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【負けないで!】 もう少し、最後まで走り抜けよう!!

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ ノ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

『雨ニモマケズ』 宮沢賢治


ふと思い出して。
この文章は、宮沢賢治が昭和8年に37歳で没した翌年に発見された手帳におさめられていたもので、
戦前から現代まで、国語の教科書などで誰もが一度は読んでいます。

子供の頃はなぜこの詩が教育に必要なのか、何が尊いのか腑に落ちませんでしたが、大人になって改めて読んでみると。
記された当時の時代背景=国民を戦場に駆り立てるために煽られていた“自己犠牲”の精神、食糧難、また、病気がちだった賢治の自身の人生へのこだわり……

想像しながら、そして自分と周囲の人々のことを考えながら読んでみると、様々な思いが湧いてきます。


丈夫なからだで日々穏やかに生きる。粗食に耐え贅沢をせず欲張らない。見返りを期待せず人のためになることをする。人として当たり前のことを当たり前に行い、学び、奢らない。爽やかに吹き抜ける自然の風のようであり続ける。

それこそが“幸せ”
そういうものに、わたしもなりたい。

そう思えるようになったのも、自分自身の成長(老化?)ということでしょうか。
時代が変わっても、変わらず私たちの在り方を問い続ける、語り継がれるにふさわしい言葉です。


そんな今日。

白血病から涙の復活劇、池江選手の東京オリンピック400メートルメドレーリレー代表内定での涙の会見、そしてがんで急逝した柔道の古賀稔彦さんの次男玄暉さんが、柔道全日本選抜体重別選手権の男子60キロ級で優勝を果たしたニュースにも大きな感動をもらいました。

こういった大きなニュースだけでなく、私たちが当たり前のように日々過ごす家族、友人、そして当たり前のように目の前にある自然や景色から、たくさんの栄養をもらいながら。
私たちはみんなそれぞれ、日々、役割を果たしながら、自分の人生を精一杯生きています。


今年は例年より早めに満開を迎えた桜。
厳しい寒さに耐えた分桜は強くなるそうです。
外界で何が起ろうとも、毎年変わらず美しい花を咲かせてくれる木々や草花を眺めつつ。


今日もひとつでも多くの感謝を見つけましょう……

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