ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 【第3話 大好きを叫ぶ】感想書いてみた!
大好きなもので誰かを傷つけてしまったせつ菜。
もうアイドル活動はしないとライブ衣装と「大好きな気持ち」を戸棚にしまい込む。
逃げる猫を追いかけて璃奈が捕まえたところにせつ菜はこう問いかける。
「その子は天王寺さんが大好きなんですね、名前は何ていうんですか?」
そう、「大好き」の意思確認と「名前」を質問しているのだ。
これはせつ菜が大好きな「アイドル」と偽名でアイドルを行っていた
「中川菜々(優木せつ菜)」を連想させる演出であり、
自分自身に「大好き」と「本当の自分(名前)」を問いかけているということだろうか。
音楽室でピアノを初めて弾く侑に遭遇する菜々。
侑はせつ菜のファンであり、せつ菜の歌で心が動かされた、
初めて夢中になれるものを見つけたと告げる。
菜々はせつ菜のファンである侑に、引退の現実を伝える。
ラブライブを目指して頑張っていたアイドル活動が
ユニットメンバーを自分色に染めてしまい、
自分のわがまま原因で亀裂が走ったことを知り、
引退を決意したことを告げる。
虹ヶ咲はタイトルに「虹」とあるように、
色=個性を大切にしているグループかと推測される。
虹はどの色が弱くても強くてもいけない、どの色も
同じぐらい輝くことで虹になれる。
せつ菜が部長をしていた頃は「赤」が強めで
他者の色を染めてしまっていたといったところか。
それでもアイドルが好きな菜々は
自分が抜けたことで大切な仲間が一致団結して
またスクールアイドル活動を行うことを願う、
本当に本当にスクールアイドルが好きなんだなと思わせられた。
そしてオールメンバー集合してせつ菜=生徒会長であることを共有
コッペパンを無言でわけるエマ果林。指についたジャムを舐め取る部分まで含めて果林先輩が好き(オタク)
果林が「5人いれば同好会を設立できること」、
本質的な解決はしていることを告げるが、
それでも、アイドルが好きで一生懸命だったせつ菜、
夢を与えてくれたせつ菜、引っ張ってくれたせつ菜を仲間として迎えたくて
侑が説得をすることになる。
亀裂の原因となったかすみんも、2話で自分がかわいいを押し付けてしまったことを踏まえて、せつ菜ともう一度向き合ってみると前向きな発言をしている。とてもえらい。
ねこのはんぺん(?)も菜々の屁理屈ルールによって
学内に居座ることを許される。
ルールを重んじている菜々の心境の変化だろうか。
屋上に呼び出しをされる「優木せつ菜」と「中川菜々」
これは二人が同一自分であることを知っている彼女たちからのメッセージ。
そしてどうでもいいけど、中川菜々さん大好きすぎて髪型を真似ている
双子の生徒会の子が可愛い。
屋上で待っていた侑が最初に伝えたのは「謝罪」であった。
今回の目的は「せつ菜がスクールアイドルに戻ること」であったが、
それよりもまず、せつ菜=菜々が傷ついたかもしれないことに対しての謝罪であった。
そして同好会に戻って欲しい旨を伝えて、せつ菜は
「自分がいることでまた亀裂が走る」と伝えたところ
侑はとんでも発言をする。
「ラブライブには出なくてもいい!」
ラブライブシリーズを覆す発言である。
アイマスでいうところの「トップアイドル目指さなくていい」である。
コンテンツの根幹を覆す発言、やはりニジガクはこれまでのラブライブとは違う。
ラブライブにでなくてもいいの本質は、ラブライブを目指すことを目標にするのではなく、優木せつ菜が苦しまずに、自分らしくアイドルができればそれでいいという考えであった。
菜々は問う。どうしてそんなに私のことを考えてくれるのかと
それは侑が「せつ菜」から勇気を、夢を、原動力をもらって
とっても大好きなファンになったから。
ファンは推しの活躍をみたい。それがたとえラブライブでなくても、
どこで活動していてもみたいという考え。
自分の「大好き」で仲間を壊してしまったせつ菜に対して、
その「大好き」で夢を与えられた侑が、
「あなたの大好きはあっていた」と伝えて元気づける。
一人で葛藤していたせつ菜に対して、ファンから
大丈夫、あなたの夢を応援したいと勇気づけられることで
アイドル「優木せつ菜」は復活した。
ファンに「期待されることは、嫌いじゃない」ので・・・
そしてライブシーン突入。
せつ菜のイメージは「熱く燃える炎」だったが、今回は水面や水のエフェクトが多め。
炎と水は相容れぬ反対の存在、
つまりアイドルのせつ菜(炎)と生徒会長の菜々(水)の対比。
ライブ前半はモニターでのみ炎が表示されていたが、
水面下(ここで言う水面下は深層心理、心の奥底、本当の気持ち)では
アイドルを続けたいという気持ちと向き合った。
アイドルをしたいという熱い気持ち(炎)と、
心の奥底で考えていたマイナスな感情を解き放って
最後にはCHASEと同じく自分の残影が重なって一つとなる。
ステージエフェクトも炎と水が交わる、正と負どちらの自分も受け入れた
アイドル優木せつ菜の誕生である。
そして抱きつく侑の手をとって起こす歩夢、
絶対に渡さないという強い意思を感じる(?)
生徒会長なのに勝手にライブをして、どうするの?と問いかけたれた時は
「今の私は優木せつ菜ですよ、見つかる前に撤退」と告げる。
これは学園に居座ることを許されたねこのはんぺんと同じように、
「やりたいこと、自分が正しいと思うものに対しては屁理屈をこねてでも実行する」というせつ菜らしい発言であった。
物語冒頭にあった猫ちゃんに「名前と大好き」を問いかけた
優木せつ菜は「アイドルせつ菜」として「大好き」を取り戻したのであった。
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