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ヴァイスシュヴァルツ パワー9を決める

こんにちわ、なっつんです。

今回は晴れる屋さんの「○○のパワー9を決める!」シリーズの流れに乗って、ヴァイスシュヴァルツのパワー9を紹介・解説しようと思います。

なおこの記事は2022年11月4日時点(OVL vol.2発売後)での情報である事、そしてあくまで僕個人の主観でお話する事をあらかじめご了承ください。

それでは行きましょう。

前提

長文化を避けるため、一部の効果について以下の表記を使います。

CX:クライマックスカード
CIP:手札から舞台に置いた際に発動する効果
PIG:舞台から控え室に置いた際に発動する効果
ルーター:1枚引いて、1枚捨てる効果
Xルック:山札の上からX枚まで見て、任意のカードを手札に加える効果
コンソール:山札の上を公開し、それが指定されたカードなら手札に加えて手札を1枚捨てる効果
トップチェック:山札の上を見て、それを山札の上か指定された場所に置く効果。
(控え)フィレス:ストックと手札1枚を捨てて、山札か控え室から指定されたカードを手札に加える効果
多生:ストックと手札1枚を捨てて、控え室から指定されたカードを手札に加え、他のキャラに+1000する効果
収録中:CXを捨てて、控え室の指定されたカードを手札に加える効果
ツインドライブ:トリガーチェックを2回行う効果
ヒール:クロックのカードを控え室に置く効果
相殺:リバースした際に条件を満たすバトル相手をリバースする効果
特殊相殺:リバースした際に条件を満たすバトル相手を他の領域に移動する効果
ガッツンダー:アタック時にバトル相手のレベルが指定された値だと+6000する効果

ver.220909

選定基準

パワー9の選定基準ですが、以下の3つの要素をベースにしています。

・環境やカードプールを基準に含めない
・単体のカードパワーで選定
・ネオスタンダード準拠での評価

また、9枚の中でも順位による序列付けをしていきます。

パワー9紹介

それでは早速、僕が選ぶパワー9を紹介していきたいと思います。

第1位:乙女心 万里花

第1位は「乙女心 万里花」です。
評価点を解説していきます。

■現代でも許されない2種の恒常リーサル持ち
ついにPIXARにて歴代2枚目の恒常リーサル効果を2つ持つ「スーパーヒーロー インクレディブル・ファミリー」が登場しましたが、このカードですら1つ目の効果は不確定要素が絡む榛名バーンです。

対して7年前に生まれた万里花は特定のカードを2回使用しなければならないという条件があるものの、アタック時0コスト1ダメージ+リバース時再スタンドというとんでもないフィニッシュ性能を誇ります。

指定されている「約束のペンダント」もキャラサーチやキャラ回収、3000拳と現代でも使われるレベルのカードのため、手札1枚+1コスト分のデメリットとしては分不相応な査定だと思います。

■海外版では存在が抹消されたカード
国内でも発売からわずか数ヶ月、しかもWGP開催期間中に1枚制限になったこのカードは海外版ヴァイスでは存在が抹消されています

またこのカードはブシロードが唯一「紛れもないデザインミスカードである」と認めたカードであり、かのMTG最強のパワー9である「Ancestral Recall」と立ち位置的には同等であると考えています。

第2位:飛鷹型軽空母2番艦 隼鷹

続いて第2位は「飛鷹型軽空母2番艦 隼鷹」です。
評価点を解説していきます。

■実質毎ターンゲーム外部からCXを手札に加えているのと同義
艦これが発売した当時、CXコンボの実装でCX自体のプレイ価値が向上していたとはいえ、現代のように手札に入ったCXをすべてプレイできるような環境ではありませんでした。

そんな中このカードはプレイするだけで山札のCX枚数(キャンセル回数)を減らすことなく、毎ターンCXをプレイするような状態をもたらしてくれます

■こちらも海外では存在が抹消されている
先述した「乙女心 万里花」と同様、このカードも海外版では存在が抹消されています。
明言はされていませんがデザインミスカードであることは明白なので、今後も禁止解除はないんじゃないかなと思っています。

第3位:スタンバイアイコン

第3位は「スタンバイアイコン」です。
評価点を解説していきます。

■ゲームシステムの根底を覆す最強のCX
スタンバイアイコンはレベル・コストの概念を完全に破壊する文句なしのパワーカードです。

スタンバイ以外の特殊アイコンは「トリガーすると手札1枚相当の恩恵が得られるが手札からプレイする場合は単体では手札損失が発生する」という形に統一されていたのに、このカードは準備が必要とはいえトリガーしてもプレイしても手札1枚+ストック1~2枚以上の恩恵を得ることができます

この「めくっても引いても強く使える」というのは、乱数が激しいヴァイスにおいて圧倒的な強みとなりえます。
それはここ2~3年のBCFやWGPにおける8電源デッキの入賞数多さが証明しています。

■カードデザインに影響を及ぼしている
以前の制限改定予想の記事で書きましたが、今年発売のBPからこれまで収録されていた電源をサポートするカードが収録されなかったり、各種CXコンボのバランスが意図的に崩されていたりと8電源構築対策がとられているように感じます。

そうでもしないと簡単に安定して強力なデッキが組めてしまうというのは、このアイコン自体のカードパワーが常軌を逸しているからに他なりません。
そういった点も考慮し、序列3位とさせていただきました。

第4位:キラキラを求めて 香澄

第4位は「キラキラを求めて 香澄」です。
評価点を解説していきます。

■ヴァイスにはあってはいけないレベルのサーチカード
確実に手札を2枚捨てなければいけないことや、サーチできるカードが2種類1枚ずつと不発してハンドアドバンテージを失う危険性があるとしても、このカードはこのゲームには存在してはいけません。

