【第9話】NHKのど自慢のように歌い手を蹴落とすコラボ配信
ライブ配信アプリRearityではコラボ配信機能を利用して司会者が自分の枠に歌い手を招待し、歌ってもらう枠(歌凸待ち)を開催する人が多い
そんな中、3人の審査員の判定で少しでも音程がズレてたり、不快な歌と感じたら途中でもコラボ配信から強制的に追い出すという卑劣な配信をしている人達がいた
まるでNHKのど自慢のようだった
ナニかしらの権威があって評価するならまだしも、ど素人が偉そうに、、、しかも配信から追い出すとはナニサマだ?
下手な歌い手を蹴落とすことで優越感を味わっているのか?
と思いながら、その時はしばらく傍観していた
歌うのが好きな人はたくさんいる
自分の歌声で他人が喜んでくれるのは嬉しいことだ
だから出来るだけ上手に歌いたいという向上心は誰しもが自然と出てくる
ただ、ジャイアンのように
「自分は上手いと思っているけど実際は下手で迷惑な人」
「みんなは喜んでくれていると思ってるが、実際は迷惑な人」
このような人は確かにいる
受け取る側次第だから誰にでもあり得る
私自身そうかもしれない
長年YouTubeに歌を上げていると
「歌が上手い」って何だろう?🤔と思うことがよくある
作詞、作曲した人は何かしらのメッセージがあり、それを人に伝えたくて作る
また、歌う人はその歌に共感して唄い、人に何かを伝える
音楽の理論はベートーヴェンが生まれるずっと前から研究されており現代までに様々なことが提唱されている
曲調が人間の感情に影響する事は言うまでもない
悲しい曲調、楽しい曲調、終焉を感じさせる曲調などはコード進行である程度決まっている
理論的な音程から外れれば不快になるのは人間ならば当然だ、遺伝子に書き込まれている
しかし、合意の上とはいえ一生懸命歌っている人を追い出す行為は卑劣極まりないと思うのである
かつて私もハイトーンが必要な難易度の高い曲(ANGRA/Carry on)をライブで歌い、称賛され自分に酔いしれていた時期があった
果敢にもこの曲に挑みYouTubeにアップしている兵(ツワモノ)がたくさんいる
そんな中、高音が出ていないボーカルを見て優越感を感じていた
「俺は出る」と
しかし、ある日、音程はメチャクチャだがCarry onを力の限り歌っている動画を見た
一瞬ふざけているかのようにも聞こえ、笑ってしまうほどメチャクチャだったが、全身全霊で歌っているのが徐々に伝わってきた
この人はCarry onが心底好きなんだ
この時、自分の器の小ささに気がついた
そもそも作詞、作曲者は多くの人にその歌を聴いてもらいたいし、歌ってもらいたいはずだ
上手い下手などどうでもいいはずだ
どうせ歌うなら気持ちを込めて歌ってほしい
魂を込めて歌ってもらいたいはずだ
『歌は上手い下手ではない!魂だ!』
この言葉に尽きる
競技ではないのだ
カラオケに点数をつけて遊ぶ採点マシーンがあるが、この面白さが全くわからない
コブシ、しゃくり、ビブラートなど要素は色々とあるようだが芸術を機械で数値化して何が面白いのだろうか?
音程が合っている歌を聴きたければボカロでも聴いていたらいい
でも、歌を上手に歌いたい気持ちは誰だってある、そのためには誰かに批評してもらわなくてはならない
ただ、昨今ネットの誹謗中傷問題は大きく取り上げられ、ギスギスしている印象を受ける
下手に批評すれば誹謗中傷と取られてしまうのだ
リアルで歌えば面と向かって下手と言ってくれる人は少ない
そんな状況が採点マシーンの人気を生み出しているのかもしれない
それでも他人の歌を貶(けな)す輩は世の中には一定数いる
その人達の本質は相手を蔑(さげす)むことによってしか自分の優越感を味わえない寂しい人
または、神のように崇拝する歌手にしかその歌を歌ってもらいたくない信者達だ
その神は皆に歌ってほしいと思っているだろうに、、、
誰かのために、そしてあなたのために歌っているのだ
次回10話に続く👇
次回以降の内容キーワードメモ
・リスナー同士の温度差
・初心者ライバーを狙う輩・ストーリー
・言葉の重み「かわいい」って言っとけばいわけではないよ
・集(たか)られる爆投げ師
・推し専用垢を作るリスナー心理、ライバーの嫉妬
・ライブ配信アプリのレベル(数値)、信用スコア、SNSのアルゴリズム。
・ストーカーを生む行為、その2
・素性を探る癖、身バレ注意、ストーカー根性
・コンデンサーマイクをカッコつけて使うライブ配信者の皆様へ
・ライブ配信にトラブルは付き物、発言は慎重に
・リップサービスとわかっていて嫌味な自分
・ライバーだって枕営業する
・ライブ配信アプリ運営にサクラがいたら
・連続少女誘拐殺人事件の偏見
・アイデアはいくらでもある、、、
・インスタにイケメン加工あげてみた
・『超高音ボーカル』て、、、コイツ「イタイ奴」やなと思われてる?
・コンテンツの変化
・著作権ガン無視のライバー達
・TikTokやっても時すでに遅し
・TwitterについてSNSとは