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泥なんて、なんだい!

34歳になって、日増しに体力や集中力、持続力が、なくなっていく。

と、思い込んでいた。

だがそれは違う。

楽しくないことをやっているから、続かないのだ。

いやいや取り組んでいるから、疲れやすいのだ、と、最近思う。

楽しいことなら、無限に続けられる。

朝も昼も夜も、時間を忘れて熱中してしまう。

ゲームも漫画も小説も楽器も、ブログだってそうだ。もっといえば仕事も。休みの日のスポーツや、ライブ観戦も。

続けようと思って、続けなければいけない、と思い込んで、苦行のように取り組んでも、なにも生まれない。

新しい発見や、挑戦による達成感、あるいは、周りの人に認めてもらう喜びや、他人とのつながり、そして、あらゆるそれらを、楽しむということ。

それが、人生において、最も大切なことだ。

仕事もいやなことばかり、目について、ついつい責任感で、しなくてもいいことを、してしまい、自分が苦しむ。それは悪だ。

なにか一つでもいい。

自分にしかできない、楽しめるなにかを仕事の中に見つけて、それを続けていけばいい。

現在私はとある小売業に勤めているが、新しい企画を、自分で考えたり、実行に移したり、それを周りに波及させ、発信させることが楽しくて仕方ない。

売り場のディスプレイ、売り場写真の本部投稿、アプリなどを使った、顧客への配信サービスなどなど、やり出したらキリがないし、まわりが引くくらい楽しんで、継続してやろうと思っている。

もちろん会社だから、いやな仕事はいっぱい降ってくる。人間関係も複雑で派閥もあるし、動きづらい。

けれど、経験していくにつれ、対処方は、できてくる。

そこにはあまり目を向けずに、自分のペースで、自分のやりたいことを、やっていこう、いまはそう考えている。

どうせ、他部署で人がいなくなったら回される。

限られた時間、与えられた時間に、ぼくができることは、意外に少ない。

楽しんだもん勝ちだ。

僕はいま、単身生活で、家族を置いてきている。

給与はけして多い方ではないし、月5万の生活費は、カード決済で欲しいものを買ったら、いつもギリギリだ。

毎月の引き落としに、ビクビクしながら暮らしている。

奥さんには使いすぎないよう、心配されたり、子供二人の養育費など、お金はいくらあっても足りない。

でも、案外そんなもんなのかもしれない。

株式会社だって、自転車操業のところはいっぱいある。

ひとがいないから、派遣にアウトソーシングして、現場はきりきり舞いだ。

弱体化した、会社は、中小企業のみならず、一部上場企業だって、いつ、さらに強い会社に吸収されるか分からない。

僕もどうなるかわからない。だれも先のことなんて、わからないのだ。

明日倒産したらどうする?明日自分が死んだら?

そんなことは、起こってから考えたらいい。

要は、置かれた状況で、どう、人生を楽しんでいくかが、重要なのだ。

そして、仕事も、遊びも、全力で、真剣に楽しんでいく。

それが、一年継続できたら、あなたは、まわりに認められるだろう。

僕だってそうだ。

後ろ向きになることは、簡単だ。

保守的な意見でまわりの同情をさそい、安心という名の、ぬるま湯に浸かるのも、たやすい。

一度浸かると、なかなか抜け出せない。

それは、人生の落とし穴だ。

楽という名の、スイッチ。麻薬と同じで永遠にみせかけた、寝たきり老人への、ハイスピードトロッコだ。

けど、いま、その罠にかかっているあなた。

気付いた方がいい。

早ければ早い方がいい。

楽しむということを。

やり直せるということを。

もう一度、自分のこころに聞いてみて欲しい。

満足する死とはなんだ?(うしおととら)という、藤田和日郎の名台詞がある。

死ぬ間際に、自分の人生を振り返って、満足した人生を送れたと、自分が思えるかどうか。

それが、すべてだ、と僕も思う。

僕はこの、言葉が大好きで、忘れたことはない。

主人公の、うしおは答えた。

「泥なんて、なんだい」

それがうしおのすべてだと思う。

もう二度と、快楽のカラクリに、はまらないように、僕も、満足する死に向けて、残りの人生を謳歌していきたいと思う。

いま、僕は、このnoteを通じて、私小説的な物語をアップしていこうと思っている。

前々からやりたいと考えていて、いろんなタイミングが合わず、ずっともやもやしていた。

この度、一人の時間ができたこと、そして、このnoteという、素晴らしいクリエイトの場と出会えたこと、いろんな環境が自分の中で合致して、やるしかない、という感じで、気が向いたら定期的にアップしている。

まだ二話ですけど。

自分と波長が合ったり、幼少期の思い出が、少しでも重なるなーという方、なんか人生つまんねーという方は、一度読んでみて欲しい。

これは、ひとりの主人公の、たましいの物語です。

産まれてきたことを後悔しながらも、泣くことをやめなかった、赤ん坊の、最後の物語です。

分娩台でのいのちの選択から、時とともに加速する無限の、選択肢に迷い傷つきながらも、成長を続けようとする、ひとりの、小さなこどもの物語です。

願わくば、これを読んだ、すべての少年少女に、希望と再生がもたらされんことを。

そして、すべての愛すべき大人たちへ。

タイトルは、『おせんべいくんとぷりんちゃん』。

https://note.mu/aspe/n/n58489df15e08