このカードがサーチするカードはオペトル互換のイベント(サーチカード)とそのカードを控え室から手札に加えるCXコンボを持つキャラです。
つまり、このカード+対応CXさえ持っていれば高確率で2面連動以上が確定するわけです。

また当時ストックを使わないサーチカードというのはそれだけでシステムとしては最強クラスの性能であり、オペトル互換さえ山札にあれば無料で山札を4~5枚削ることができたため山札ケアが非常にしやすいというのも凶悪でした。

最近ようやくレベル1CXコンボを無料サーチするカードが登場しましたが、ついででサーチカードもサーチできるカードは一生現れないと思います。

あと地味にこのカードも海外版ヴァイスでは存在が抹消されています

第5位:冬のひととき 暁

第5位は「冬のひととき 暁」です。
評価点を解説していきます。

■査定自体がおかしい明らかなデザインミスカード
このカードの効果は「ひまわりのカメラ」に始まるキャラ限定4ルックイベントとまったく同一です。
つまり「1/0のイベントカードがキャラになってるのにレベルが下がって何のデメリットもない」というよくわからないことが起きています。

ぶっちゃけやっていることはかの「色褪せた世界」の査定ミスよりもひどいと思います。

■手札交換、サーチ、山札削りと1枚で複数の役割が持てる
このカードが壊れている点として「メインフェイズに使える」「サーチ範囲に制限がない」ということが挙げられます。

キラキラを求めて 香澄」の項でも話しましたが、コストを使わずにメインフェイズにサーチ・山札削りができるというのは現代においても破格の性能であり、このカードを4枚積んでもキャラ以外をめくる可能性が変わらず、他のサーチカードでこのカードをサーチできるという点も地味に強力です。

第6位:“ビューティー男爵”中ボス

第6位は「“ビューティー男爵”中ボス」です。
評価点を解説していきます。

■1枚で山札ケアしながら都合2打点差を生み出す最強の疑似リフ
現代においても一部の特例を除いて通常BPには収録されない疑似リフ効果持ちの2/1ですが、中でもこのカードはリフダメのケアをしながら1ダメージを与えるという同系統の中でも群を抜いて強力なリターンを持っています。

なぜかというと、当時は集中がゼロ魔の固有能力だったことやプレイヤーの意思で山札を削るカードが一切なかったため、条件を満たすのが非常に難しかったからです。

とはいえ現代の水準に当てはめてみると疑似リフというだけで凶悪なのに、レベル2から1コストで2クロック相当のリターンをもらえるこのカードは文句なしでパワー9に数えていいと思います。

第7位:休憩!

第7位は最強の回復イベント「休憩!」です。
評価基準を解説していきます。

■査定通りなのに査定が壊れているコスト設定
ヴァイスのイベントカードは査定上1レベルと1コストが等価になっています。
このカードのベースは2/2のイベントカード「木琴占い」なので「使用レベルを3に上げたらコストは1減らしてもいいよね!」ってことで見事テストプレイをすり抜けてこの世に生まれてしまいました。

■1コストで2点ヒールできる
1つ目の評価点と若干かぶりますが、その壊れたコスト設定から来る圧倒的なヒール効率の高さは強力無比の一言。
13年経っても1枚しか許されないというのも納得です。

■とはいえそろそろ許されてもいいのでは?
個人的には12月発売のKey All-starでリトバスのカードプールに大幅なテコ入れが入らない限りは4枚使えてもいいと思っています。

当時はリーサル効果自体がなかった時代だったので強力さに拍車をかけていましたが、今は3-0からでもクロックが7枚積み上がる時代です。
レベル3からしか使えないというのは1コストになるに相応しいデメリットになったと感じています。

現代はメインヒールよりもレベル4までのクロック数を水増しできる各種防御札の方が強力ですし、現代のゲームスピードでは盤面に対応しながら複数枚構えるというのはかなり難しいと思います。

第8位:“最悪の精霊”狂三

第8位は「“最悪の精霊”狂三」です。
評価点を解説していきます。

■CXコンボの存在によって舞台にいるだけで相手の動きを制限できる
光景、3枚逆圧縮、3ダメージの3つのモードを持つCXコンボの存在によって、舞台に出るだけで相手に山札のケアを強要できるというのがこのカード最大の強みです。

過剰なストックによる圧縮は破壊され、脆い山札はクロックを積み上げられ、確定山札をさらすと最悪敗北に直結する──相手からしたら、CXコンボが確実にできない状況でない限り、常に山札と盤面の対応の両立を迫られることになります。

対応が電源であることも凶悪さに拍車をかけており、レベル2から電源の効果で舞台に出てくると確実に相手の動きに穴が空くことは必至でしょう。

第9位:ギャラクシー すみれ

第9位は「ギャラクシー すみれ」です。
評価点を解説していきます。

■条件があるとはいえ万里花に迫るフィニッシュ性能
3-6限定という条件はあるものの、プレイするだけで美智留バーンを2回使えるというのは実質恒常リーサル能力を2種持つカードと呼んでも差し支えないと思います。

美智留バーン自体が不確定要素の塊ではありますが、3コスト相当のリーサル効果をたった2コストで2回使えるというのはさすがにコスパ良すぎかなと。

今後印刷してはいけないテキストではありますが、パワー9の中では一番まともなカードかなと思います。




今回は以上となります。
もしよかったら、他の記事も読んでいただけたら幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。




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