンクション)、[水星－上昇宮－金星]の合、そして[月－土星－海王星]のグランドトラインが形成されており、より第２調波のパワーを高めます。
松田聖子氏も、第２調波において[月－海王星]の合、[火星－天王星－木星]の合が形成されており、やはり第２調波のパワーを高めます。
お二人とも、感性・芸術の星である月(情緒性、対人対応力、テレパシック)と海王星（直観力、芸術的感性）が絡んでいるのが共通です。
松田聖子氏は第７調波において[上昇宮－金星－土星]の合、[木星－海王星]の合、[月－木星]＋[月－海王星]の衝(オポジション)が形成されており、第7調波のパワーを高めます。
第7調波においても月と海王星が絡んでおります。
中森明菜氏は第7調波において[太陽－上昇宮－天王星]の合、[水星－火星－金星]の合、[太陽－水星]＋[太陽－火星]＋[火星－天王星]＋[上昇宮－火星]の衝が形成されており、第7調波のパワーが非常に高まっております。
個性を高める火星と天王星が多く絡まっているのが特徴です。
彼女の歌唱パフォーマンス、衣装はほぼ自分で考えていたというのも頷けます。
単純に割り切れば第２調波はアイドル的才能、第7調波はアーティスト的才能を示していると言えるでしょう。
さらにお二人の第４調波も黄色（合）の棒グラフも含めて高めになっております。
象徴星が天王星の第４調波は「努力、戦う力、タフネスさ」を示しており、やはりお二人はトップクラスの人気者だっただけに様々な困難に突き当たっては、第４調波のパワーもあって乗り越えてきたのだと思います。
さらにお二人のそれぞれのハーモニックチャートの違いと特徴をみてみます。
松田聖子氏は「知性、発想力、創造力、自己プロデュース能力、ＰＫ能力（念動力）」に関わる第５調波（象徴星：水星）の棒グラフがかなり高くなっております。
第５調波の円形チャートを見ても、[太陽－南中]の合、[太陽－月－海王星]＋[南中－月－海王星]のＴスクエア、[水星－金星]の衝が形成されており、第５調波のパワーを大いに高めます。
ここでも月と海王星が絡んでおります。
確かに９０年代から自分で作詞・作曲のアルバムも出すようになり、アイドルからアーティスト、シンガーソングライターの道に入りました。
１９９２年「きっと、また逢える･･･」ＣＤ３２万枚、１９９３年「大切なあなた」ＣＤ３８万枚、１９９６年「あなたに逢いたくて～Missing You～」ＣＤ１１０万枚を売り上げております。
中森明菜氏は「発展運、育成能力、優しさ、人間関係運」に関わる第３調波（象徴星：木星）も棒グラフが比較的高くなっております。
第３調波の円形チャートを見ますと、出生図にもありますが[水星－金星]の合、[天王星－冥王星]の合、さらに[土星－海王星]の合、[上昇宮－木星]の合、他にも三角形が多く形成されており、第３調波のパワーを高めます。
彼女の発展運、優しさを象徴していると思いますが、優しさゆえの困難もあったと思います。
以上松田聖子さんと中森明菜さんのハーモニックチャートの主要ポイントを診断致しました。
他の調波チャートも高めのものや特徴がありますので、もし何かお気づきになった点がありましたらご遠慮なくコメント願います。
★アストロハーモニック 瀬尾 泰範
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