気づくか気づかないか

　毎日を過ごすうえで、分かるか、分からないか。よりも、気づくか、気づかないかの方が、よほど人生の満足感に繋がる気がする。

　例えば、今日の午後。
狐の嫁入りだったり、スコールだったりと、慌ただしい天気の中で、ほんの一瞬だけ虹が出た。とても低い位置だったが、ぶっとい虹だった。
これに気づいたのは、乗っていたバスの運転手が教えてくれたからだ。
たまたまバスに乗っていて、たまたま運転手が日本語でアナウンスして、その場にいた日本語の分かる人は一斉に左を向いた。というのが状況説明だが、日本の分からない観光客は、一心不乱に携帯に向き合っていて、虹なんて全く気付いていない。
周囲を見ていると、みんな左を向いているのに・・・
と思って、さっと彼らの前で、虹を指さしてみようかと思ったのだが、止めた。
だって、気づかないのって、そういう状況を自分で選んでいるのだなと思ったから。
　よく上手く行かない人に話を聞いていると、明らかに問題点があるのに、それに気づかず、自分で傷口に塩を塗っている人がいるのだけれど、
そういう人は、今、そんな修行中なんだなって思うようにしている。
こちらから、原因はこれで、この部分を解消して・・・と、ナビゲート出来るけれど、本人が望まない限り、馬の耳に念仏になるケースが多々ある。
だから、何かを変えたい。何か上手く行かないと思ったら、まず気づくことから始めるのが必要なんだと思う。