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CS-21工法 施工事例 / 既設橋梁 床版コンクリート打換え時の打継ぎ面処理

工事概要

工事名称:平成28年度 防災・安全交付金(修繕) 橋梁補修工事 内山大橋
工事場所:長野県佐久市
発 注 者:長野県佐久建設事務所
施工会社:木下建工株式会社
工 期 :2017年(平成29年)4月~8月
施工部位:橋梁上部工(コンクリート床版)
施工面積:1,110m2

【工 程】
① アスファルト舗装切削・既存防水層撤去
② 床版コンクリート劣化部除去(はつり)
③ はつり面の清掃・洗浄
④ 打継ぎ面処理材(CS-21)散布
⑤ 打換えコンクリート打設
⑥ 床版防水層設置
⑦ アスファルト舗装
【使用材料】
コンクリート打継ぎ面処理剤:CS-21(反応型けい酸塩系表面含浸材)

CS-21 荷姿5㎏缶

工法採用の経緯

 本工事は、長野県佐久市の滑津川の渓谷に位置し、1977年(昭和52年)供用が開始された内山大橋(延長256m・幅員8.5m)の補修工事である。
 本橋は、完成から約40年が経過し、冬季の凍結防止剤散布の影響などもあり、経年劣化よる床版コンクリート上面部にひび割れ・土砂化等の変状が発生していた。
 従来の橋梁床版補修工事において、床版打換え以外の工法では、劣化部を十分に取り除くことができず、早期に再劣化した事例が報告されており、本工事では、床版コンクリートの打換えが設計されていた。
 コンクリートの打継部は、健全部に比べ、水や劣化因子が侵入しやすく、再劣化の要因となることが予測されたため、打継ぎ処理方法について検討を行った。
 そこで、地下・水槽等における打継部からの漏水防止対策として多数実績のある「けい酸塩系表面含浸材 CS-21」に着目した。

無題

 CS-21 は、無色透明の液体であり、コンクリート打継ぎ面処理剤として、既打設部に散布後、後打ちコンクリートを打設することで、打継ぎ界面に発生する空隙を抑制する効果が実験により確認されている。
 また、材料散布からコンクリート打設までの時間が限定されないため、施工性に優れており、はつり等によりマイクロクラックが発生する新旧コンクリートの打継ぎ処理としての実績を有することなどから、本工事における打継ぎ面処理材として選定した。

技術提案書(例)打継ぎ部処理 / CS-21
打継目からの漏水防止(水および各種劣化因子の侵入抑制)

施工上のポイント

 本工事では、まず、片側規制で車道の半分についてアスファルト舗装を切削し、床板コンクリートの劣化部を除去し、その後、反対車線の処理を行い、全面通行止め期間を短縮した。

01_コンクリート劣化部除去

床版コンクリートは、鉄筋裏まではつりとり、鉄筋の錆を除去し、防錆材を塗布後、コンクリート打継ぎ面処理材を散布し、コンクリートを打設した。

02_けい酸塩系表面含浸材_散布

 コンクリートの打設にあたっては、高精度打設機(ブリッツスクリード)を簡易フィニッシャーとして使用することで、表面仕上げの精度を高めた。

03_高精度打設機

まとめ・今後の展望

 当該工事は、前述の対策により、床版コンクリートの打換えなどを実施し、工期内に工事を完了した。
 経年後の外観目視調査の結果、補修箇所からの漏水などは確認されず、経過は良好であり、他の複数の橋梁補修工事においても同様の仕様で採用されている。
 CS-21 は、表面保護・ひび割れ補修などにも適用でき、従来の「事後保全」から、「予防保全」への転換が図れられている橋梁等の社会インフラの維持管理方法に適している。
 今後も、CS-21シリーズ製品などを使用し、コンクリート構造物の長寿命化に貢献していきたい。

              アストン協会会員・木下建工(株) 小金澤 豊秋

              
 最後までご覧いただきありがとうございました。
 本記事は、防水ジャーナル2021年7月号(P92-93)に掲載された「けい酸塩系表面含浸材をコンクリート打継ぎ面処理材として適用した橋梁補修工事」の転載(一部再構成)です。
 CS-21工法による打継ぎ部処理・表面保護(予防保全・長寿命化)の施工実績につきましては、資料「CS-21工法 施工実績表【pdf】」をご参照ください。
 【新製品】既設コンクリートの表面保護材 CS-21ビルダーNETIS:CG-170009-A)など、CS-21シリーズ製品・工法の最新情報・詳細につきましては、アストン オフィシャル ウェブサイト をご覧いただけますようお願いいたします。