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31歳女、初めてのマッチングアプリ

眠れない夜に「自分はこのまま一人で死んでいくのか?」と不安になり、勢いでマッチングアプリを入れた。

男性経験が無く、いわゆる「ヤリモク」と呼ばれる人種には出会いたくなかったので、複数を比較して、皆さんの本気度が高いと噂の「omiai」をインストール。

顔写真をインターネット上に流すことにどうしても抵抗があり、申し訳無さを感じつつ雰囲気がわかる写真を1枚のみ登録。その分、人となりがわかるように、大量にある趣味をプロフィールに載せた。

すると、登録した瞬間から、あっという間にいいねが溜まっていく。捌ききれない。400近くのいいねが2〜3日間で届き、恐ろしくなった。

やり方もよくわからない私は、お相手の見た目にはこだわらず、とにかく全てのプロフィールを熟読。
明らかに趣味が合っていない男性は、おそらく全員にいいねしているのだろうと思われるためスキップ。医師・経営者などの本来モテるであろう職業の方や、年収が高すぎる方、真っ白な歯とこんがり肌とたくましい筋肉の怪しげな方もスキップ。

趣味が合って、真面目で誠実そうで、おそらく「陽」ではなく「陰」寄りではないかと思われる方にのみ「ありがとう」を返していく。
自分が「超陰キャ」なので、同じようなタイプの方でないと後々しんどくなってしまうのが目に見えている。

最終的に、30人近くマッチング。プロフィールを読みすぎて疲れた。
そして、まず始めのメッセージは待ったほうがいい、というインターネット上のアドバイスを信じて、メッセージを待ってみた。
しかし、ほとんどはメッセージが届かなかったので、今思えば、本当に気になる人には自分からメッセージを送ればよかった…という反省。

4日目からは全くいいねが届かなくなった。もう少し分散して届いてくれればいいのになぁと思う。

以下、実際にメッセージをやり取りした方々。
※個人は特定できないように最低限の情報のみ載せます

1人目
31歳Aさん
そこまで趣味が合うわけではなさそうだったけれど、なんとなく人が良さそうだったのでありがとうを返す。しかしメッセージが「こんにちは」「そうですね」などと単調で短く、全く楽しくなかったため、早々にやりとり終了。ごめんなさい。

2人目
29歳Bさん
真面目な文章。見た目も清潔感がある。きちんと文章の最後に質問をしてくれて好印象。趣味もかなり合う。初めて長文のラリーが続く。まともな人とメッセージのやり取りができて嬉しい!とドキドキする。何回かやり取りをして、こちらが会ってみたいと思ったタイミングで向こうからもお誘いがあり、会うことに。これがマッチングアプリだ!と感じることができた人。
この方とは実際にお会いして、印象通り誠実な方だった。正直、この方以上にいいなと思える人に出会えていない。

3人目
32歳Cさん
きちんとした文章で好印象。旅行の話で盛り上がる。しかし何回かラリーをしていくうちに、少し前に話した内容と同じ質問(そしてそれはプロフィールの一番上に載せている内容)をされ、自分への興味のなさを感じさせられる。一気に気持ちが冷めてやりとり終了。ごめんなさい。

4人目
30歳Dさん
一言目が「マッチングありがとうございます!顔写真見せてください!」で少し驚く。とりあえず「仲良くなった方に送らせていただいています」と送るも、既読スルー。やりとり終了。

5人目
33歳Eさん
ゲーム好き、漫画好き、アニメ好き、写真からも「陰」の空気を感じとり好印象。しかしやり取りの中で、こちらが質問を投げかけてもお相手の自分語りで終了して広がらない。メッセージが届くたびに返事を悩み始める。二人の共通点で、つっこんでもらえそうなワードをいくつか散りばめてメッセージを送る。しかし、全てスルーされ自分語りで終わる。心が折れてやりとり終了。ごめんなさい。

6人目
34歳Fさん
文章からにじみ出るインテリ。お仕事もなんだかすごいことをしている。休日の過ごし方も意識がとても高い。こんな私になぜいいねを?と思いつつ、出かける先が似ていて、旅行や食べ物の話で盛り上がる。会ってみないかとお誘いがあったので乗り、日時は決まったものの、お店の場所を決める流れになった途端突然返事が途絶える。なぜなのか?わからない、マッチングアプリ。

7人目
37歳Gさん
深夜に突然いいねが来たので見に行くと、見た目がドンピシャで好み。ドキドキしながら趣味を見ていくと、一番話したかった話ができそうな人で軽率に運命を感じる。即ありがとうを返し、初めて自分からメッセージを送信。すぐに返信があり、深夜のうちに複数回の長文ラリー。その後も数日ラリーが続き、向こうからお誘いがある。来た!とウキウキで日程を返すも、仕事が忙しく2週間後以降と返答あり。それならば仕方がないと2週間後のスケジュールを送るも、日程決まらず。日程が決まらないまま店の候補を聞かれたので、相手との共通点で語れるお店を3軒送る。なんとなく決まったものの、日程はどんな感じか?と再度聞いたところで音信不通。なぜ。なぜなのか。
そして返事が途絶えると、あんなに素敵だと思っていたのに、急に相手がどうでもよくなってしまう。これがマッチングアプリ。所詮この程度の関係。運命なんて…。

8人目
33歳Hさん
なんとなく「陰」の空気を感じ取る。ありがとうを返す。休日の過ごし方を聞かれたため直近の過ごし方を答え、Hさんはどう過ごしましたか?と返したところ既読スルー。いや、早いて。

9人目
30歳Iさん
新規登録の方。プロフィールが短いが、「陰」の人が多そうなイメージがあり、なおかつ個人的に興味がある職業の方だったのでありがとうを返す。プロフィールの短さからあまり期待していなかったものの、すぐにメッセージが届く。文章も長く、しっかりしていて、質問をたくさんしてくれるし楽しい。好印象。
しかし話していくうちに、おぬし「陰」に見せかけた「陽」ではないか…?と思い始める。グイッと距離感を詰める発言が少しずつ入ってくる。遊びの可能性も出てきた。あるいは何かの勧誘か?プロフィールが短いのが再び気になり始める。
この方はまだやり取りが続いているが会おうと言われたら少し悩んでしまうかもしれない。

ここまでで、登録してから2週間が経過。

マッチングアプリを初めて使って思ったのは、個人的には全くの他人との文章のやり取りはそこまで苦にも感じずに続けることができて、なんならわりと楽しめているな、ということ。

マッチングアプリを先に活用していた友人から聞いていたのは「返事を返すのがめんどくさい」だったため、だいぶ印象が違った。恐らくそれぞれの性格もある。

ただ、結局「会う」までの道のりが長く、最近はいいねの数も減ってきてしまったため、今やり取りをしている方との会話が終了した時点で退会を検討している。

次回作は、結婚相談所篇になりそうです。


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