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ビッグ・リボウスキの何が好きか③

もしも美輪明宏さんがシャーマンファイトに参戦した場合、持霊が三島由紀夫なのは間違いないと思うんですが、三島の霊を媒介させるのは市ヶ谷駐屯地にカチコんだときの日本刀『関ノ孫六』か、太宰治へのウルトラ悪口文章の原本、どちらだと思いますか?

個人的には後者であってほしいです。

オーバーソウルの度に美輪さんがポケットからボロボロの紙切れをテンポ悪くガサガサ出すのが見たいです(ただし美輪さんの巫力は300万を超えるのでハオ(巫力125万)も一瞬で爆散しますね)。

こんばんは。

新宿中央コーエン兄弟です。

盛夏の候、皆様におかれましては益々ご壮健のことと存じますが、こんなゲロブログにアクセスいただき本当にありがとうございます。

こんなもの読まずに大事な人にいつもありがとうとか言ってあげてほしいですが、ありがとうございます。

今日は私が大好きでしょうがない映画『ビッグ・リボウスキ』の、何がそんなに好きなのかということをダラダラ書き連ねたいと思います。

と、その前に、最近行った高田馬場にある日本茶カフェ『茶々工房』の ほうじ茶パフェの写真をどうか見てください。

ほうじ茶アイスとあんこに黒みつをかけて食べました。

つめたくておいしかったです。

(以下、唐突な私信)

大阪にいるお父さん、僕いま東京でがんばってるよ。

毎日のようにダラダラ映画を観ては感想とも言いがたい駄文をツイッターにあげ、気が向いたら休日に食べたスイーツの写真をブログにアップしてるよ。

…あ、間違えました。

激情的に感極まったんですが、父親もう死んでました。

でも父には色んなことを教えてもらいました。

「ええか、たとえ自分が損したとしても、困ってる人がおったらいつでも助けてあげるんやぞ」

私は子供ながらに非常に感銘を受けました。

今でも父に教えてもらったことを常に意識して生きるようにしています。

…あ、間違えました。

なんか薫陶を受けたような気がしましたが、父親には何一つ教えてもらってませんでした。

強いて言えば「約束した養育費を払わずにトんだら母子はまぁまぁ困る」ということを教えてもらいました。

マジthank u,next.(天に向かって左胸をドンドン、と2回叩く)

それはそうとちょうど6年前の今頃、京都国際マンガミュージアム(京都市中京区)で開催されていた土田世紀の原画展に行きました。

それまで土田世紀のマンガは読んだことがなかったんですが、夭逝されたことを偲んでの松本大洋×新井英樹×すぎむらしんいちのトークショー目当てに行きました。

『ピンポン』と『ザ・ワールド・イズ・マイン』にそれぞれ爆裂な影響を受けたので、行かない手は無かったのです。

いざトークショーが始まり、この人たちがあのピンポンとワールドイズマインを描いた人か…!と思うとめちゃくちゃ気圧されました。

シャウアプフのオーラを感じただけで戦意喪失したノヴのように気圧されました。

松本大洋は優しい口調で物腰柔らかく、土田世紀の生前のエピソードを一言半句たしかめるように話していました。

新井英樹はわりと強い語調で自分の作品観や土田世紀のことを散文的に話し、矜持由来のつっけんどんな印象を受けました。

この様子を見て、私はNGLの村に帰郷したブロヴーダのように感動しました。

作風がそのまま人物像に反映されている!

いや、逆ですね。

人物像がそのまま作風に反映されている。

ご両人は決して世間に迎合するタイプではないですが、それぞれ優しく、厳しく、自分の言いたいことを精確に取捨選択して表現する人だということを改めて認識しました。

休憩時間にトイレで松本大洋とエンカウントしましたが持参したサイン色紙は恐れ多くて出せず、売店でポストカードか何かを買って帰りました。

それぞれいま連載中の新作もまとめて読みたいです。

あっ、危ない!

松本大洋と新井英樹見たことあるよ自慢に胡座をかいて、このまま『Sunny』、『キーチ‼』の好きなところを羅列するところでした!

早めに気付けてよかったです。

ビッグ・リボウスキの好きなところは以下の通り
・デュードが嘘みたいに思っきり車をぶつけるとこ
・ダイナーでみっともなく喚き散らしたけどへっちゃらウォルター
・永久に鳴り続ける鬼電

薄い。我ながら好きなところが薄いですね。

今度はもう少し掘り下げて書こうと思います。

どうか皆様ご自愛してお過ごしくださいませ。ではでは。

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